世界滅亡カウントダウン

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『明日をもって、世界は滅亡します』



昨日、突然テレビに流れた映像に、世界は混乱に陥った。

普通なら笑い飛ばす内容だろう。しかし、世界各国のエライ人が言っているなら話は別だ。

こんな冗談などつくリミットが無いし、冗談などではないと、その人たちの顔が、雰囲気が、そう語っていた。

まさに青天の霹靂。

明日が近づく度、壊れていく地球の情報がテレビで流れて、世界は更に混乱に陥った。

学校も、仕事も、義務も放り出して、逃げ惑う人々。世界が滅ぶのだから、どこへ逃げたって無駄なのに。

……え？ 俺は逃げないのかって？ 残念ながら、俺は世界の終わりには興味がないんだ。家族も居ないしね。

あぁでも、本当に明日で終わってしまうなら、しておきたいことはあるなぁ。

…ははっ、そりゃあ、こんな冷めた俺にも好きな人ぐらいいるよ。

じゃあ、墓参りに言ってから、心残りを無くしにいくかな。



―――もう、後悔なんて、したくないからね。