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決着
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丸薬の効果が出る前にユウトは行動に移る。魔膜による圧縮と開放を利用した高速移動を用いてガラルドに迫った。最初の時と違いガラルドとの間を数段回に分け左右にフェイントを織り交ぜながら距離を詰める。ガラルドを翻弄できるとはユウトは考えていなかったがそれでもやらないよりやって可能性を高めたかった。
ユウトを正面にとらえて構えるガラルドはユウトの動きに合わせて向きを小刻みに変える。ユウトは気取られないようガラルドの付近に散らばった刀身のかけらかがガラルドの視界から外れるように誘導した。
そしてガラルドの正面に飛び込む。ガラルドの間合いギリギリ手前で一旦足をつけ、踏ん張って力を溜め直した。
目線はガラルドから外さない。ガラルドの兜の奥にあるであろう目を見つめながら刀身の残骸へ飛び込んだ。
姿勢を低くほとんど滑るように低空を跳び、かけらの一つを掴むと勢いをそのままにガラルドから距離をとる。その間もユウトの目線はガラルドから離れることまなかった。
上手く刀身のかけらを片手で握り離れるそのとき、兜の奥でガラルドの瞳か何かが赤く輝いたようにユウトには見える。それと同時にガラルドの全身が一度脈打ち、大きくなったような気がした。
この戦いで何度も繰り返してきた接近と離脱。十分な間合いを取り直しユウトの神経は若干のゆるみを生んでいた。ふっと息を吐いて吸い込む瞬間、自身がこの状況に慣れてしまっていたことがわかる。ガラルドはユウトの気のゆるみを見逃さなかった。
流れるような突進。一歩一歩が地を踏みしめ加速していくガラルド。ユウトが繰り返しおこなってきた制止から一瞬でトップスピードに乗る突進と違う、重たい質量の加速。ユウトには駆けるガラルドの一歩が地を伝わってくる振動を感じた。
一瞬の気のゆるみから動作の遅れを生み、その間にガラルドが最接近する隙が生まれる。ユウトは腹をくくった。想定外だったがガラルドはこの戦いにおいてはじめて自身を起点に攻撃を行おうとしている。ユウトはこの状況を好機と判断し作戦実行を決断した。
ガラルドの攻撃の届く範囲にユウトの身体が入り込む。ユウトはそのタイミングに重ねて握った魔剣の刀身の欠片を中心に魔膜を張って魔力の圧力を急激に上昇させた。増大した圧力は魔膜を膨張させて力場が生まれる。握っていた指は開き欠片はまるで宙に浮いていた。
ユウトにとってぶっつけ本番の大技。イメージするのは銃弾。欠片は弾頭、魔膜は薬莢、高圧の魔力は発射薬に見立てた。
精度に自信は持てない。ギリギリまでガラルドをひきつけ命中率を上げるしかなかった。そしてそのタイミングは今。ユウトは下方からガラルドの上半身を狙って魔膜を破り刀身の欠片を射出した。
放たれた欠片はガラルドの胸目掛けて飛翔する。その速度はガラルドがかわすには到底間に合わない速度だった。欠片はガラルドの胸を捉え甲冑の装甲をえぐり突き刺さる。ガラルドの身体は衝撃でほんの少し後退した。
しかしガラルドは止まらない。ユウトの首を捉える軌跡に乗って魔剣は迷わず動き始めた。
ユウトの放った欠片に及ばぬもののガラルドの剣の速度、正確さはユウトの引き延ばされた時間の感覚の中でなければ見えなかったであろう一撃。これまでユウトが見てきたどれよりも素早い正確無比の剣戟。ただ一つ、完璧だったはずの一撃にはほころびがあった。直前に命中した刀身の欠片の衝撃は確かにガラルドの動作を遅れさている。その遅延で生まれた魔剣とユウトの首の間にさえぎる何かが入り込んだ。
それはユウトの腕。欠片を放った左腕に魔剣の刃が食い込んでいった。切断を続ける魔剣は腕によって押し上げられて、予定していた軌道を上方に外された。そして魔剣は振り切られ、ユウトの左腕は宙に舞う。
ユウトに焦りはなく、今は手に持つ魔剣に集中している。この一連のガラルドとのやり取りの間にも魔剣へ魔力を送り続け、本来の保持魔力量を超えた刀身が崩壊寸前になるところまでユウトは追い込んでいた。
この場で魔獣と戦った時のように光魔剣を生成できるとユウトは考えない。だからこそ手にもった砕けた魔剣の最善の利用法を考えた。
思わぬ力の加わりによってガラルドの態勢は大きく崩れている。ぶっつけ本番の攻撃、左腕を犠牲にしてでも作った好機だった。
ユウトは捨て身でガラルドに踏み込む。足で地を蹴り腰を捻って上半身を突っ込ませた。腕が真っすぐに伸び、全身の力が魔剣に集約される。折れた魔剣の先端は先にガラルドへダメージを与えた欠片の傷に突き刺ささった。
ユウトはその瞬間に渾身の魔力を送り込む。崩壊寸前だった刀身は欠片とともに爆ぜた。
爆発で生まれた音速を超える空気の膨張は二人を中心に拡散する。衝撃波は振り続ける雨を吹き飛ばすことで取り囲んだ人々の目にもありありと見えた。次の瞬間ドンという音とともに最前列の人々は空気の壁に押されて戸惑う。ユウトとガラルドの二人は爆発を中心に離れるようにして吹き飛ばされていた。
ユウトを正面にとらえて構えるガラルドはユウトの動きに合わせて向きを小刻みに変える。ユウトは気取られないようガラルドの付近に散らばった刀身のかけらかがガラルドの視界から外れるように誘導した。
そしてガラルドの正面に飛び込む。ガラルドの間合いギリギリ手前で一旦足をつけ、踏ん張って力を溜め直した。
目線はガラルドから外さない。ガラルドの兜の奥にあるであろう目を見つめながら刀身の残骸へ飛び込んだ。
姿勢を低くほとんど滑るように低空を跳び、かけらの一つを掴むと勢いをそのままにガラルドから距離をとる。その間もユウトの目線はガラルドから離れることまなかった。
上手く刀身のかけらを片手で握り離れるそのとき、兜の奥でガラルドの瞳か何かが赤く輝いたようにユウトには見える。それと同時にガラルドの全身が一度脈打ち、大きくなったような気がした。
この戦いで何度も繰り返してきた接近と離脱。十分な間合いを取り直しユウトの神経は若干のゆるみを生んでいた。ふっと息を吐いて吸い込む瞬間、自身がこの状況に慣れてしまっていたことがわかる。ガラルドはユウトの気のゆるみを見逃さなかった。
流れるような突進。一歩一歩が地を踏みしめ加速していくガラルド。ユウトが繰り返しおこなってきた制止から一瞬でトップスピードに乗る突進と違う、重たい質量の加速。ユウトには駆けるガラルドの一歩が地を伝わってくる振動を感じた。
一瞬の気のゆるみから動作の遅れを生み、その間にガラルドが最接近する隙が生まれる。ユウトは腹をくくった。想定外だったがガラルドはこの戦いにおいてはじめて自身を起点に攻撃を行おうとしている。ユウトはこの状況を好機と判断し作戦実行を決断した。
ガラルドの攻撃の届く範囲にユウトの身体が入り込む。ユウトはそのタイミングに重ねて握った魔剣の刀身の欠片を中心に魔膜を張って魔力の圧力を急激に上昇させた。増大した圧力は魔膜を膨張させて力場が生まれる。握っていた指は開き欠片はまるで宙に浮いていた。
ユウトにとってぶっつけ本番の大技。イメージするのは銃弾。欠片は弾頭、魔膜は薬莢、高圧の魔力は発射薬に見立てた。
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放たれた欠片はガラルドの胸目掛けて飛翔する。その速度はガラルドがかわすには到底間に合わない速度だった。欠片はガラルドの胸を捉え甲冑の装甲をえぐり突き刺さる。ガラルドの身体は衝撃でほんの少し後退した。
しかしガラルドは止まらない。ユウトの首を捉える軌跡に乗って魔剣は迷わず動き始めた。
ユウトの放った欠片に及ばぬもののガラルドの剣の速度、正確さはユウトの引き延ばされた時間の感覚の中でなければ見えなかったであろう一撃。これまでユウトが見てきたどれよりも素早い正確無比の剣戟。ただ一つ、完璧だったはずの一撃にはほころびがあった。直前に命中した刀身の欠片の衝撃は確かにガラルドの動作を遅れさている。その遅延で生まれた魔剣とユウトの首の間にさえぎる何かが入り込んだ。
それはユウトの腕。欠片を放った左腕に魔剣の刃が食い込んでいった。切断を続ける魔剣は腕によって押し上げられて、予定していた軌道を上方に外された。そして魔剣は振り切られ、ユウトの左腕は宙に舞う。
ユウトに焦りはなく、今は手に持つ魔剣に集中している。この一連のガラルドとのやり取りの間にも魔剣へ魔力を送り続け、本来の保持魔力量を超えた刀身が崩壊寸前になるところまでユウトは追い込んでいた。
この場で魔獣と戦った時のように光魔剣を生成できるとユウトは考えない。だからこそ手にもった砕けた魔剣の最善の利用法を考えた。
思わぬ力の加わりによってガラルドの態勢は大きく崩れている。ぶっつけ本番の攻撃、左腕を犠牲にしてでも作った好機だった。
ユウトは捨て身でガラルドに踏み込む。足で地を蹴り腰を捻って上半身を突っ込ませた。腕が真っすぐに伸び、全身の力が魔剣に集約される。折れた魔剣の先端は先にガラルドへダメージを与えた欠片の傷に突き刺ささった。
ユウトはその瞬間に渾身の魔力を送り込む。崩壊寸前だった刀身は欠片とともに爆ぜた。
爆発で生まれた音速を超える空気の膨張は二人を中心に拡散する。衝撃波は振り続ける雨を吹き飛ばすことで取り囲んだ人々の目にもありありと見えた。次の瞬間ドンという音とともに最前列の人々は空気の壁に押されて戸惑う。ユウトとガラルドの二人は爆発を中心に離れるようにして吹き飛ばされていた。
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