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すれ違いと行き交う氷
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立ち竦んでいるアレクセイに、気付いたアリスティアが振り返って、驚いたように宝石のような瞳を大きく開く。
「あら、旦那様?」
アリスティアはすぐにアレクセイの元に歩み寄る、目の前に立って夫の端正な顔を見上げた。
「お帰りなさいませ。そんな所で何をしていらっしゃいますの?」
「そんな所でって……」
居たら邪魔だとでも言いたいのか、という言葉が喉まで出かかったが、寸前で飲み込む。
「……」
「どうしたのですか?声を掛けて下さればよろしいのに」
アリスティアと共にいた男も近寄って来た。
「お邪魔しております、アレクセイ殿下。ロバート・コルネイユです」
「旦那様、彼は私の従兄弟なのです」
「従兄弟……」
「新たな貿易港に、コルネイユ領を推して下さったそうで、感謝致します。領地に戻る前に、殿下にどうしてもお礼を申し上げたく、お伺いしたのですが、お留守だったようで」
微笑む青年は端正な面立ちも相まって、とても爽やかな印象を受ける。
ロバートはアリスティアの母親の生家、コルネイユ家の嫡男であり、アリスティアとは母方の従兄弟にあたる。普段彼は領地にいる事が多いため、あまり見覚えがない。
アレクセイがコルネイユ領を推したのは、広い沿岸や、既に栄えた港町を所有していたから、という理由からだ。
「何も知らせずに来るからだわ」とアリスティアが言えばロバートが頬をかきながら、微笑みを向ける。
側から見ていても、随分気心が知れた仲だということが分かる。二人を見ているだけで、アレクセイの胸は先程から、チクチクと刺すような痛みが続いている。
「旦那様っ、お帰りなさいませ」
慌てた様子の侍女が急いで頭を垂れる。離れた所に居たようだが、アレクセイは今迄侍女の存在に、全く気が付いていなかった。
「ロバート、もうそろそろ時間ではなくて?」
「そうだね」
アリスティアの言葉に頷くと、ロバートは改めてアレクセイに向き合った。
「お留守の時にお邪魔してしまって、申し訳ございませんでした殿下。また日を改めて、ご挨拶に参らせて頂きます。その時は事前に了承を得てから、お伺いしたく存じます」
◇
ロバートが帰った後、夫婦二人きり寝室でお茶にする事にした。
用意されたのはデカンタに入れられた、何種類もの果物を漬けたフルーツティー。冷やして飲めるように、ピッチャーに氷も入れ置かれている。
窓際のティーテーブルの上には、グラスなど一式が二人分揃えられている。二人は向かい合って椅子に腰掛けた。
「従兄弟殿と随分親しそうだったな」
アレクセイは、荒れ狂う心を何とか落ちつけようと、努めて平静を装って話し出す。だが眉根は寄せられ、表情は不機嫌さが微塵も隠されていなかった。
「ロバートとは、幼少の頃から遊んだりしていた従兄弟ですから」
「しかも二人きりで」
「レナとハンナもいたでしょう。少し離れたところに待機させていました」
「何故侍女を離れさす必要があるんだ。やましい事が無ければ、いつものように侍女をもっと近くに置いたはずだ」
表情だけでなく、声音も段々と苛立ちが露骨に増していく。そんなアレクセイを前にしても、アリスティアは冷静に返答を続ける。
「お爺様の事や、親族のみでしか耳に入れられない会話があったからです。だから、見える位置にレナとハンナがいたでしょう?」
「……」
正直侍女は目に入らず、いた事すら気付いていなかった。アレクセイに慌てて挨拶をしに来たのを思うと、アリスティアの言う通り、然程遠くない距離にはいたのだろう。
「私以外の男となら、アリスティアはあんなに楽しそうに会話するのだな」
「ただ話していただけですわ。真顔で話してる方が変でしょう。まぁ、楽しくはありましたが」
「私以外なら皆にそうなのか、それとも従兄弟殿とは互いに特別な感情でもあるのではないか?」
自分では、アリスティアを楽しませてあげられる自信もなく、気の利いた会話すら持ち合わせていない。
対して明るく爽やかな印象のロバート。完全に自分とは正反対の相手が、とても眩しい存在に思えた。
そんなロバートとアリスティアの様子を思い出すだけで、胸が抉られるような痛みを訴えてくる。完全な八つ当たりだという事も自分では理解している。
そんな中、表情はそのままにアリスティアの青の瞳が、一瞬鋭利な刃物みたく光ると、纏う空気の温度が下がった。
「何ですって?」
素早く立ち上がったアリスティアは、ピッチャーの氷を一つ掴むと、アレクセイの真後ろに回り込み、襟ぐりを引っ張った。
そして事もあろうか、持っている氷を服の中に落としてやった。
「アーーーーッッ」
背中に氷を入れられたアレクセイは、堪らず声を上げてバタバタともがく。もがいた所為で、冷たい氷が余計に服の中で移動し、更なる刺激を生み出してくる。
「何を…!!!!」
(冷たいっ……何をす……!!いや、これはこれで………!!)
涙目になりながら身動ぐと、更に氷が肌を滑っていき、身体がビクりと跳ねた。
「ああっ……!」
「何新しい扉を開けようとしているのですか。それもわたくしの許可なしに、新しい扉を開けようとなさるなんて」
「何の事だっ?」
言いながら、上着の中のシャツをトラウザーズから引っ張り出し、ようやく氷を服の中から出す事に成功した。氷はそのまま床に落下し、アレクセイはハァハァと、呼吸を乱しながらしらばっくれる。
「何をするんだ……」
「お仕置きです」
「お仕置き!?」
(お仕置き……お仕置きだと!?それは何という……)
アレクセイは生唾を飲み込んだ。
「だから、私は怒っているのです。なのに先程から、一々新しい扉を開けようとなさるなんて。これではお仕置きにならないではありませんか」
「なっ!?だから新しい扉とは何の事だっ」
「……止めますよ?お仕置き」
「何だと!?」
アレクセイの顔は絶望に染まった。
『お仕置きを止める』その言葉はアレクセイを、絶望の底に叩き落とすには十分な一言である事を、アリスティアは知っている。
「でもわたくしは怒っているのです。謝罪して頂けるまで、止めるわけには参りません」
「ふん、何に対しての謝罪だ」
平静を装おうと必死だが、そわそわと落ち着かない様子のアレクセイ。その胸の内は、確かに期待の炎が灯っていた。
「あら、旦那様?」
アリスティアはすぐにアレクセイの元に歩み寄る、目の前に立って夫の端正な顔を見上げた。
「お帰りなさいませ。そんな所で何をしていらっしゃいますの?」
「そんな所でって……」
居たら邪魔だとでも言いたいのか、という言葉が喉まで出かかったが、寸前で飲み込む。
「……」
「どうしたのですか?声を掛けて下さればよろしいのに」
アリスティアと共にいた男も近寄って来た。
「お邪魔しております、アレクセイ殿下。ロバート・コルネイユです」
「旦那様、彼は私の従兄弟なのです」
「従兄弟……」
「新たな貿易港に、コルネイユ領を推して下さったそうで、感謝致します。領地に戻る前に、殿下にどうしてもお礼を申し上げたく、お伺いしたのですが、お留守だったようで」
微笑む青年は端正な面立ちも相まって、とても爽やかな印象を受ける。
ロバートはアリスティアの母親の生家、コルネイユ家の嫡男であり、アリスティアとは母方の従兄弟にあたる。普段彼は領地にいる事が多いため、あまり見覚えがない。
アレクセイがコルネイユ領を推したのは、広い沿岸や、既に栄えた港町を所有していたから、という理由からだ。
「何も知らせずに来るからだわ」とアリスティアが言えばロバートが頬をかきながら、微笑みを向ける。
側から見ていても、随分気心が知れた仲だということが分かる。二人を見ているだけで、アレクセイの胸は先程から、チクチクと刺すような痛みが続いている。
「旦那様っ、お帰りなさいませ」
慌てた様子の侍女が急いで頭を垂れる。離れた所に居たようだが、アレクセイは今迄侍女の存在に、全く気が付いていなかった。
「ロバート、もうそろそろ時間ではなくて?」
「そうだね」
アリスティアの言葉に頷くと、ロバートは改めてアレクセイに向き合った。
「お留守の時にお邪魔してしまって、申し訳ございませんでした殿下。また日を改めて、ご挨拶に参らせて頂きます。その時は事前に了承を得てから、お伺いしたく存じます」
◇
ロバートが帰った後、夫婦二人きり寝室でお茶にする事にした。
用意されたのはデカンタに入れられた、何種類もの果物を漬けたフルーツティー。冷やして飲めるように、ピッチャーに氷も入れ置かれている。
窓際のティーテーブルの上には、グラスなど一式が二人分揃えられている。二人は向かい合って椅子に腰掛けた。
「従兄弟殿と随分親しそうだったな」
アレクセイは、荒れ狂う心を何とか落ちつけようと、努めて平静を装って話し出す。だが眉根は寄せられ、表情は不機嫌さが微塵も隠されていなかった。
「ロバートとは、幼少の頃から遊んだりしていた従兄弟ですから」
「しかも二人きりで」
「レナとハンナもいたでしょう。少し離れたところに待機させていました」
「何故侍女を離れさす必要があるんだ。やましい事が無ければ、いつものように侍女をもっと近くに置いたはずだ」
表情だけでなく、声音も段々と苛立ちが露骨に増していく。そんなアレクセイを前にしても、アリスティアは冷静に返答を続ける。
「お爺様の事や、親族のみでしか耳に入れられない会話があったからです。だから、見える位置にレナとハンナがいたでしょう?」
「……」
正直侍女は目に入らず、いた事すら気付いていなかった。アレクセイに慌てて挨拶をしに来たのを思うと、アリスティアの言う通り、然程遠くない距離にはいたのだろう。
「私以外の男となら、アリスティアはあんなに楽しそうに会話するのだな」
「ただ話していただけですわ。真顔で話してる方が変でしょう。まぁ、楽しくはありましたが」
「私以外なら皆にそうなのか、それとも従兄弟殿とは互いに特別な感情でもあるのではないか?」
自分では、アリスティアを楽しませてあげられる自信もなく、気の利いた会話すら持ち合わせていない。
対して明るく爽やかな印象のロバート。完全に自分とは正反対の相手が、とても眩しい存在に思えた。
そんなロバートとアリスティアの様子を思い出すだけで、胸が抉られるような痛みを訴えてくる。完全な八つ当たりだという事も自分では理解している。
そんな中、表情はそのままにアリスティアの青の瞳が、一瞬鋭利な刃物みたく光ると、纏う空気の温度が下がった。
「何ですって?」
素早く立ち上がったアリスティアは、ピッチャーの氷を一つ掴むと、アレクセイの真後ろに回り込み、襟ぐりを引っ張った。
そして事もあろうか、持っている氷を服の中に落としてやった。
「アーーーーッッ」
背中に氷を入れられたアレクセイは、堪らず声を上げてバタバタともがく。もがいた所為で、冷たい氷が余計に服の中で移動し、更なる刺激を生み出してくる。
「何を…!!!!」
(冷たいっ……何をす……!!いや、これはこれで………!!)
涙目になりながら身動ぐと、更に氷が肌を滑っていき、身体がビクりと跳ねた。
「ああっ……!」
「何新しい扉を開けようとしているのですか。それもわたくしの許可なしに、新しい扉を開けようとなさるなんて」
「何の事だっ?」
言いながら、上着の中のシャツをトラウザーズから引っ張り出し、ようやく氷を服の中から出す事に成功した。氷はそのまま床に落下し、アレクセイはハァハァと、呼吸を乱しながらしらばっくれる。
「何をするんだ……」
「お仕置きです」
「お仕置き!?」
(お仕置き……お仕置きだと!?それは何という……)
アレクセイは生唾を飲み込んだ。
「だから、私は怒っているのです。なのに先程から、一々新しい扉を開けようとなさるなんて。これではお仕置きにならないではありませんか」
「なっ!?だから新しい扉とは何の事だっ」
「……止めますよ?お仕置き」
「何だと!?」
アレクセイの顔は絶望に染まった。
『お仕置きを止める』その言葉はアレクセイを、絶望の底に叩き落とすには十分な一言である事を、アリスティアは知っている。
「でもわたくしは怒っているのです。謝罪して頂けるまで、止めるわけには参りません」
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