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狂い咲き 96
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我武者羅に袋に入れようとしているせいか。身体が前屈みになりすぎて腰が痛い。勢いあまってネームプレートまでも一緒に袋に入れてしまうこともある。
まだ覚えることがあるの? そう言いたくなるほどに次から次にとある。
我に返ったときは既に閉店まじか。私に嫌味を言い続ける大先輩は宮原さん。天才的な嫌味の持ち主。よくそこまでひとの揚げ足をとれるものだ。
神経質なまでに細かなことを「ちくいちとご丁寧にどうも」と言いたくなる。
閉店の音楽が流れだすと思わず「終わった!」と嬉しくなる。その場に座り込みたいがそうはいかない。ネチネチと小煩い宮原さんに「はいはい」と言ってやりたくなる。底意地悪い性格が「顔ににじみ出ていますよ」と言ってやりたいものだ。
閉店はなにをするのかと思ったら正社員が清算などの簡単な管理事務のようなものをする。アルバイトはなにもしなくていい。ただ店内を周り異常がないかだけ見て周ればいい。陳列もなにもかも直す必要もない。
異常かないか見て周るよりも自分が欲しい商品を探すといった感じ。
お菓子など食品はレジを閉める前に清算をする。それ以外は指定された棚に名前を書いて置いておく。
店長が承諾すれば印鑑が押される。
ショーケースに置かれた胡散臭いブランド品を眺める。精巧なレプリカと考えればそれでいいが欲しいとは思わない。
ぶらぶらと店内を散策していると「行くよ」と宮原さんの声が聞こえる。底意地は悪いが根っから底意地の悪いことだけはしないんだ。そのまま私を無視して気がついたらいない。そう想定していた私は少し意外であったが宮原さんを苦手よいうより嫌い。ただ仕事だけはしっかりとしている。
しかしあの見事なちくいちとした嫌味を聞き続けるには辛いものがある。とにかく仕事を覚えるまでの我慢。辞めることはいつだってできる。続けようと思うから嫌になる。今まで職場いじめで思ったのは続けようと思うと嫌になる。だから続けようとは思わない。嫌ならその場で辞めてしまってもいい。その考えが先輩からしたら生意気に感じられるのかも知れないが、そう思わなければ我慢できないこともある。先輩というだけでなんであーも好き勝手に言われなければならないのだろうか。
まだ覚えることがあるの? そう言いたくなるほどに次から次にとある。
我に返ったときは既に閉店まじか。私に嫌味を言い続ける大先輩は宮原さん。天才的な嫌味の持ち主。よくそこまでひとの揚げ足をとれるものだ。
神経質なまでに細かなことを「ちくいちとご丁寧にどうも」と言いたくなる。
閉店の音楽が流れだすと思わず「終わった!」と嬉しくなる。その場に座り込みたいがそうはいかない。ネチネチと小煩い宮原さんに「はいはい」と言ってやりたくなる。底意地悪い性格が「顔ににじみ出ていますよ」と言ってやりたいものだ。
閉店はなにをするのかと思ったら正社員が清算などの簡単な管理事務のようなものをする。アルバイトはなにもしなくていい。ただ店内を周り異常がないかだけ見て周ればいい。陳列もなにもかも直す必要もない。
異常かないか見て周るよりも自分が欲しい商品を探すといった感じ。
お菓子など食品はレジを閉める前に清算をする。それ以外は指定された棚に名前を書いて置いておく。
店長が承諾すれば印鑑が押される。
ショーケースに置かれた胡散臭いブランド品を眺める。精巧なレプリカと考えればそれでいいが欲しいとは思わない。
ぶらぶらと店内を散策していると「行くよ」と宮原さんの声が聞こえる。底意地は悪いが根っから底意地の悪いことだけはしないんだ。そのまま私を無視して気がついたらいない。そう想定していた私は少し意外であったが宮原さんを苦手よいうより嫌い。ただ仕事だけはしっかりとしている。
しかしあの見事なちくいちとした嫌味を聞き続けるには辛いものがある。とにかく仕事を覚えるまでの我慢。辞めることはいつだってできる。続けようと思うから嫌になる。今まで職場いじめで思ったのは続けようと思うと嫌になる。だから続けようとは思わない。嫌ならその場で辞めてしまってもいい。その考えが先輩からしたら生意気に感じられるのかも知れないが、そう思わなければ我慢できないこともある。先輩というだけでなんであーも好き勝手に言われなければならないのだろうか。
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