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29 敵地
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目覚めたいのに目覚められない、ずっと悪夢をみているような息苦しさが続いていた。脳内に娘の声ではない呻き声や助けを求める声、痛みに耐える声、成仏されなかった可哀想な生贄達の思いが、娘を縛って道連れにしようと追い込んでくる。
けれど1人だけ、娘の事を必死に呼び起こそうとする声が聞こえる。『食べられちゃ駄目』『水神が貴方のことを迎えにくるから』と娘を何度も何度も必死になって呼び起こしている。いつまでも悪夢にうなされてはいけないと娘自身分かっている。娘はさっきまでナギと御津羽と一緒にいた。屋敷に帰ろうとしてそこに邪神が現れて酷く痛い目にあった。
覚えている。じゃあ娘は今どういう状態なのか……そこで突如頭痛がしてきた。
引っ張られるような痛みに耐えながら薄らと目を開けると、目眩がして何も見えなかったが徐々に視界が安定してくる。目を細めながら目の前を見ると鱗のようなものがあった。
「鱗……………?」
そこで娘は我に帰る。邪神が現れた時、あの白く細い腕に鱗があったのを思い出す。咄嗟に起き上がり力の入らない体をなんとか動かすが目の前の鱗はゆっくりと動き出すと娘の周りを囲っていく。その正体は大きな蛇だった。
穴という穴から冷や汗が止まらない。全身がすくんで命の危機さえ感じたが大蛇はこちらに顔を向けると舌をちろちろと伸ばすだけだっだ。娘が一瞬瞬きをすると、刹那大蛇は人型へと変わっていた。闇にひっそりと佇む男は見たところ女にも見える艶かしささえあったが、凶悪な雰囲気が漂っていた。邪神である。
一度も日光に当たったことがないほどの不健康な白い肌に黒く長い髪を結い上げもせず伸ばしている。邪神は黒い瞳を娘に向けると素敵に微笑んだ。ぞっとするような微笑に娘が縮こまると邪神は娘の首に手をかけ、そして絞める。
「このまま殺してもいいけれどつまらないから、死にたくても死ねない程度には痛ぶって食ってあげるよ」
その言葉だけで娘は死を覚悟した。首を絞められ息ができないでいるとパッと手を離される。まさに生き地獄であった。
床に倒れ込むと新鮮でもない空気をめいいっぱい吸う。
「はぁ………はぁ」
「お前みたいなやつを見るとあのクソ餓鬼思い出してしょうがないの、似てるから」
そして娘の腕を取ると邪神はその腕に歯を突き立てた。ぷつりと肌に刺さる感覚がとても痛い。数分するとそこから血生臭い鉄の匂いがする。邪神は血を舐めると頬を赤らめ満足気な表情になった。
「水神の血が混ざるとこんなにも力がみなぎるのね」
「いっ………たい……」
「知ってる?贄の娘が水神と添い遂げたのを」
知っている。けれど娘は今、意識が朦朧としていて返す言葉もなかった。邪神は1人で語り始める。
「水神は人間に騙されて殺され、生贄の女は俺に当主を返せと懇願してきたが目障りだったから食った。でもねぇ、その女の中に赤子が居たわけだ。水神と人間の子だったら育てたら美味いに決まってるから俺はその赤子だけ取り除いて美しい肉のある女に育てようと思ったのよ」
邪神は口調を荒げながら言う。
「一生幽閉して大きくなるのを待ってたんだけどある時邪魔者が結界を破って入ってきてねぇ、御津羽………とか言う水神だったっけ。俺が育ててた女を攫って逃げたのよあいつ。お前と一緒にいたやつだよ、顔を見ただけで殺したくなったけどね」
痛みに耐えながら娘はその話を聞いていた。もしこの話が事実だとしたら屋敷にいる水神達は知っていたのだろうか。子孫はいないと御津羽が言っていたのは嘘になる。意図して隠していたのだろうか。
腕から流れる血を抑えながら娘は邪神の様子を伺った。閉鎖的空間の中、逃げられる場所などどこにもなく、隙もない。考えている事がバレたのか邪神はニヤッと表情を歪ませると娘の精神を削っていった。
「お前の親も沼に来たんだよ」
「………………え?」
「娘を返せってうるさくて、少し脅かしたらすぐ帰ってた。二度と来ることはなかったから諦めたんだね、可哀想に」
まず第一に両親が殺されなくてよかったと思った。土地神様が尊き神様であると思い混んでいるあの村は本当にどうかしている。邪神は何もできずに固まっている娘を一瞥し黒い靄と共に体を変形させていく。先程の大蛇の姿になると長い舌をちろちろさせ喋る。
「俺は欲に忠実だから、今お前の事を食うことにした。ゆっくりと噛みちぎってあげるよ」
そう言って大きな口を開けた。鋭く光る牙に血生臭い匂い。
もう無理だ。
諦めかけたその時、背後に人の気配を感じた。
研ぎ澄まされた清涼感。品のある香の匂いにまるでしんしんと雨でも降っているような静けさ。その感覚は常日頃感じていたもの。後ろから抱きしめられるように抱え込まれた娘は安堵する。
「すまない」
端的にそう言われ気難しそうな水神を見て娘は言った。
「ありがとう」
ナギは時空が歪むのも気にせず娘を抱えて大蛇と距離を取った。水神にとってこの場所はもっとも辛いであろうにもかかわらず結界を破って助けに来てくれた。また水神に命拾いをしたのだ。
ナギは札を取ると何も唱えずに大蛇に投げつける。大蛇は少しだけ動きを鈍くさせたがすぐに長い胴体をくねらせこちらに襲い掛かろうとしていた。ナギはそれを器用にかわし青い目を光らせると鳥の形をした札に息を吹きかけた。娘はぎゅっと目を瞑り事に身を任せていたが、突然頭上に桶をひっくり返したような雨が降ってきて目を見開いた。
「雨⁉︎」
「現世に戻ってきた。俺の機嫌が悪いせいで雨が降ってるんだ、本当にすまない」
ナギは自分の羽織を娘に被せると血が滴る腕を見て顔を顰める。そして小袖の袖を力を込めて少しだけ千切るとその布切れを娘の腕に巻きつけた。
「傷口を汚してしまうと病気にかかりやすい。応急処置ですまないが屋敷に帰ったらちゃんと手当てをしてやる」
「ありがとうナギ。でも……これからどうするの?」
「邪神を始末する。泣沢女、花雨を頼めるか」
茂みからおずおずとできたのは泣沢女だった。彼女は淡藤色の打掛を頭から被り雨を避けている。娘の元まで来ると羽織よりも大きい打掛で娘ごと覆う。
「当主様。花雨さんは私に任せてください、ですが邪神退治どうかお気をつけて」
「礼花と御津羽がいるのだろう?それに比売も助力してくれると聞いている」
「息子に何かあったらとか、そういう事じゃないですかね」
「あぁ……なるほど…」
娘は泣沢女とナギの会話を不思議に思いながら聞いていた。比売に息子がいたのは初耳だった。ナギは沼の方に顔を向けると目を細め邪神の様子を伺っているようにみえた。沼は重苦しい空気が漂っている。
するとどこからかリーンという鈴の音が聞こえてきた。この鈴の音がするといつも現れるのは国と天である。雨が降る暗闇の中で一際目立つ白髪の2人は神々しくあり、金色に光り輝く瞳は鋭さを増していた。瞳孔が縦になっている。普段の2人とは様子が違っていた。
「花雨さん‼︎ご無事で何よりです‼︎」
「土砂降りだぁ」
2人は駆け寄ってくると国は娘に飛びついてきて、天はそれを真似て国に抱きついていた。なんとも可愛らしい2人に和んでいると今度は風を切るようにして水神が来る気配がする。
淡い金色の髪を一つに結び、小袖に袴を着た姿の礼花と、同じく袴姿で深緑色の長い髪を腰の高さで切りそろえた女武士といった比売の姿があった。男と間違えるほどのかっこよさに娘が驚いていると2人とも大刀を所持しており、これから戦いに赴くといった様子である。
「御津羽は屋敷にいる。留守にするといけないから」
「そうか、ならもう揃ったな。術を解いていいか」
「どうぞ」
礼花とナギの淡々とした会話を聞いていると突如地面が揺れた。沼が水飛沫をあげそして大きな水柱を作ると出てきたのは先程の大蛇である。娘は泣沢女に守られながらその光景を見ていた。なぜこんなに水神は優しいのだろうか。生贄に捧げられるだけの人間になぜここまでしてよくしてくれるのか、分からない。
『言ったでしょう?優しいって』
そんな声がどこかから聞こえた気がした。
けれど1人だけ、娘の事を必死に呼び起こそうとする声が聞こえる。『食べられちゃ駄目』『水神が貴方のことを迎えにくるから』と娘を何度も何度も必死になって呼び起こしている。いつまでも悪夢にうなされてはいけないと娘自身分かっている。娘はさっきまでナギと御津羽と一緒にいた。屋敷に帰ろうとしてそこに邪神が現れて酷く痛い目にあった。
覚えている。じゃあ娘は今どういう状態なのか……そこで突如頭痛がしてきた。
引っ張られるような痛みに耐えながら薄らと目を開けると、目眩がして何も見えなかったが徐々に視界が安定してくる。目を細めながら目の前を見ると鱗のようなものがあった。
「鱗……………?」
そこで娘は我に帰る。邪神が現れた時、あの白く細い腕に鱗があったのを思い出す。咄嗟に起き上がり力の入らない体をなんとか動かすが目の前の鱗はゆっくりと動き出すと娘の周りを囲っていく。その正体は大きな蛇だった。
穴という穴から冷や汗が止まらない。全身がすくんで命の危機さえ感じたが大蛇はこちらに顔を向けると舌をちろちろと伸ばすだけだっだ。娘が一瞬瞬きをすると、刹那大蛇は人型へと変わっていた。闇にひっそりと佇む男は見たところ女にも見える艶かしささえあったが、凶悪な雰囲気が漂っていた。邪神である。
一度も日光に当たったことがないほどの不健康な白い肌に黒く長い髪を結い上げもせず伸ばしている。邪神は黒い瞳を娘に向けると素敵に微笑んだ。ぞっとするような微笑に娘が縮こまると邪神は娘の首に手をかけ、そして絞める。
「このまま殺してもいいけれどつまらないから、死にたくても死ねない程度には痛ぶって食ってあげるよ」
その言葉だけで娘は死を覚悟した。首を絞められ息ができないでいるとパッと手を離される。まさに生き地獄であった。
床に倒れ込むと新鮮でもない空気をめいいっぱい吸う。
「はぁ………はぁ」
「お前みたいなやつを見るとあのクソ餓鬼思い出してしょうがないの、似てるから」
そして娘の腕を取ると邪神はその腕に歯を突き立てた。ぷつりと肌に刺さる感覚がとても痛い。数分するとそこから血生臭い鉄の匂いがする。邪神は血を舐めると頬を赤らめ満足気な表情になった。
「水神の血が混ざるとこんなにも力がみなぎるのね」
「いっ………たい……」
「知ってる?贄の娘が水神と添い遂げたのを」
知っている。けれど娘は今、意識が朦朧としていて返す言葉もなかった。邪神は1人で語り始める。
「水神は人間に騙されて殺され、生贄の女は俺に当主を返せと懇願してきたが目障りだったから食った。でもねぇ、その女の中に赤子が居たわけだ。水神と人間の子だったら育てたら美味いに決まってるから俺はその赤子だけ取り除いて美しい肉のある女に育てようと思ったのよ」
邪神は口調を荒げながら言う。
「一生幽閉して大きくなるのを待ってたんだけどある時邪魔者が結界を破って入ってきてねぇ、御津羽………とか言う水神だったっけ。俺が育ててた女を攫って逃げたのよあいつ。お前と一緒にいたやつだよ、顔を見ただけで殺したくなったけどね」
痛みに耐えながら娘はその話を聞いていた。もしこの話が事実だとしたら屋敷にいる水神達は知っていたのだろうか。子孫はいないと御津羽が言っていたのは嘘になる。意図して隠していたのだろうか。
腕から流れる血を抑えながら娘は邪神の様子を伺った。閉鎖的空間の中、逃げられる場所などどこにもなく、隙もない。考えている事がバレたのか邪神はニヤッと表情を歪ませると娘の精神を削っていった。
「お前の親も沼に来たんだよ」
「………………え?」
「娘を返せってうるさくて、少し脅かしたらすぐ帰ってた。二度と来ることはなかったから諦めたんだね、可哀想に」
まず第一に両親が殺されなくてよかったと思った。土地神様が尊き神様であると思い混んでいるあの村は本当にどうかしている。邪神は何もできずに固まっている娘を一瞥し黒い靄と共に体を変形させていく。先程の大蛇の姿になると長い舌をちろちろさせ喋る。
「俺は欲に忠実だから、今お前の事を食うことにした。ゆっくりと噛みちぎってあげるよ」
そう言って大きな口を開けた。鋭く光る牙に血生臭い匂い。
もう無理だ。
諦めかけたその時、背後に人の気配を感じた。
研ぎ澄まされた清涼感。品のある香の匂いにまるでしんしんと雨でも降っているような静けさ。その感覚は常日頃感じていたもの。後ろから抱きしめられるように抱え込まれた娘は安堵する。
「すまない」
端的にそう言われ気難しそうな水神を見て娘は言った。
「ありがとう」
ナギは時空が歪むのも気にせず娘を抱えて大蛇と距離を取った。水神にとってこの場所はもっとも辛いであろうにもかかわらず結界を破って助けに来てくれた。また水神に命拾いをしたのだ。
ナギは札を取ると何も唱えずに大蛇に投げつける。大蛇は少しだけ動きを鈍くさせたがすぐに長い胴体をくねらせこちらに襲い掛かろうとしていた。ナギはそれを器用にかわし青い目を光らせると鳥の形をした札に息を吹きかけた。娘はぎゅっと目を瞑り事に身を任せていたが、突然頭上に桶をひっくり返したような雨が降ってきて目を見開いた。
「雨⁉︎」
「現世に戻ってきた。俺の機嫌が悪いせいで雨が降ってるんだ、本当にすまない」
ナギは自分の羽織を娘に被せると血が滴る腕を見て顔を顰める。そして小袖の袖を力を込めて少しだけ千切るとその布切れを娘の腕に巻きつけた。
「傷口を汚してしまうと病気にかかりやすい。応急処置ですまないが屋敷に帰ったらちゃんと手当てをしてやる」
「ありがとうナギ。でも……これからどうするの?」
「邪神を始末する。泣沢女、花雨を頼めるか」
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「礼花と御津羽がいるのだろう?それに比売も助力してくれると聞いている」
「息子に何かあったらとか、そういう事じゃないですかね」
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するとどこからかリーンという鈴の音が聞こえてきた。この鈴の音がするといつも現れるのは国と天である。雨が降る暗闇の中で一際目立つ白髪の2人は神々しくあり、金色に光り輝く瞳は鋭さを増していた。瞳孔が縦になっている。普段の2人とは様子が違っていた。
「花雨さん‼︎ご無事で何よりです‼︎」
「土砂降りだぁ」
2人は駆け寄ってくると国は娘に飛びついてきて、天はそれを真似て国に抱きついていた。なんとも可愛らしい2人に和んでいると今度は風を切るようにして水神が来る気配がする。
淡い金色の髪を一つに結び、小袖に袴を着た姿の礼花と、同じく袴姿で深緑色の長い髪を腰の高さで切りそろえた女武士といった比売の姿があった。男と間違えるほどのかっこよさに娘が驚いていると2人とも大刀を所持しており、これから戦いに赴くといった様子である。
「御津羽は屋敷にいる。留守にするといけないから」
「そうか、ならもう揃ったな。術を解いていいか」
「どうぞ」
礼花とナギの淡々とした会話を聞いていると突如地面が揺れた。沼が水飛沫をあげそして大きな水柱を作ると出てきたのは先程の大蛇である。娘は泣沢女に守られながらその光景を見ていた。なぜこんなに水神は優しいのだろうか。生贄に捧げられるだけの人間になぜここまでしてよくしてくれるのか、分からない。
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