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⑤ ※
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「あの時の…」
「ようやく思い出してくれたか」
ガランの声に、ジェラルドの声が明るくなる。
あの時、ガランは何もしていない。ただ疲れたように項垂れるジェラルドの側にいただけだ。
ただ一人にはしたくない。孤独の狩人の心の添えればと、ただそれだけを思っていた。
「俺はあの時救われた。責めるでもなく、慰めるように、ただ寄り添ってくれた。俺はそれだけで、良かったんだ」
ジェラルドはガランの手首を取り、視線を合わせる。
「あの時は名を告げる余裕も、お前の名を知る余裕もなかった。だが、ずっと忘れられなかった。3年経ち、ようやく、お前が故郷の村でクエスト管理人をしていると調べ上げ、こうやって追いかけてきたんだ」
「そう、でしたか…」
調べ上げたという言葉に、ぞっとしたものがガランの背を奔る。3年間も調べるなど、並ならぬ執着を感じる。
あの2時間半の邂逅に、この伝説の男が凡庸な自分に惚れる要素があるとは、どうも思えない。
流石の伝説の男も、傷心の時は人恋しかったのだろう。ならば、さっさと目を覚ましてもらい、どこぞの美女と懇ろな仲になってもらわねば…。
「好きだ、ガラン。お前がこの身を捧げてくれるならば、俺も全てをお前に捧げよう」
紫紺の双眸に見つめられたまま、真摯な告白を受ける。ふいに男の唇がガランに近づくが、ガランは押しとどめた。
ワイバーン討伐の際には、自分の身を捧げると言ってしまったが、実際の所、ガランには同性に性的欲求があるわけではない。
この世界では同性婚も認められているが、ガランの恋愛対象は女性だ。
その事実を告げれば、ジェラルドも考え直してくれるかもしれない。
「も、申し訳ありませんが。俺はその、男に興味はなくて。恋愛対象は女性です」
「それも知っている。初恋の相手は、村にきたハンターだったのだろう?だが、全く女性と縁はなく、未だ童貞というのは、いかがなものか」
「ぶっ」
なぜガランが童貞であると知っているのだ。30歳を越えれば、魔法なるものが使えるらしい。30にはまだあと10年もあるのだから、余裕だと思っていたのに。
「むしろ俺にその身を捧げるために、童貞でいたのではないか。まさに、神の思し召し」
「んなわけあるか!単にこの年まで捨てられなかっただけだわ!」
反論するガランにふっとジェラルドは笑うと、腰を抱き寄せられる。
「一度、俺に抱かれて、男を味わってみればよい。その上で、女性を抱こうか決めてればよいのではないか?」
「いや、どう考えたって男同士なんて、流血するに決まってんだろ」
ガランとて、男同士の交わり方を知らないわけではない。余りにもクラウスがしつこいので、調べたことがあるのだ。
排泄するあの孔に、男のものを入れるなんて、信じられない。しかもクラウスの言い方では、孔をつかうのはガランで確定らしいので、ますます拒んでしまったのだ。
ジェラルドのこの言い草では、ガランの孔を使われてしまうのは必死だった。
「ならば、これを使おう」
「それは…!」
ジェラルドが懐から取り出したのは、青のグミであった。
「青って、そんな…」
赤よりもさらに希少な青だ。効果は100%の体力回復と、強烈な媚薬効果がある。奇跡のグミの樹が作り出す、更なる奇跡…。
「いやだ…!そんなの飲んだらっ」
後退るガランに、ゆらりと立ち上がったジェラルドは、近寄ってくる。大柄な男に追い詰められ、食器棚に追い詰められてしまう。
ガランがこれ以上動けなくなると、ジェラルドが頬を掴み、口づけてきた。
「ん、ん…!」
ジェラルドの手首をつかみ、引き離そうとするが、力が叶うわけもなく。ガランの舌を絡め取り、激しく口づける。
暫しそのまま、舌を絡められ、唾液を奪い取られる。
肉厚な舌で上顎を擦られると、ガランの膝が震える。ガランの腰を抱えたジェラルドは、ソファにガランを横たえる。
「はあ、はあ」
息苦しさから解放され、生理的な涙があふれる。そのガランを見下ろしながら、ジェラルドは青色のグミを己の口に含み、再びガランに口づけて舌で口内に押し込んでくる。
ガランが抵抗し、ジェラルドの逞しい肩を押し返すが、より深く抱き込まれてしまう。
舌の上で転がるグミは甘い…次第に溶けていき、喉に唾液交じりに甘い汁が流れ込んでくる。思わずゴクリと呑むと、たちまち、体が軽くなる。
体の芯から、力が漲ってくるようだ。
一日の疲れが癒されるようだった。
ガランは無意識に自分から舌を絡めだした。この得も言われぬ感覚を更に欲しがった。ジェラルドの首に手を廻し、ふたりの舌の間で転がり小さくなるそれを奪う。
そして、完全に溶けてしまうとちくりと体の芯が小さく疼いた。その効果は絶大だと言わざるを得なかった。
体の底から体が軽くなり、そして芯が熱くなる。
「あ、ああ…」
思わずガランは声を上げる。自分で触れたことのない部分から、なぜか、液が溢れてくるのだ。
男の象徴も立ち上がってくる。
腰を押し付けてくるジェラルドが脚で股を押し上げてくる。それだけで刺激になり、先走りが漏れそうだった。
「ガラン」
ジェラルドが首筋に口づけてくる。痛みと共に、そこに痕がつくのさえも刺激となり、ガランはため息を漏らす。
そのまま顎に伝われて、再び唇を捉えられたとき、ガランは小さく呻いて達してしまった。下着に染みが広がるのを感じ、ガランは眉根を寄せる。不快と羞恥…同性であるジェラルドの前で、なんてことをしてしまったのだろう。
羞恥に顔を背けるガランのパンツと下着は、ジェラルドの手によって奪われてしまう。
ジェラルドは濡れている陰茎をなで、珠と会陰も指先でなぞり、その奥にある蕾を撫でた。
「やだ…そこっ」
「グミのお陰で、濡れてきている」
女性のように愛液が溢れることはない。だがグミの効果で、何かが溢れてきている。
ジェラルドの太い指がぐっと押し込まれ、ガランはわけがわからなくなる。苦しい筈なのに、奥から溢れていく快楽があるのだ。
太い中指を難なく銜えこみ、指の腹で内壁をなぞられると、頭が真っ白になる。
「いぁ…やだぁ…!ひ、ぃあ、ああ!」
拒みたいのに拒めない。指が円を描くと、その部分が忽ち焼けたように熱くなり、指を締め付けるのだ。
太い中指がしこりを掠めると、ガランは更に泣いた。しこりを弄られると、先ほど達した陰茎がまた形を変えてくる。
何よりも体の底からジェラルドという男に抱かれ、思考の隅々まで、犯されてしまいたいという気持ちになる。
一方、ジェラルドもガランを嬲ることに夢中になっていた。なんせ3年も追い求めた相手なのだ。
出会った頃よりは幾分か逞しくなったようだが、ジェラルドに比べれば細い。これではいとも簡単に蹂躙できてしまう。
だが、ジェラルドは一気にガランを犯してしまうつもりはなかった。自分の雄身はなかなかのサイズで、形も凶悪だ。
男を受け入れたことのないガランを傷つけてしまっては、この先、ガランとの関係は良好な物にはならないだろう。
自制をしながら、人差し指もガランの中に埋め込んでしまう。
「ひ、いい!」
悲鳴なのか、嬌声なのか、ガランの耳触りの良い声が、甲高くなる。二本の指の腹でそれぞれ違う場所をなぞると、ガランは溜まらず、達してしまったようだ。
青のグミの効果は絶大である。今やガランは、内壁で快楽を貪る体になってしまっている。
はあはあと目元を赤くして喘いでいるガランの胸元を開け、そこには舌を這わせる。肉厚な舌で、尖っている胸元の突起を、しつこく吸い上げた。
「い、や…!」
乳首に与えられる快感もガランにとっては初めてなのだろう。ジェラルドの銀の髪を掴みながら引き離そうとしていた。
指を埋め込んだ後孔が解れてしまうと、ガランはジェラルドに抱き起こされ男の太い胴を跨ぐ形となった。
ジェラルドを見下ろす形になり、ガランは瞬きをする。その表情に、雄々しい微笑を溢すと、ガランの双丘を掌で割り、ジェラルドは一気にガランを犯した。
「ひ、ぃあああ!」
ガランは甲高く嬌声を上げる。
内壁がジェラルドの雄身を絞り上げるように締め付ける。低く呻いたジェラルドだが、さらに奥を探るようにガランの腰を掴んで、押し上げた。
ガランの折り曲げた膝に、ソファに生地があたる。長年使われているため生地も大分傷んでいる。毛羽だった生地の感触さえ、心地良く感じる。
「あああ!」
狭い内壁を押し広げられ、腹の中の圧迫感が凄まじい。
内壁の奥、結腸の入り口に雄身が届く。これ以上の侵入をさせるまいと、弁が引っかかった。
「や…だめ…だ…」
ガランが体を震わせて、拒む。これ以上は、体が壊れてしまう。ガランの制止にも、ジェラルドは笑みを滲ませて、ぐっと仕込んだ。
「や、ぁああ!」
ガランの瞼の裏に火花が散る。入り込んではいけないところに、男のカリが入っている。
男の陰毛がガランの尻を擽る。腰を掴まれたまま、揺さぶられると、硬い陰毛で肌がむずがゆくなる。
男のカリが入っているその部分から、とろりとしたものが溢れる。
涙の滲む目を開くと、まっすぐに自分を射抜いている男の双眸がある。紫紺の双眸に魅入られ、ガランも自ら手を伸ばしてジェラルドの首に縋り付いた。
「お前は、俺のものだ。ガラン」
なんせ3年間も追い求めたのだ、ガランという存在を…。
SSS級の狩人であり生ける伝説と呼ばれる自分が、この辺境の村にわざわざ足を運び、敵にもならないワイバーン討伐に価値を見出しているほどに、ガランという存在に執着している。
「は、ぁん!あ、あ、ぁあ!」
リビングのソファという生活感が溢れる場所で、自分を3年間も探していたという伝説級の男に抱かれ、ガランは頭が混乱しそうだった。
だが繋がっている部分から伝わる熱は、紛れもない本物で、ガランはひたすら喘ぎ、翻弄されるしか術がなかった。
ジェラルドの古傷が残る頬を掴み、ガランがジェラルドの唇に噛みついた。どうしようもなく込み上げる熱を、どうにかして欲しくて、逞しい背に縋り付いた。
「ようやく思い出してくれたか」
ガランの声に、ジェラルドの声が明るくなる。
あの時、ガランは何もしていない。ただ疲れたように項垂れるジェラルドの側にいただけだ。
ただ一人にはしたくない。孤独の狩人の心の添えればと、ただそれだけを思っていた。
「俺はあの時救われた。責めるでもなく、慰めるように、ただ寄り添ってくれた。俺はそれだけで、良かったんだ」
ジェラルドはガランの手首を取り、視線を合わせる。
「あの時は名を告げる余裕も、お前の名を知る余裕もなかった。だが、ずっと忘れられなかった。3年経ち、ようやく、お前が故郷の村でクエスト管理人をしていると調べ上げ、こうやって追いかけてきたんだ」
「そう、でしたか…」
調べ上げたという言葉に、ぞっとしたものがガランの背を奔る。3年間も調べるなど、並ならぬ執着を感じる。
あの2時間半の邂逅に、この伝説の男が凡庸な自分に惚れる要素があるとは、どうも思えない。
流石の伝説の男も、傷心の時は人恋しかったのだろう。ならば、さっさと目を覚ましてもらい、どこぞの美女と懇ろな仲になってもらわねば…。
「好きだ、ガラン。お前がこの身を捧げてくれるならば、俺も全てをお前に捧げよう」
紫紺の双眸に見つめられたまま、真摯な告白を受ける。ふいに男の唇がガランに近づくが、ガランは押しとどめた。
ワイバーン討伐の際には、自分の身を捧げると言ってしまったが、実際の所、ガランには同性に性的欲求があるわけではない。
この世界では同性婚も認められているが、ガランの恋愛対象は女性だ。
その事実を告げれば、ジェラルドも考え直してくれるかもしれない。
「も、申し訳ありませんが。俺はその、男に興味はなくて。恋愛対象は女性です」
「それも知っている。初恋の相手は、村にきたハンターだったのだろう?だが、全く女性と縁はなく、未だ童貞というのは、いかがなものか」
「ぶっ」
なぜガランが童貞であると知っているのだ。30歳を越えれば、魔法なるものが使えるらしい。30にはまだあと10年もあるのだから、余裕だと思っていたのに。
「むしろ俺にその身を捧げるために、童貞でいたのではないか。まさに、神の思し召し」
「んなわけあるか!単にこの年まで捨てられなかっただけだわ!」
反論するガランにふっとジェラルドは笑うと、腰を抱き寄せられる。
「一度、俺に抱かれて、男を味わってみればよい。その上で、女性を抱こうか決めてればよいのではないか?」
「いや、どう考えたって男同士なんて、流血するに決まってんだろ」
ガランとて、男同士の交わり方を知らないわけではない。余りにもクラウスがしつこいので、調べたことがあるのだ。
排泄するあの孔に、男のものを入れるなんて、信じられない。しかもクラウスの言い方では、孔をつかうのはガランで確定らしいので、ますます拒んでしまったのだ。
ジェラルドのこの言い草では、ガランの孔を使われてしまうのは必死だった。
「ならば、これを使おう」
「それは…!」
ジェラルドが懐から取り出したのは、青のグミであった。
「青って、そんな…」
赤よりもさらに希少な青だ。効果は100%の体力回復と、強烈な媚薬効果がある。奇跡のグミの樹が作り出す、更なる奇跡…。
「いやだ…!そんなの飲んだらっ」
後退るガランに、ゆらりと立ち上がったジェラルドは、近寄ってくる。大柄な男に追い詰められ、食器棚に追い詰められてしまう。
ガランがこれ以上動けなくなると、ジェラルドが頬を掴み、口づけてきた。
「ん、ん…!」
ジェラルドの手首をつかみ、引き離そうとするが、力が叶うわけもなく。ガランの舌を絡め取り、激しく口づける。
暫しそのまま、舌を絡められ、唾液を奪い取られる。
肉厚な舌で上顎を擦られると、ガランの膝が震える。ガランの腰を抱えたジェラルドは、ソファにガランを横たえる。
「はあ、はあ」
息苦しさから解放され、生理的な涙があふれる。そのガランを見下ろしながら、ジェラルドは青色のグミを己の口に含み、再びガランに口づけて舌で口内に押し込んでくる。
ガランが抵抗し、ジェラルドの逞しい肩を押し返すが、より深く抱き込まれてしまう。
舌の上で転がるグミは甘い…次第に溶けていき、喉に唾液交じりに甘い汁が流れ込んでくる。思わずゴクリと呑むと、たちまち、体が軽くなる。
体の芯から、力が漲ってくるようだ。
一日の疲れが癒されるようだった。
ガランは無意識に自分から舌を絡めだした。この得も言われぬ感覚を更に欲しがった。ジェラルドの首に手を廻し、ふたりの舌の間で転がり小さくなるそれを奪う。
そして、完全に溶けてしまうとちくりと体の芯が小さく疼いた。その効果は絶大だと言わざるを得なかった。
体の底から体が軽くなり、そして芯が熱くなる。
「あ、ああ…」
思わずガランは声を上げる。自分で触れたことのない部分から、なぜか、液が溢れてくるのだ。
男の象徴も立ち上がってくる。
腰を押し付けてくるジェラルドが脚で股を押し上げてくる。それだけで刺激になり、先走りが漏れそうだった。
「ガラン」
ジェラルドが首筋に口づけてくる。痛みと共に、そこに痕がつくのさえも刺激となり、ガランはため息を漏らす。
そのまま顎に伝われて、再び唇を捉えられたとき、ガランは小さく呻いて達してしまった。下着に染みが広がるのを感じ、ガランは眉根を寄せる。不快と羞恥…同性であるジェラルドの前で、なんてことをしてしまったのだろう。
羞恥に顔を背けるガランのパンツと下着は、ジェラルドの手によって奪われてしまう。
ジェラルドは濡れている陰茎をなで、珠と会陰も指先でなぞり、その奥にある蕾を撫でた。
「やだ…そこっ」
「グミのお陰で、濡れてきている」
女性のように愛液が溢れることはない。だがグミの効果で、何かが溢れてきている。
ジェラルドの太い指がぐっと押し込まれ、ガランはわけがわからなくなる。苦しい筈なのに、奥から溢れていく快楽があるのだ。
太い中指を難なく銜えこみ、指の腹で内壁をなぞられると、頭が真っ白になる。
「いぁ…やだぁ…!ひ、ぃあ、ああ!」
拒みたいのに拒めない。指が円を描くと、その部分が忽ち焼けたように熱くなり、指を締め付けるのだ。
太い中指がしこりを掠めると、ガランは更に泣いた。しこりを弄られると、先ほど達した陰茎がまた形を変えてくる。
何よりも体の底からジェラルドという男に抱かれ、思考の隅々まで、犯されてしまいたいという気持ちになる。
一方、ジェラルドもガランを嬲ることに夢中になっていた。なんせ3年も追い求めた相手なのだ。
出会った頃よりは幾分か逞しくなったようだが、ジェラルドに比べれば細い。これではいとも簡単に蹂躙できてしまう。
だが、ジェラルドは一気にガランを犯してしまうつもりはなかった。自分の雄身はなかなかのサイズで、形も凶悪だ。
男を受け入れたことのないガランを傷つけてしまっては、この先、ガランとの関係は良好な物にはならないだろう。
自制をしながら、人差し指もガランの中に埋め込んでしまう。
「ひ、いい!」
悲鳴なのか、嬌声なのか、ガランの耳触りの良い声が、甲高くなる。二本の指の腹でそれぞれ違う場所をなぞると、ガランは溜まらず、達してしまったようだ。
青のグミの効果は絶大である。今やガランは、内壁で快楽を貪る体になってしまっている。
はあはあと目元を赤くして喘いでいるガランの胸元を開け、そこには舌を這わせる。肉厚な舌で、尖っている胸元の突起を、しつこく吸い上げた。
「い、や…!」
乳首に与えられる快感もガランにとっては初めてなのだろう。ジェラルドの銀の髪を掴みながら引き離そうとしていた。
指を埋め込んだ後孔が解れてしまうと、ガランはジェラルドに抱き起こされ男の太い胴を跨ぐ形となった。
ジェラルドを見下ろす形になり、ガランは瞬きをする。その表情に、雄々しい微笑を溢すと、ガランの双丘を掌で割り、ジェラルドは一気にガランを犯した。
「ひ、ぃあああ!」
ガランは甲高く嬌声を上げる。
内壁がジェラルドの雄身を絞り上げるように締め付ける。低く呻いたジェラルドだが、さらに奥を探るようにガランの腰を掴んで、押し上げた。
ガランの折り曲げた膝に、ソファに生地があたる。長年使われているため生地も大分傷んでいる。毛羽だった生地の感触さえ、心地良く感じる。
「あああ!」
狭い内壁を押し広げられ、腹の中の圧迫感が凄まじい。
内壁の奥、結腸の入り口に雄身が届く。これ以上の侵入をさせるまいと、弁が引っかかった。
「や…だめ…だ…」
ガランが体を震わせて、拒む。これ以上は、体が壊れてしまう。ガランの制止にも、ジェラルドは笑みを滲ませて、ぐっと仕込んだ。
「や、ぁああ!」
ガランの瞼の裏に火花が散る。入り込んではいけないところに、男のカリが入っている。
男の陰毛がガランの尻を擽る。腰を掴まれたまま、揺さぶられると、硬い陰毛で肌がむずがゆくなる。
男のカリが入っているその部分から、とろりとしたものが溢れる。
涙の滲む目を開くと、まっすぐに自分を射抜いている男の双眸がある。紫紺の双眸に魅入られ、ガランも自ら手を伸ばしてジェラルドの首に縋り付いた。
「お前は、俺のものだ。ガラン」
なんせ3年間も追い求めたのだ、ガランという存在を…。
SSS級の狩人であり生ける伝説と呼ばれる自分が、この辺境の村にわざわざ足を運び、敵にもならないワイバーン討伐に価値を見出しているほどに、ガランという存在に執着している。
「は、ぁん!あ、あ、ぁあ!」
リビングのソファという生活感が溢れる場所で、自分を3年間も探していたという伝説級の男に抱かれ、ガランは頭が混乱しそうだった。
だが繋がっている部分から伝わる熱は、紛れもない本物で、ガランはひたすら喘ぎ、翻弄されるしか術がなかった。
ジェラルドの古傷が残る頬を掴み、ガランがジェラルドの唇に噛みついた。どうしようもなく込み上げる熱を、どうにかして欲しくて、逞しい背に縋り付いた。
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