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狂い咲き 99
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そう簡単に「もう、やーめた」とはいかない。
疲れが抜けきらない鉛のように重い身体を無理やりでも私は動かすしかない。
事務所でもある買取り窓口が見えてくると歩調が嫌でも沈むようにさらに重い足取りとなる。自分を奮い立たせるように私は前に前にと足を押し進めるように歩く。
買い取り窓口にひとの列がある。
捨ててしまってもいいようなものを売りに来ている人達が思った以上に多い。
タイムカードを押すとき買取りの値段を盗み聞くように聞いた。衣服が10枚で1円。ここで売られている衣服は10円から30円のもある。高いと1000円近いがアウトレットモールで買ったほうがいいものばかりだ。
ゴミが売られていると、このお店に書かれていたが、そう書かれても仕方がないようなゴミのような品々。
使い古した浮き輪など色々あるが買取りの値段を考えると暴利もいいところだ。
衣服として着ようと思うと躊躇う。着古したヨレたものばかりだが機械掃除用のウエスとして考えれば少し欲しい人には利便がいい。
活用方法でどうにでもできると私は思う。
他店で断られた商品を最後にここに持ち込み破棄をするのだろう。
しかし買取りの値段を聞く限り、わざわざ売りに来る必要もないほどに思えるが、この凄い列に私は驚かされる。
私はそのままレジに向かう。店内が目を疑いたくなるほどの大混雑。
私が仕事を覚えるまでは宮原さんがいるレジで仕事を教わる。他にも二つのレジがある。臨時のレジとしてさらに二つ。内部の正社員の方が応援に来ることもあるほどにまさに戦場。
宮原さんの小言を聞き流し続けていると私の肩を軽く叩く人がいる。振り向くとちょっと小太りな愛嬌のある目がくりっとした女性。
お昼休みがいつになったらと思っていたら「ご飯食べておいで」
にこやかな好意的な笑み。
第一印象でこれから親しくなれそうなとても優しい笑みを向けてくれる。
タイムカード以外の説明を私はなにも受けていない。
念のために事務員に聞いた。そのまま第二駐車場へ行くと小百合さんの車を見つけるのが大変。
ここもまた大混雑。
疲れが抜けきらない鉛のように重い身体を無理やりでも私は動かすしかない。
事務所でもある買取り窓口が見えてくると歩調が嫌でも沈むようにさらに重い足取りとなる。自分を奮い立たせるように私は前に前にと足を押し進めるように歩く。
買い取り窓口にひとの列がある。
捨ててしまってもいいようなものを売りに来ている人達が思った以上に多い。
タイムカードを押すとき買取りの値段を盗み聞くように聞いた。衣服が10枚で1円。ここで売られている衣服は10円から30円のもある。高いと1000円近いがアウトレットモールで買ったほうがいいものばかりだ。
ゴミが売られていると、このお店に書かれていたが、そう書かれても仕方がないようなゴミのような品々。
使い古した浮き輪など色々あるが買取りの値段を考えると暴利もいいところだ。
衣服として着ようと思うと躊躇う。着古したヨレたものばかりだが機械掃除用のウエスとして考えれば少し欲しい人には利便がいい。
活用方法でどうにでもできると私は思う。
他店で断られた商品を最後にここに持ち込み破棄をするのだろう。
しかし買取りの値段を聞く限り、わざわざ売りに来る必要もないほどに思えるが、この凄い列に私は驚かされる。
私はそのままレジに向かう。店内が目を疑いたくなるほどの大混雑。
私が仕事を覚えるまでは宮原さんがいるレジで仕事を教わる。他にも二つのレジがある。臨時のレジとしてさらに二つ。内部の正社員の方が応援に来ることもあるほどにまさに戦場。
宮原さんの小言を聞き流し続けていると私の肩を軽く叩く人がいる。振り向くとちょっと小太りな愛嬌のある目がくりっとした女性。
お昼休みがいつになったらと思っていたら「ご飯食べておいで」
にこやかな好意的な笑み。
第一印象でこれから親しくなれそうなとても優しい笑みを向けてくれる。
タイムカード以外の説明を私はなにも受けていない。
念のために事務員に聞いた。そのまま第二駐車場へ行くと小百合さんの車を見つけるのが大変。
ここもまた大混雑。
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