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ピーッ!と笛の音がグラウンドに響き渡る。
「一旦休憩!水分補給しろよー」
体育教師が言うとみんな木の下や影になっている所へ座る。疲れたー、あちーという声がちらほら上がるなか、ペットボトルを二本持った深見が「中村!どっちが良い?」と笑顔で駆け寄ってきた。今日は隣のクラスと合同体育。五十メートル走の記録をとって体育祭に向けてリレーの練習をするのだそうだ。今はちょうど五十メートル走を走り終えたばかり。五月終わりで湿度が高い中で走ったからか、皆うっすら汗をかいている。
スポーツドリンクと天然水。どちらも未開封のそれを持った深見も額にじんわりと汗をかいていた。
「ありがと、でも深見俺自分のあるんだよね」
今朝コンビニで買った緑茶を見せながら「隣座んなよ」と言うと喜んで座った深見は、ガーン!と効果音でも付きそうな反応をした。
「ごめんな」
「じゃあ俺が貰ってやるよ」
高橋が手を出すと深見はそれを嫌がり背を向ける。
「嫌だ」
「なんで」
「高橋に買ったんじゃないし」
「冷てーなぁ」
とは言うものの高橋は楽しそうである。
「深見はどっち飲みたいの?」俺が聞く。
「水かなぁ」
「じゃあ俺そっち貰うよ、緑茶も帰りには無くなってそうだし」
「な、なかむら~!好き!」
「おいっ暑いからくっつくな!」
肩をぐいぐい押してひき剥がすと高橋や周りの奴らが笑う。「深見ってふざけたりするんだー」と呑気な声と共に笑い声がするが、コイツはふざけてるんじゃない。本気だ。
「休憩終わり!リレーやるから並べー!」
その先生の声でやっと深見は離れてくれた。
*
「中村くんいる?」
休み時間、教室にやって来たのは知らない女の子だった。
「何?」
「ちょっと来て欲しくて、ダメかな……?」
「別にいいけど」
廊下に出ると「もうちょっとこっち」と腕を引かれる。少しドキッとしながら着いて行くと、周りをきょろきょろ確認してから「これ!」とピンクの袋と手紙を差し出された。
「え?」
「良かったら食べて!」
「え、ちょっと待って」
「返事はいつでも大丈夫だから!」
顔を真っ赤にしながら押し付けるように渡されたそれを反射的に受け取ると、彼女は走って自分の教室に帰っていった。
手紙に目を落とす。ハートマークのシールが貼り付けてあって、如何にもという感じだ。ピンクの袋にはハート形のクッキーが入っている。多分手作りだよなぁとしげしげと見つめていると、背後に誰かの気配がした。
「うぉっ!ビックリした……なんだ深見か」
「……それ、貰ったの?」
「うん、断ろうとしたけどすごい速さで行っちゃった」
「ふぅん……甘いの好きなの?」
「うんまぁ好きだけど」
「分かった」
「何が?」
「ううん、何でもない」
深見はそう言うと一人で足早に戻って行ってしまった。隣のクラスなんだから一緒に戻ればいいのに、変な奴だ。
手元を見下ろして、どうしようこれと頭を掻く。すると授業開始の鐘が鳴り、俺は慌てて教室に戻った。
*
「作ったの!?」
「お前料理出来るのか!」
意外ー!と俺と高橋の声が重なる。
中庭のベンチに三人の男子が窮屈そうに座る絵面は面白いらしく、通りすぎる人たちがクスクスと笑っている。しかしそんなことはもはや気にならない。俺は深見が作ってきたという生チョコレートに釘付けだった。手のひらサイズの箱に二センチくらいの生チョコが綺麗に収納されている。売り物みたいに美しい見た目だ。
「ちゃんと保冷剤も持ってきた」
「すげー!母ちゃんみたい」高橋が言うと「俺はお前の母ちゃんじゃない」と深見は口をへの字に曲げた。
「昨日中村が甘いの好きって言ってたから作ってきた、良かったら食べてほしい」
「マジか!すごいな深見!ありがとう」
「へへ、嬉しい……」
恥ずかしそうに俯く深見はちょっと可愛い。
爪楊枝を受け取ってひとつ刺して口に運ぶ。
「うんま!超旨いよ深見!」
「本当?う、嬉しすぎてもう死んでもいい……」
「大袈裟だなお前、俺も食っていい?」
「ダメに決まってるだろ、これは中村に作ってきたんだから中村だけに食べてほしいの」
「だってさ、ごめんな高橋」
そう言うと高橋は、あーはいはいと眉を上げた。
「あ、そういや昨日の子から貰ったの食ったのかよ?お前手作りは無理って言ってたろ?」
高橋は言い終わるとあんぱんにかぶりついた。モグモグ動く口元を見ながら俺は言いづらくて視線を宙へやる。
「んー、昨日のは申し訳ないけど……」
「捨てたんだな」
高橋の言葉に無言で頷く。すると隣に座っていた深見が突然立ち上がって「ごめん!」と言った。
「ん?」
「ごめ……おれ、中村が、手作り無理なんて知らなくて……っ」
深見の目がみるみるうちに潤んで、ポロポロと涙が溢れ落ちる。
「や、違う、違うぞ深見」
「ごめん!!」
「あ!おい待て!」
校舎に走って行く深見を慌てて追いかける。「なんかごめーん!」という高橋の声を聞きながら俺は廊下を走った。
どこまで行ってしまったんだときょろきょろしていると、案外早くその姿を発見することができた。何故なら彼はスポーツが苦手で、走ることはからっきしダメだからだ。
「なんで逃げんだよ」
掃除用具が入ったロッカーの横にしゃがんでいた深見を見下ろす。顔を両手で覆い「無理やり食べさせたようなもんだ……もう嫌だ、絶対嫌われた……」と泣き出すその男に、やれやれとため息を吐く。目の前にしゃがむと深見はビクッと肩を震わせた。
「あのな、俺が食えないのは知らない奴の手作りであってお前のは普通に食えるぞ、何なら作ってきてくれてめちゃくちゃ嬉しかったし」
「ほ、本当?」
「本当だよ」
「中村優しいから嘘ついてそう」
「はぁ?嘘じゃねーわ。だから勝手に考え過ぎて突っ走るな」
「ご、ごめん……」
「高橋も心配してるぞ」
「……中村は?中村は心配してくれた?」
袖で涙を拭きながら俺をじっと見つめてくる。俺のことが好きで好きで仕方がないという真っ直ぐな瞳。正直どうしていいのかわからない。だけど不思議と嫌ではない。
「心配してるからこうやって追いかけてきたんだろ?」
ほらもう行くぞと手を引くと深見は素直に立ち上がり「うん」と嬉しそうに俺の後を着いてきた。
「中村、好き」
「知ってるよ」
満足げに自分の気持ちだけを伝えてくる深見に少しだけいたずら心が働く。
「俺も好きだよ、もちろん友達としてな」
「ええ!本当に!?めちゃくちゃ嬉しいよ中村!俺中村のこと一生幸せにするから!
」
「はぁ?おいちゃんと聞いてたか?友達として好きって意味で」
「今日は記念日だぁ!」
「おいこら!」
スキップでもしそうな勢いで先を歩いて行った深見を追いかけると、急に立ち止まって俺を振り返る。
「今は友達としてでもいいや、でもいつか必ずラブの方で俺を好きだって言わせてみせるよ」
見たことのない深見の堂々とした態度にドキッとした俺は「おう」とだけ返すのが精一杯だった。
ピーッ!と笛の音がグラウンドに響き渡る。
「一旦休憩!水分補給しろよー」
体育教師が言うとみんな木の下や影になっている所へ座る。疲れたー、あちーという声がちらほら上がるなか、ペットボトルを二本持った深見が「中村!どっちが良い?」と笑顔で駆け寄ってきた。今日は隣のクラスと合同体育。五十メートル走の記録をとって体育祭に向けてリレーの練習をするのだそうだ。今はちょうど五十メートル走を走り終えたばかり。五月終わりで湿度が高い中で走ったからか、皆うっすら汗をかいている。
スポーツドリンクと天然水。どちらも未開封のそれを持った深見も額にじんわりと汗をかいていた。
「ありがと、でも深見俺自分のあるんだよね」
今朝コンビニで買った緑茶を見せながら「隣座んなよ」と言うと喜んで座った深見は、ガーン!と効果音でも付きそうな反応をした。
「ごめんな」
「じゃあ俺が貰ってやるよ」
高橋が手を出すと深見はそれを嫌がり背を向ける。
「嫌だ」
「なんで」
「高橋に買ったんじゃないし」
「冷てーなぁ」
とは言うものの高橋は楽しそうである。
「深見はどっち飲みたいの?」俺が聞く。
「水かなぁ」
「じゃあ俺そっち貰うよ、緑茶も帰りには無くなってそうだし」
「な、なかむら~!好き!」
「おいっ暑いからくっつくな!」
肩をぐいぐい押してひき剥がすと高橋や周りの奴らが笑う。「深見ってふざけたりするんだー」と呑気な声と共に笑い声がするが、コイツはふざけてるんじゃない。本気だ。
「休憩終わり!リレーやるから並べー!」
その先生の声でやっと深見は離れてくれた。
*
「中村くんいる?」
休み時間、教室にやって来たのは知らない女の子だった。
「何?」
「ちょっと来て欲しくて、ダメかな……?」
「別にいいけど」
廊下に出ると「もうちょっとこっち」と腕を引かれる。少しドキッとしながら着いて行くと、周りをきょろきょろ確認してから「これ!」とピンクの袋と手紙を差し出された。
「え?」
「良かったら食べて!」
「え、ちょっと待って」
「返事はいつでも大丈夫だから!」
顔を真っ赤にしながら押し付けるように渡されたそれを反射的に受け取ると、彼女は走って自分の教室に帰っていった。
手紙に目を落とす。ハートマークのシールが貼り付けてあって、如何にもという感じだ。ピンクの袋にはハート形のクッキーが入っている。多分手作りだよなぁとしげしげと見つめていると、背後に誰かの気配がした。
「うぉっ!ビックリした……なんだ深見か」
「……それ、貰ったの?」
「うん、断ろうとしたけどすごい速さで行っちゃった」
「ふぅん……甘いの好きなの?」
「うんまぁ好きだけど」
「分かった」
「何が?」
「ううん、何でもない」
深見はそう言うと一人で足早に戻って行ってしまった。隣のクラスなんだから一緒に戻ればいいのに、変な奴だ。
手元を見下ろして、どうしようこれと頭を掻く。すると授業開始の鐘が鳴り、俺は慌てて教室に戻った。
*
「作ったの!?」
「お前料理出来るのか!」
意外ー!と俺と高橋の声が重なる。
中庭のベンチに三人の男子が窮屈そうに座る絵面は面白いらしく、通りすぎる人たちがクスクスと笑っている。しかしそんなことはもはや気にならない。俺は深見が作ってきたという生チョコレートに釘付けだった。手のひらサイズの箱に二センチくらいの生チョコが綺麗に収納されている。売り物みたいに美しい見た目だ。
「ちゃんと保冷剤も持ってきた」
「すげー!母ちゃんみたい」高橋が言うと「俺はお前の母ちゃんじゃない」と深見は口をへの字に曲げた。
「昨日中村が甘いの好きって言ってたから作ってきた、良かったら食べてほしい」
「マジか!すごいな深見!ありがとう」
「へへ、嬉しい……」
恥ずかしそうに俯く深見はちょっと可愛い。
爪楊枝を受け取ってひとつ刺して口に運ぶ。
「うんま!超旨いよ深見!」
「本当?う、嬉しすぎてもう死んでもいい……」
「大袈裟だなお前、俺も食っていい?」
「ダメに決まってるだろ、これは中村に作ってきたんだから中村だけに食べてほしいの」
「だってさ、ごめんな高橋」
そう言うと高橋は、あーはいはいと眉を上げた。
「あ、そういや昨日の子から貰ったの食ったのかよ?お前手作りは無理って言ってたろ?」
高橋は言い終わるとあんぱんにかぶりついた。モグモグ動く口元を見ながら俺は言いづらくて視線を宙へやる。
「んー、昨日のは申し訳ないけど……」
「捨てたんだな」
高橋の言葉に無言で頷く。すると隣に座っていた深見が突然立ち上がって「ごめん!」と言った。
「ん?」
「ごめ……おれ、中村が、手作り無理なんて知らなくて……っ」
深見の目がみるみるうちに潤んで、ポロポロと涙が溢れ落ちる。
「や、違う、違うぞ深見」
「ごめん!!」
「あ!おい待て!」
校舎に走って行く深見を慌てて追いかける。「なんかごめーん!」という高橋の声を聞きながら俺は廊下を走った。
どこまで行ってしまったんだときょろきょろしていると、案外早くその姿を発見することができた。何故なら彼はスポーツが苦手で、走ることはからっきしダメだからだ。
「なんで逃げんだよ」
掃除用具が入ったロッカーの横にしゃがんでいた深見を見下ろす。顔を両手で覆い「無理やり食べさせたようなもんだ……もう嫌だ、絶対嫌われた……」と泣き出すその男に、やれやれとため息を吐く。目の前にしゃがむと深見はビクッと肩を震わせた。
「あのな、俺が食えないのは知らない奴の手作りであってお前のは普通に食えるぞ、何なら作ってきてくれてめちゃくちゃ嬉しかったし」
「ほ、本当?」
「本当だよ」
「中村優しいから嘘ついてそう」
「はぁ?嘘じゃねーわ。だから勝手に考え過ぎて突っ走るな」
「ご、ごめん……」
「高橋も心配してるぞ」
「……中村は?中村は心配してくれた?」
袖で涙を拭きながら俺をじっと見つめてくる。俺のことが好きで好きで仕方がないという真っ直ぐな瞳。正直どうしていいのかわからない。だけど不思議と嫌ではない。
「心配してるからこうやって追いかけてきたんだろ?」
ほらもう行くぞと手を引くと深見は素直に立ち上がり「うん」と嬉しそうに俺の後を着いてきた。
「中村、好き」
「知ってるよ」
満足げに自分の気持ちだけを伝えてくる深見に少しだけいたずら心が働く。
「俺も好きだよ、もちろん友達としてな」
「ええ!本当に!?めちゃくちゃ嬉しいよ中村!俺中村のこと一生幸せにするから!
」
「はぁ?おいちゃんと聞いてたか?友達として好きって意味で」
「今日は記念日だぁ!」
「おいこら!」
スキップでもしそうな勢いで先を歩いて行った深見を追いかけると、急に立ち止まって俺を振り返る。
「今は友達としてでもいいや、でもいつか必ずラブの方で俺を好きだって言わせてみせるよ」
見たことのない深見の堂々とした態度にドキッとした俺は「おう」とだけ返すのが精一杯だった。
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