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寝室③
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花弁は蜜をトロリと零し、アレクセイの指が更にアリスティアの中へと入っていく。
ぬぷぬぷと音を立てて、中の襞を擦り立てられる。痺れそうになる程の甘い刺激に、反応してしまったアリスティアの中が、アレクセイの指を締め付けた。
「んんっ……」
「痛くはないか?」
何の確認なのか、アリスティアの足の間に顔を近づけて、指を差し入れている秘所を間近で見ようとする。
ただでさえ恥ずかしいのに、そんな場所を近くで見られるなんて耐え難い。羞恥で思わず、足を閉じてしまい、足の間に居座るアレクセイの頭を軽く挟んでしまった。
「やだ……恥ずかしいですっ」
「ああ、こんなに溢れさせて……!」
むしろアリスティアの生足に挟まれて、悦んですらいるアレクセイは高揚していた。
興奮しすぎて目の前の光景を、食い気味に見ながら、ぐちゅぐちゅと音を立てて差し入れた指を往復させ続ける。
アリスティアは頭がおかしくなりそうになりながら、快楽の海に溺れつつあった。溢れる愉悦の波が、羞恥さえも攫っていく。
「あぁ……そんな、だめっ……!」
あられもない、悲鳴に近い喘ぎを上げ、シーツをキツく握る。気付けば、随分深くまで抜き差しされた指を、きつく締め上げていた。
意識が遠ざかりそうになりなりながら、ぐちゅぐちゅと擦り立ててくる指に追い詰められる。アリスティアの中は、アレクセイの指を咥え込んだまま、ぎゅうぎゅうと締めつけた。
「ぁぁぁ……っ」
花弁から愛液を溢れさせ、目の前が真っ白になりながら、ハクハクと喘ぐアリスティアの姿を、アレクセイはうっとりと眺めていた。
深くまで差し込んでいた指を、引き抜くとアリスティアの上に被さって、額に口付けた。
「解しはしたが、まだ狭い事には変わりない……」
朦朧としていたアリスティアは腕を持ち上げて、アレクセイのシャツをきゅっと握り締める。
覚悟ならとっくに出来ていたはずなのに、やはり怖くないと言えば嘘になる。そんな心の内を悟られてしまったのか、優しく甘い声が落ちてきた。
「少しでも痛みを感じたら言ってくれ……出来るだけ、気を付けるようにはするが……」
初めてなのだから、どれだけ優しくしようとも、アリスティアへの負担は免れない。それを思うと心苦しかった。
露出させた屹立の先端を、花弁の中央に当てがうと、アレクセイは出来るだけゆっくりと腰を落としといった。
膨らんだ先端に当てがわれた花弁の奥は、十分に潤っている。だが念入りにほぐしていても、初めてアレクセイ自身を受け入れるには、想像以上の質量だった。指とは比べ物にならない。
「うっ……く、もう少し力を、抜いてくれ……」
膣内は先端を飲み込むも、中々すんなりとは奥に進まない。
アレクセイは力任せに突き進んでいくのではなく、浅い所でゆるゆると腰を動かしながら、少しずつ奥を目指した。
「大丈夫か?辛くないか?」
「だい……じょうぶです。続けて下さい」
フー、フーと息を吐きながら、頬を紅潮させて自分を受け入れようとしてくれるアリスティア。そんな妻のいじらしい姿を見て、更に欲望に火が灯る。ようやく全て入り切る頃には、アレクセイの額にも汗が滲んでいた。
「あぁ……アリスティア、ちゃんと動きたい。……いいだろうか?」
今迄アリスティアは幾度もアレクセイの表情が、快楽に染まりゆく所をみてきた。そのはずなのに、今はアリスティアの中で快感に震え、見下ろし求めてくる瞳は、熱い欲望を孕んでいた。快楽に染まる美しい顔や、漏れ出る乱れた甘い吐息。今、自分の全てで彼を感じていると思うと、歓喜に震える思いだった。
「はい。お願い、します」
ほっとしたように、少しだけアレクセイが微笑んだ。そんな彼の仕草に、アリスティアの繋がった部分が、切なく疼く。
腰が動かされ、緩やかな動きから激しい律動へと変わるにつれ、徐々に圧迫感も快感へと変化していった。
陰茎が膣壁を擦り立てる強烈な刺激に、脳も腰も溶けそうになってくる。
寝台のきしみや、肌と肌がぶつかる音。そしてアリスティアの嬌声が室内に響き渡る。
「あぁ……んっ、……あぁぁっ」
アレクセイが口付けたい、そう思った次の瞬間。
アリスティアは両腕を伸ばして、潤んだ瞳でアレクセイを求めた。
「……き、キスを下さい、アレクセイ様っ」
――いつもは自分ばかりが求めるばかりだったが、求められるのはこんなにも、幸せで満たされる物なのか。
堪らず、噛み付くようにアレクセイは、アリスティアへと唇を塞いだ。
「んっ……ふ……」
角度を何度も変えて、舌を絡めて深く口付けたまま、奥を突くいて責め続ける。結合部の淫猥な水音も増していく。
「……アリスティア、愛してる」
限界に近いアレクセイが腰の動きを早めて、更に激しく突き立てると、ほどなくして最奥に熱い飛沫が放たれた。
アリスティアは朦朧とする意識の中で、身体を小刻みに震えさせる。アリスティアの中で果てた彼は、体液を注ぎ終えると、ゆっくりと引き抜く。そしてぼんやりと浸っている、愛しい妻の身体を優しく抱きしめた。
ぬぷぬぷと音を立てて、中の襞を擦り立てられる。痺れそうになる程の甘い刺激に、反応してしまったアリスティアの中が、アレクセイの指を締め付けた。
「んんっ……」
「痛くはないか?」
何の確認なのか、アリスティアの足の間に顔を近づけて、指を差し入れている秘所を間近で見ようとする。
ただでさえ恥ずかしいのに、そんな場所を近くで見られるなんて耐え難い。羞恥で思わず、足を閉じてしまい、足の間に居座るアレクセイの頭を軽く挟んでしまった。
「やだ……恥ずかしいですっ」
「ああ、こんなに溢れさせて……!」
むしろアリスティアの生足に挟まれて、悦んですらいるアレクセイは高揚していた。
興奮しすぎて目の前の光景を、食い気味に見ながら、ぐちゅぐちゅと音を立てて差し入れた指を往復させ続ける。
アリスティアは頭がおかしくなりそうになりながら、快楽の海に溺れつつあった。溢れる愉悦の波が、羞恥さえも攫っていく。
「あぁ……そんな、だめっ……!」
あられもない、悲鳴に近い喘ぎを上げ、シーツをキツく握る。気付けば、随分深くまで抜き差しされた指を、きつく締め上げていた。
意識が遠ざかりそうになりなりながら、ぐちゅぐちゅと擦り立ててくる指に追い詰められる。アリスティアの中は、アレクセイの指を咥え込んだまま、ぎゅうぎゅうと締めつけた。
「ぁぁぁ……っ」
花弁から愛液を溢れさせ、目の前が真っ白になりながら、ハクハクと喘ぐアリスティアの姿を、アレクセイはうっとりと眺めていた。
深くまで差し込んでいた指を、引き抜くとアリスティアの上に被さって、額に口付けた。
「解しはしたが、まだ狭い事には変わりない……」
朦朧としていたアリスティアは腕を持ち上げて、アレクセイのシャツをきゅっと握り締める。
覚悟ならとっくに出来ていたはずなのに、やはり怖くないと言えば嘘になる。そんな心の内を悟られてしまったのか、優しく甘い声が落ちてきた。
「少しでも痛みを感じたら言ってくれ……出来るだけ、気を付けるようにはするが……」
初めてなのだから、どれだけ優しくしようとも、アリスティアへの負担は免れない。それを思うと心苦しかった。
露出させた屹立の先端を、花弁の中央に当てがうと、アレクセイは出来るだけゆっくりと腰を落としといった。
膨らんだ先端に当てがわれた花弁の奥は、十分に潤っている。だが念入りにほぐしていても、初めてアレクセイ自身を受け入れるには、想像以上の質量だった。指とは比べ物にならない。
「うっ……く、もう少し力を、抜いてくれ……」
膣内は先端を飲み込むも、中々すんなりとは奥に進まない。
アレクセイは力任せに突き進んでいくのではなく、浅い所でゆるゆると腰を動かしながら、少しずつ奥を目指した。
「大丈夫か?辛くないか?」
「だい……じょうぶです。続けて下さい」
フー、フーと息を吐きながら、頬を紅潮させて自分を受け入れようとしてくれるアリスティア。そんな妻のいじらしい姿を見て、更に欲望に火が灯る。ようやく全て入り切る頃には、アレクセイの額にも汗が滲んでいた。
「あぁ……アリスティア、ちゃんと動きたい。……いいだろうか?」
今迄アリスティアは幾度もアレクセイの表情が、快楽に染まりゆく所をみてきた。そのはずなのに、今はアリスティアの中で快感に震え、見下ろし求めてくる瞳は、熱い欲望を孕んでいた。快楽に染まる美しい顔や、漏れ出る乱れた甘い吐息。今、自分の全てで彼を感じていると思うと、歓喜に震える思いだった。
「はい。お願い、します」
ほっとしたように、少しだけアレクセイが微笑んだ。そんな彼の仕草に、アリスティアの繋がった部分が、切なく疼く。
腰が動かされ、緩やかな動きから激しい律動へと変わるにつれ、徐々に圧迫感も快感へと変化していった。
陰茎が膣壁を擦り立てる強烈な刺激に、脳も腰も溶けそうになってくる。
寝台のきしみや、肌と肌がぶつかる音。そしてアリスティアの嬌声が室内に響き渡る。
「あぁ……んっ、……あぁぁっ」
アレクセイが口付けたい、そう思った次の瞬間。
アリスティアは両腕を伸ばして、潤んだ瞳でアレクセイを求めた。
「……き、キスを下さい、アレクセイ様っ」
――いつもは自分ばかりが求めるばかりだったが、求められるのはこんなにも、幸せで満たされる物なのか。
堪らず、噛み付くようにアレクセイは、アリスティアへと唇を塞いだ。
「んっ……ふ……」
角度を何度も変えて、舌を絡めて深く口付けたまま、奥を突くいて責め続ける。結合部の淫猥な水音も増していく。
「……アリスティア、愛してる」
限界に近いアレクセイが腰の動きを早めて、更に激しく突き立てると、ほどなくして最奥に熱い飛沫が放たれた。
アリスティアは朦朧とする意識の中で、身体を小刻みに震えさせる。アリスティアの中で果てた彼は、体液を注ぎ終えると、ゆっくりと引き抜く。そしてぼんやりと浸っている、愛しい妻の身体を優しく抱きしめた。
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