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第83話~え?…好きだ~
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辰砂との対決で俺は岩、ダマスカス、ミスリル、ヒヒイロカネと次々と破壊してしまい、この場にいるほとんどの人達が口を開けて呆然としていた
その中でネフリティスさんだけは熱い眼差しを向けていた…
その後の対決の行方だが
結果的に辰砂達は帰っていった
いや、帰らざるを得なかった
絶対的な自信を持って自分が有利だと思った対決と思いきや、まさかこんな結果になるとは夢にも思わず、
さらには里に伝わる伝説の金属を破壊されてはもはや立つ瀬がない。
そのでかい身体をわなわなと震わせながら俺の事を睨みながら何か言いたげだったが、俺の前にネフリティスさんが立ち逆に辰砂を睨み返した
その気迫に圧されてか、辰砂は何か言いたそうだったがそのまま踵を返し、取巻き達と一緒に里を後にした。
その後里の皆さんは「婿殿が勝ったぞ!」「整体師って凄いな!」「俺達も習えばああなるのか?!」
と、歓声の中に明らかに勘違いしている人達がいた…
待て待て!整体師はそもそも戦わないし、岩砕けないから!
そう思っていたら目の前に立っていたネフリティスさんが突然俺を抱きしめてきた
またあの締めつけがと一瞬戦くが、あの時みたいに苦しくない、むしろ優しく俺を包みこんでいた。
「ネ、ネフリティスさん…?」
「アオイ殿…妾はアオイ殿が必ず勝つと信じてました…」
「え?」
「妾が見込んだ人があの程度の者に劣るなど絶対にあり得ません。」
あの程度って…普通に考えたらあの辰砂絶対に強いと思うんですけどね…多分というか普通に戦ったら死にますよ…
心の中でツッコミを入れながらネフリティスさんを見ると目が合い、ニコッと笑った
その笑顔は宴の時見た同じ笑顔で、俺は無意識に言葉を発していた
「…好きだ」
その言葉を聞いて彼女は一瞬驚き時が止まったような気がした
が、すぐに顔を赤くしそれを隠すように俺の胸に顔を埋めた
「あ…え、とですね…ネフリティスさん今のは…」
「…嬉しい」
「え?」
「やっと…やっと妾の言ってほしかった言葉を言ってくれたのですね…」
「…」
「ずっと言ってほしかった…今妾はとても幸せです…」
「ネフリティスさん…」
よく見ると彼女は小刻みに震え言葉は所々上ずっていた
ずっと我慢してた感情が表にでて耐えられなくなったんだろう
俺は静かに彼女を抱きしめ心の中でこの人を必ず護ろうと誓った…
「コホン、お2人共盛り上がってる時に申し訳ございませんが、大勢の前でそのようなはしたない行為は如何かと?」
我に戻って声のする方を向くと、パーラさんがいた、そして周りには翼達と里の人達がいつの間にか俺達を取り囲んでいた。
「アオイィ、お前もやっぱり男やなぁこんな大勢の前で」
「し、師匠そんな恥ずかしいことを」
「ミナス竜人と人間が結ばれた話聞いたことあるか?」
「500年前に一度、それ以外は聞いたことないわね」
皆好き勝手言ってるが、状況が状況だけに何も言えない…
それ以前に里の人達が感動してたり、泣いてたりと大盛り上がりになってる
そしてこの後遅くまで宴が続いたのは言うまでもない…
そういえば辰砂達が何故か置いていってしまった、ダマスカスやヒヒイロカネ等どうするのかと思ったが、パーラさんが持っていってくださいと言われたが使い道がないのだが…まぁキルゲスさんに渡せばいいか
その中でネフリティスさんだけは熱い眼差しを向けていた…
その後の対決の行方だが
結果的に辰砂達は帰っていった
いや、帰らざるを得なかった
絶対的な自信を持って自分が有利だと思った対決と思いきや、まさかこんな結果になるとは夢にも思わず、
さらには里に伝わる伝説の金属を破壊されてはもはや立つ瀬がない。
そのでかい身体をわなわなと震わせながら俺の事を睨みながら何か言いたげだったが、俺の前にネフリティスさんが立ち逆に辰砂を睨み返した
その気迫に圧されてか、辰砂は何か言いたそうだったがそのまま踵を返し、取巻き達と一緒に里を後にした。
その後里の皆さんは「婿殿が勝ったぞ!」「整体師って凄いな!」「俺達も習えばああなるのか?!」
と、歓声の中に明らかに勘違いしている人達がいた…
待て待て!整体師はそもそも戦わないし、岩砕けないから!
そう思っていたら目の前に立っていたネフリティスさんが突然俺を抱きしめてきた
またあの締めつけがと一瞬戦くが、あの時みたいに苦しくない、むしろ優しく俺を包みこんでいた。
「ネ、ネフリティスさん…?」
「アオイ殿…妾はアオイ殿が必ず勝つと信じてました…」
「え?」
「妾が見込んだ人があの程度の者に劣るなど絶対にあり得ません。」
あの程度って…普通に考えたらあの辰砂絶対に強いと思うんですけどね…多分というか普通に戦ったら死にますよ…
心の中でツッコミを入れながらネフリティスさんを見ると目が合い、ニコッと笑った
その笑顔は宴の時見た同じ笑顔で、俺は無意識に言葉を発していた
「…好きだ」
その言葉を聞いて彼女は一瞬驚き時が止まったような気がした
が、すぐに顔を赤くしそれを隠すように俺の胸に顔を埋めた
「あ…え、とですね…ネフリティスさん今のは…」
「…嬉しい」
「え?」
「やっと…やっと妾の言ってほしかった言葉を言ってくれたのですね…」
「…」
「ずっと言ってほしかった…今妾はとても幸せです…」
「ネフリティスさん…」
よく見ると彼女は小刻みに震え言葉は所々上ずっていた
ずっと我慢してた感情が表にでて耐えられなくなったんだろう
俺は静かに彼女を抱きしめ心の中でこの人を必ず護ろうと誓った…
「コホン、お2人共盛り上がってる時に申し訳ございませんが、大勢の前でそのようなはしたない行為は如何かと?」
我に戻って声のする方を向くと、パーラさんがいた、そして周りには翼達と里の人達がいつの間にか俺達を取り囲んでいた。
「アオイィ、お前もやっぱり男やなぁこんな大勢の前で」
「し、師匠そんな恥ずかしいことを」
「ミナス竜人と人間が結ばれた話聞いたことあるか?」
「500年前に一度、それ以外は聞いたことないわね」
皆好き勝手言ってるが、状況が状況だけに何も言えない…
それ以前に里の人達が感動してたり、泣いてたりと大盛り上がりになってる
そしてこの後遅くまで宴が続いたのは言うまでもない…
そういえば辰砂達が何故か置いていってしまった、ダマスカスやヒヒイロカネ等どうするのかと思ったが、パーラさんが持っていってくださいと言われたが使い道がないのだが…まぁキルゲスさんに渡せばいいか
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