9 / 31
9
しおりを挟む
(なんで…?)
ルーシェの疑問は言葉になることはなかった。
「これは、ガルシア様。なぜ、貴殿がこちらに」
ボルドは驚いている。それはそうだ。次期皇帝が自ら、この北の大地にきたのだから。
ゆったりと足取りでガルシアが入ってくる。王家のものらしい迸るほどの覇気を纏っている。
立ち上がったボルドがガルシアと向きあった。
「辺境伯。休息で何よりだ」
「と、申されますと?」
「いや、そこにいる俺の相棒が急に王城から実家に戻ったとのことなんだが、その理由が辺境伯である父が病を得たと言づけていったようでな」
ガルシアの視線がソファに座っているルーシェに向けられる。ついに、適当についた噓がばれてしまった。
顔を青ざめさせるルーシェにガルシアはにやりと笑う。少しは溜飲が下がったと見え、先ほどまで纏っていた威圧するような空気はどこかに行ってしまった。
「まあそんなことは良い。それよりこれを」
ガルシアは懐から手紙を差し出す。そこには皇帝の印がなされてあった。
「はっ」
ボルドは臣下らしく恭しく受け取り、印を切って中身を確かめる。一度文章を追ったところで再び読み返し、ガルシアに顔を向けた。
「これは一体、どういうことでしょうか?」
「これは陛下からの勅命である」
「いや、しかし、我が息子は既に腹の中に子が…。この勅命を受けるのでしたら、それは難しいかと」
どうやらルーシェに対する勅命らしい。ルーシェは立ち上がる。そして父とガルシアに近づくと、父から皇帝の勅命を受け取った。
そこに書かれていたのは、
『北の辺境伯嫡男ルーシェ・ミラーを次期皇帝ガルシア・キングスレーの伴侶とする』
という一文であった。
ルーシェは呆然とする。自分がガルシアの伴侶となる…どういうことだ。
混乱しているミラー親子を前に、ガルシアは切り出した。
「辺境伯、ルーシェの腹の子の父親は俺だ」
「なんですと」
父は驚きの声を上げるが、部屋の中にいたベンとエルサは、『おや』『まあ!』と歓喜の声を上げている。
ガルシアは手を伸ばし、ルーシェの腕をとった。そしてそのまま引き寄せて、腕の中にくるんでしまう。
「辺境伯、どうやら俺たちは互いに想いながらも、随分と長い間片思いをしていたようでな。 今日来たのは、ルーシェの誤解を解くためなのだ。
――少し、ふたりきりにしてもらえないだろうか」
ガルシアの言葉にボルドとベン、そしてエルサも出ていく。
ふたりきりになると、更に腕の力を強くなった。もう片時も離れたくないと、訴えているようだった。
「卑怯な手を使ってしまった自覚はある。了承を得ぬまま金のグミを食べさせて、子を孕ませてしまった。それについては弁解のしようもない。
――ルー、許してくれ」
最後の一言は、耳元に低く囁かれる。ルーシェは呆然と見上げた。
「お前、じゃあ、あの夜はわざと…?」
「そうだ。あのグミのお菓子は献上物なんて嘘だ。ルーにどうしても金のグミを食べさせたくて作らせたんだ」
その顔は叱られるのを待つ子どものようだ。幼いころからよく知ったガルシアの新たな一面を見たようで、ルーシェは瞠目する。
そのルーシェの頬に手を添え、ガルシアはチュッと口づけた。そのまま額にも瞼にも口づけられ、慌ててルーシュはガルシアの手首をつかんだ。
「そんなことしなくても、俺はお前から離れないのに」
「嘘をつくな。あの夜だって、宰相の名を出したり、北に帰ると言ったり…。俺がどれだけ、傷ついたと思ってるんだ」
ガルシアはルーシェの手を取り、その手を自分の頬へも持ってくる。
「――本当は直前まで迷ってたんだ。金のグミを食べさせてしまったら、俺たちの関係は確実に変わる。だが、どうしても許せなかった。お前が俺の前からいなくなることが…。だったら、離れらない理由を作ってやろうと思ったんだ」
「なんでそんなこと…お前、俺のこと好きだったのか?」
「なんだ、知らなかったのか?8年も肉体関係があって、あんなに所有権を主張してきたのに。しかも俺は、ルー以外の人間と肉体関係を結んだこともない。ルーが鈍感なのはわかっていたが、これほど伝わっていなかったとは…」
ガルシアは自分で吐いた言葉にショックを受けているようだ。はあと深い溜息を吐くが、ルーシェを逃すつもりはないようで、腰に腕が回る。
「それより、迎えに来るのが遅くなってすまなかった。お前は俺の妻となっても苦労しないよう、王城内での説得に時間がかかってしまった」
「それは当然だろ?陛下もさぞかし反対されて…」
「いや父上はなにも。むしろ、早く迎えに行かないのかとやきもきしていたくらいだ」
皇帝ともなれば、少々のことでは動揺しないのだろう。
「じゃあ、誰を説得したんだ?」
「宰相だ」
「ああ、あの人か。確かにあの人なら、次期皇帝の伴侶が男ってことになったら反対しそうだもんな。あの人さ、顔も頭もいいのになんであんなに陰湿なんだろうな」
ルーシェの言葉にガルシアは一気に怖い顔になる。
「ルー、俺の前で他の男のことを話題にするのはやめてくれ」
「お前が言い出したくせに」
ルーシェが返すと、苦虫を嚙み潰したような顔をした。
「それより俺たちのことだ。俺はまだ、大切なことをお前に告げてない」
ガルシアの腕は完全にルーシェの腰に回り、ふたりは向き合う形になる。
「ルー、俺たちの関係は変わらない。また深くなっていくんだ。俺とお前で国を導いて、次代を繋いで、そして死んでいく」
ガルシアは紫紺の双眸で、ルーシェのミントブルーの瞳をのぞき込んだ。互いの瞳が移りこむ。
「俺たちは最強だぞ。なんせSSS級狩人の皇帝のとなりにいるのが、S級狩人の伴侶なんだから」
互いの瞳が揺らいでみえる。幼いころから幾度となくこうして目を合わせてきたのに、初めて見たような色をしていた。
「幼い頃、プロポーズしただろう?あの時から、俺はルーシェしかみていない。俺の隣にはお前しかいない。――だから、結婚しよう」
ルーシェは涙をあふれさせながら小さくうなづいた。自分から腕を伸ばし、ガルシアの首に縋り付く。
「辺境伯には悪いことをするな。一人息子を奪ってしまうんだから。まあ、これからルーが何人も生むんだから、そのうちの一人に跡を継がせよう」
「ふ、何人産ませる気だよ?」
「そうだな…少なくても、3人だな」
「俺が大変じゃないか」
男性体での出産は非常に大変だときいている。ルーシェは一人ぐらいならと覚悟していたが、ガルシアはさらに産ませる気なのだ。
だがそれも、いいかもしれない。恋しい男の周りに子どもたちを侍らせて、みんなで笑いあうのだ。
「愛してる、ルー」
「俺も…好きだよ、ガル」
優しいキスを交わす。それは幸福の匂いのする柔らかなキスだった。
ルーシェの疑問は言葉になることはなかった。
「これは、ガルシア様。なぜ、貴殿がこちらに」
ボルドは驚いている。それはそうだ。次期皇帝が自ら、この北の大地にきたのだから。
ゆったりと足取りでガルシアが入ってくる。王家のものらしい迸るほどの覇気を纏っている。
立ち上がったボルドがガルシアと向きあった。
「辺境伯。休息で何よりだ」
「と、申されますと?」
「いや、そこにいる俺の相棒が急に王城から実家に戻ったとのことなんだが、その理由が辺境伯である父が病を得たと言づけていったようでな」
ガルシアの視線がソファに座っているルーシェに向けられる。ついに、適当についた噓がばれてしまった。
顔を青ざめさせるルーシェにガルシアはにやりと笑う。少しは溜飲が下がったと見え、先ほどまで纏っていた威圧するような空気はどこかに行ってしまった。
「まあそんなことは良い。それよりこれを」
ガルシアは懐から手紙を差し出す。そこには皇帝の印がなされてあった。
「はっ」
ボルドは臣下らしく恭しく受け取り、印を切って中身を確かめる。一度文章を追ったところで再び読み返し、ガルシアに顔を向けた。
「これは一体、どういうことでしょうか?」
「これは陛下からの勅命である」
「いや、しかし、我が息子は既に腹の中に子が…。この勅命を受けるのでしたら、それは難しいかと」
どうやらルーシェに対する勅命らしい。ルーシェは立ち上がる。そして父とガルシアに近づくと、父から皇帝の勅命を受け取った。
そこに書かれていたのは、
『北の辺境伯嫡男ルーシェ・ミラーを次期皇帝ガルシア・キングスレーの伴侶とする』
という一文であった。
ルーシェは呆然とする。自分がガルシアの伴侶となる…どういうことだ。
混乱しているミラー親子を前に、ガルシアは切り出した。
「辺境伯、ルーシェの腹の子の父親は俺だ」
「なんですと」
父は驚きの声を上げるが、部屋の中にいたベンとエルサは、『おや』『まあ!』と歓喜の声を上げている。
ガルシアは手を伸ばし、ルーシェの腕をとった。そしてそのまま引き寄せて、腕の中にくるんでしまう。
「辺境伯、どうやら俺たちは互いに想いながらも、随分と長い間片思いをしていたようでな。 今日来たのは、ルーシェの誤解を解くためなのだ。
――少し、ふたりきりにしてもらえないだろうか」
ガルシアの言葉にボルドとベン、そしてエルサも出ていく。
ふたりきりになると、更に腕の力を強くなった。もう片時も離れたくないと、訴えているようだった。
「卑怯な手を使ってしまった自覚はある。了承を得ぬまま金のグミを食べさせて、子を孕ませてしまった。それについては弁解のしようもない。
――ルー、許してくれ」
最後の一言は、耳元に低く囁かれる。ルーシェは呆然と見上げた。
「お前、じゃあ、あの夜はわざと…?」
「そうだ。あのグミのお菓子は献上物なんて嘘だ。ルーにどうしても金のグミを食べさせたくて作らせたんだ」
その顔は叱られるのを待つ子どものようだ。幼いころからよく知ったガルシアの新たな一面を見たようで、ルーシェは瞠目する。
そのルーシェの頬に手を添え、ガルシアはチュッと口づけた。そのまま額にも瞼にも口づけられ、慌ててルーシュはガルシアの手首をつかんだ。
「そんなことしなくても、俺はお前から離れないのに」
「嘘をつくな。あの夜だって、宰相の名を出したり、北に帰ると言ったり…。俺がどれだけ、傷ついたと思ってるんだ」
ガルシアはルーシェの手を取り、その手を自分の頬へも持ってくる。
「――本当は直前まで迷ってたんだ。金のグミを食べさせてしまったら、俺たちの関係は確実に変わる。だが、どうしても許せなかった。お前が俺の前からいなくなることが…。だったら、離れらない理由を作ってやろうと思ったんだ」
「なんでそんなこと…お前、俺のこと好きだったのか?」
「なんだ、知らなかったのか?8年も肉体関係があって、あんなに所有権を主張してきたのに。しかも俺は、ルー以外の人間と肉体関係を結んだこともない。ルーが鈍感なのはわかっていたが、これほど伝わっていなかったとは…」
ガルシアは自分で吐いた言葉にショックを受けているようだ。はあと深い溜息を吐くが、ルーシェを逃すつもりはないようで、腰に腕が回る。
「それより、迎えに来るのが遅くなってすまなかった。お前は俺の妻となっても苦労しないよう、王城内での説得に時間がかかってしまった」
「それは当然だろ?陛下もさぞかし反対されて…」
「いや父上はなにも。むしろ、早く迎えに行かないのかとやきもきしていたくらいだ」
皇帝ともなれば、少々のことでは動揺しないのだろう。
「じゃあ、誰を説得したんだ?」
「宰相だ」
「ああ、あの人か。確かにあの人なら、次期皇帝の伴侶が男ってことになったら反対しそうだもんな。あの人さ、顔も頭もいいのになんであんなに陰湿なんだろうな」
ルーシェの言葉にガルシアは一気に怖い顔になる。
「ルー、俺の前で他の男のことを話題にするのはやめてくれ」
「お前が言い出したくせに」
ルーシェが返すと、苦虫を嚙み潰したような顔をした。
「それより俺たちのことだ。俺はまだ、大切なことをお前に告げてない」
ガルシアの腕は完全にルーシェの腰に回り、ふたりは向き合う形になる。
「ルー、俺たちの関係は変わらない。また深くなっていくんだ。俺とお前で国を導いて、次代を繋いで、そして死んでいく」
ガルシアは紫紺の双眸で、ルーシェのミントブルーの瞳をのぞき込んだ。互いの瞳が移りこむ。
「俺たちは最強だぞ。なんせSSS級狩人の皇帝のとなりにいるのが、S級狩人の伴侶なんだから」
互いの瞳が揺らいでみえる。幼いころから幾度となくこうして目を合わせてきたのに、初めて見たような色をしていた。
「幼い頃、プロポーズしただろう?あの時から、俺はルーシェしかみていない。俺の隣にはお前しかいない。――だから、結婚しよう」
ルーシェは涙をあふれさせながら小さくうなづいた。自分から腕を伸ばし、ガルシアの首に縋り付く。
「辺境伯には悪いことをするな。一人息子を奪ってしまうんだから。まあ、これからルーが何人も生むんだから、そのうちの一人に跡を継がせよう」
「ふ、何人産ませる気だよ?」
「そうだな…少なくても、3人だな」
「俺が大変じゃないか」
男性体での出産は非常に大変だときいている。ルーシェは一人ぐらいならと覚悟していたが、ガルシアはさらに産ませる気なのだ。
だがそれも、いいかもしれない。恋しい男の周りに子どもたちを侍らせて、みんなで笑いあうのだ。
「愛してる、ルー」
「俺も…好きだよ、ガル」
優しいキスを交わす。それは幸福の匂いのする柔らかなキスだった。
10
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ギルド職員は高ランク冒険者の執愛に気づかない
Ayari(橋本彩里)
BL
王都東支部の冒険者ギルド職員として働いているノアは、本部ギルドの嫌がらせに腹を立て飲みすぎ、酔った勢いで見知らぬ男性と夜をともにしてしまう。
かなり戸惑ったが、一夜限りだし相手もそう望んでいるだろうと挨拶もせずその場を後にした。
後日、一夜の相手が有名な高ランク冒険者パーティの一人、美貌の魔剣士ブラムウェルだと知る。
群れることを嫌い他者を寄せ付けないと噂されるブラムウェルだがノアには態度が違って……
冷淡冒険者(ノア限定で世話焼き甘えた)とマイペースギルド職員、周囲の思惑や過去が交差する。
表紙は友人絵師kouma.作です♪
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる