7 / 52
向こう側
しおりを挟む
伸ばした銀色の髪を一つに束ね、王子として王宮で暮らしていた頃から、美しい顔に冷たい表情を崩そうとしない彼。夜会などでも特に女性には、愛想を振りまくといった事は決してしない。そんな彼の事を、王宮内や貴族間で密かに氷の王子と呼ぶ者もいた。
氷の王子ことアレクセイ(童貞21歳)は毎晩自身の妻の元に通い、足で性器を弄ってもらう事を要求…、お願いしに行っていた。
それもただ踏むだけではない。アレクセイが性器を露出して寝台に横になると、座った状態のアリスティアが足で奉仕してくれる。アリスティアの目線がかなり上の方にあるので、見下ろされながらの状態はそれはそれでとても興奮する。
また別の日には床に敷布を引いてアレクセイが寝転ぶと、椅子に座って足を組んだままのアリスティアに弄ばれたり、または立ったまま踏みつけられたりもした。
アレクセイは毎晩、妻に見下ろされながら果てていた。でもアリスティアは蔑んでいるのではない。足でアレクセイが気持ちよくなれるために、巧みに奉仕ししてくれている。
献身に奉仕してくれている事が分かっているからこそ、楽しむ事が出来るのだ。
アレクセイは初夜に新たな扉を開いたばかりではあるが、無自覚に更にその先。新たな扉の更に向こう側を目指していた。
最初は自分だけ性器を露出するという状況に、羞恥と違和感を感じていたアレクセイだった。
だが今では、その羞恥こそが快感である事にも気付けた。そしてまだ少女のような見た目の美少女妻の眼前で、性器を露出する背徳感にも興奮を覚えていた。アリスティアに硬くなった男根を見せると、頬を染めながら驚いたり照れたりと、いつも新鮮な反応をくれる。
そんなアリスティアの可愛い反応を見るのも堪らなかった。
兄王から賜ったシルヴェスト領の仕事に加え、宮仕えもしているアレクセイは、本日王宮に到着して早々兄王に呼び出され、新婚生活について聞かれる事となった。
謁見の間には白の列柱と紅い絨毯。
王室の紋章を背に、玉座に国王が座っている。
武芸にも秀で、細身のアレクセイよりも鍛えた肉体と亜麻色の髪を持つ王の問いに答える。
「妻とは上手くやっています。兄上、アリスティアを私の元へ嫁がせて下さり、ありがとうございます」
女嫌いのアレクセイが、王の妻である王妃が選んだ令嬢と、夫婦として仲良くしていると聞いて王は安堵を覚えた。その上礼まで言ってきたのだから驚きである。
対しアレクセイは「兄上も毎晩、足で踏まれていらっしゃるのだろうか」などと考えていた。
そんな事を知る由も無い王は、弟に優しい笑みを浮かべる。母親こそ違うが、純粋に慕ってくれる弟の事を昔から可愛がっていた。
「案外御子が出来るのも早いかもしれないな。二人の子なら、さぞかし可愛い子が産まれるのだろう。甥でも姪でも楽しみだ」
父親のような事を言い出した異母兄の言葉に、アレクセイははっとした。
(子供……足とストッキングの魅力に取り憑かれすぎていて、それどころでは無かった…)
閨事とは子を成す為のもの。
当初の子を成すつもりはない、という意見から子は居ても居なくてもどちらでもいい。という考えに変わりつつあった。
足で奉仕する以外の事を要求したら、了承してくるのだろうか?初夜で「閨を共にする気はない」と言った自分の意見を撤回し、謝罪すれば真の意味で夫婦となる事を受け入れて貰えるだろうか。しかしそれは余りにも都合が良すぎないかとアレクセイは思い悩んだ。
氷の王子ことアレクセイ(童貞21歳)は毎晩自身の妻の元に通い、足で性器を弄ってもらう事を要求…、お願いしに行っていた。
それもただ踏むだけではない。アレクセイが性器を露出して寝台に横になると、座った状態のアリスティアが足で奉仕してくれる。アリスティアの目線がかなり上の方にあるので、見下ろされながらの状態はそれはそれでとても興奮する。
また別の日には床に敷布を引いてアレクセイが寝転ぶと、椅子に座って足を組んだままのアリスティアに弄ばれたり、または立ったまま踏みつけられたりもした。
アレクセイは毎晩、妻に見下ろされながら果てていた。でもアリスティアは蔑んでいるのではない。足でアレクセイが気持ちよくなれるために、巧みに奉仕ししてくれている。
献身に奉仕してくれている事が分かっているからこそ、楽しむ事が出来るのだ。
アレクセイは初夜に新たな扉を開いたばかりではあるが、無自覚に更にその先。新たな扉の更に向こう側を目指していた。
最初は自分だけ性器を露出するという状況に、羞恥と違和感を感じていたアレクセイだった。
だが今では、その羞恥こそが快感である事にも気付けた。そしてまだ少女のような見た目の美少女妻の眼前で、性器を露出する背徳感にも興奮を覚えていた。アリスティアに硬くなった男根を見せると、頬を染めながら驚いたり照れたりと、いつも新鮮な反応をくれる。
そんなアリスティアの可愛い反応を見るのも堪らなかった。
兄王から賜ったシルヴェスト領の仕事に加え、宮仕えもしているアレクセイは、本日王宮に到着して早々兄王に呼び出され、新婚生活について聞かれる事となった。
謁見の間には白の列柱と紅い絨毯。
王室の紋章を背に、玉座に国王が座っている。
武芸にも秀で、細身のアレクセイよりも鍛えた肉体と亜麻色の髪を持つ王の問いに答える。
「妻とは上手くやっています。兄上、アリスティアを私の元へ嫁がせて下さり、ありがとうございます」
女嫌いのアレクセイが、王の妻である王妃が選んだ令嬢と、夫婦として仲良くしていると聞いて王は安堵を覚えた。その上礼まで言ってきたのだから驚きである。
対しアレクセイは「兄上も毎晩、足で踏まれていらっしゃるのだろうか」などと考えていた。
そんな事を知る由も無い王は、弟に優しい笑みを浮かべる。母親こそ違うが、純粋に慕ってくれる弟の事を昔から可愛がっていた。
「案外御子が出来るのも早いかもしれないな。二人の子なら、さぞかし可愛い子が産まれるのだろう。甥でも姪でも楽しみだ」
父親のような事を言い出した異母兄の言葉に、アレクセイははっとした。
(子供……足とストッキングの魅力に取り憑かれすぎていて、それどころでは無かった…)
閨事とは子を成す為のもの。
当初の子を成すつもりはない、という意見から子は居ても居なくてもどちらでもいい。という考えに変わりつつあった。
足で奉仕する以外の事を要求したら、了承してくるのだろうか?初夜で「閨を共にする気はない」と言った自分の意見を撤回し、謝罪すれば真の意味で夫婦となる事を受け入れて貰えるだろうか。しかしそれは余りにも都合が良すぎないかとアレクセイは思い悩んだ。
30
お気に入りに追加
3,641
あなたにおすすめの小説
男友達を家に入れたら催眠術とおもちゃで責められ調教されちゃう話
mian
恋愛
気づいたら両手両足を固定されている。
クリトリスにはローター、膣には20センチ弱はある薄ピンクの鉤型が入っている。
友達だと思ってたのに、催眠術をかけられ体が敏感になって容赦なく何度もイかされる。気づけば彼なしではイけない体に作り変えられる。SM調教物語。
【R-18】悪役令嬢ですが、罠に嵌まって張型つき木馬に跨がる事になりました!
臣桜
恋愛
悪役令嬢エトラは、王女と聖女とお茶会をしたあと、真っ白な空間にいた。
そこには張型のついた木馬があり『ご自由に跨がってください。絶頂すれば元の世界に戻れます』の文字が……。
※ムーンライトノベルズ様にも重複投稿しています
※表紙はニジジャーニーで生成しました
[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。
ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい
えーー!!
転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!!
ここって、もしかしたら???
18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界
私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの???
カトリーヌって•••、あの、淫乱の•••
マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!!
私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い••••
異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず!
だって[ラノベ]ではそれがお約束!
彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる!
カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。
果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか?
ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか?
そして、彼氏の行方は•••
攻略対象別 オムニバスエロです。
完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。
(攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)
淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語
瀬能なつ
恋愛
17才になった皇女サーシャは、国のしきたりに従い、6人の騎士たちを従えて、遥か彼方の霊峰へと旅立ちます。
長い道中、姫を警護する騎士たちの体力を回復する方法は、ズバリ、キスとH!
途中、魔物に襲われたり、姫の寵愛を競い合う騎士たちの様々な恋の駆け引きもあったりと、お姫様の旅はなかなか困難なのです?!
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
腹黒王子は、食べ頃を待っている
月密
恋愛
侯爵令嬢のアリシア・ヴェルネがまだ五歳の時、自国の王太子であるリーンハルトと出会った。そしてその僅か一秒後ーー彼から跪かれ結婚を申し込まれる。幼いアリシアは思わず頷いてしまい、それから十三年間彼からの溺愛ならぬ執愛が止まらない。「ハンカチを拾って頂いただけなんです!」それなのに浮気だと言われてしまいーー「悪い子にはお仕置きをしないとね」また今日も彼から淫らなお仕置きをされてーー……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる