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皆で潜入オークション
7-4 緊急ミッション 爆弾処理
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唯牙は訝しみながら通話ボタンを押してスマートフォンを耳に当てた。
「始めまして、神代唯牙」
聞こえて来たのはボイスチェンジャーを使用していると思われるノイズのかかった不気味な声。
「非通知で連絡してきて一方的に名前を呼ぶとは、極限に失礼なやつだな」
「はっはっは!! それもそうだね、失礼した!」
声の主は何故か楽しそうに笑った。
「御託はいいから要件を言え、私達はもう帰るところなんだ」
電話をしている唯牙の事を凛々奈とみいなは横で心配そうに見つめている。
「ん~、 残念だけれどお帰りはもう少し後になってしまうねえ! 今から君には上の展望フロアに来てもらうよ、そして横のお嬢さんたちは地下の駐車場へ向かってくれたまえ」
「行く必要がない、それじゃあな、二度とかけて来るなよ」
唯牙は電話を切ろうとする。
「センセって昔っから知らない人との電話めっちゃすぐ切るんだよね~」
横で小声で凛々奈がみいなに囁いている。
「屋上と地下に爆弾を仕掛けたよ」
その言葉を聞いて通話を終わらせようとした唯牙の手が止まる。そして一瞬だけ間を空けて再び耳にスマートフォンを当てて喋りだした。
「関係ない、ここに居るオークションの参加者は殆ど裏の住人だ、依頼でもないのに私達が助ける必要はない」
唯牙は冷たく言い放つ。
「そうだね、だけど“殆ど”だろう? 今日のパーティーの為に働いているスタッフは? 料理を振る舞いに来ているシェフは? それに階下には全く関係ない人達が居るかもしれないよ? 一般人に被害が出るのは君としても避けたいだろう? 仕掛けた爆弾が爆発したら間違いなくこのビルは倒壊だ」
「・・・・目的は?」
「なぁに! ただ君とは少しお話がしたくてね! こうでもしないと相手をしてくれないだろう? それとお嬢さんたちにはうちの子達と少し遊んでもらって欲しくてね」
「チッ・・・ 行けば爆弾は解除するのか?」
「そうだね・・・ いや! こうしよう! せっかくだから展望フロアと地下にある停止装置を君たちが手に入れて作動させたらOKにしようか! その方が下は盛り上がりそうだ!」
「凛々奈! だいたい聞こえてたろ?」
スマートフォンを無視して唯牙は凛々奈に言う。
「おっけい! 私達は下でいいのよね?」
返事を確認してからもう一度スマートフォンへ語りかける。
「とてつもなく面倒でかったるいが、ふざけたお前の遊びに付き合ってやる、ただもしうちの子に何かあったら殺す、必ず殺す、分かったな」
「おお~ 怖い怖い! でも思ってたより身内思いの人なんだな君は! 殲滅の爆雷帝って言うくらいだからもっと冷酷な人かと思ってたよ!」
「やかましい、とりあえず殴りにいくから覚悟して待ってろ」
ピッ
通話が終了した。
「ん~! なんか変な事になっちゃったね~」
凛々奈は横で腕を上に伸ばしてストレッチしている。
「とりあえず速攻行って片付けてくるから、お前は下の停止装置を頼む、ただ今お前の装備は万全じゃないからな、みいなちゃんと無理しない程度でいい、相手の目的もよく分からん、危なくなったらすぐ退避、いいな?」
「りょ~か~い、いくよ~みーちゃん」
「えっ結局どうなったんですか?」
電話の内容が聞こえていなかったみいなが困惑していると。
「緊急ミッション! 爆弾処理! 開始だよ!」
「なんでですか!?」
「始めまして、神代唯牙」
聞こえて来たのはボイスチェンジャーを使用していると思われるノイズのかかった不気味な声。
「非通知で連絡してきて一方的に名前を呼ぶとは、極限に失礼なやつだな」
「はっはっは!! それもそうだね、失礼した!」
声の主は何故か楽しそうに笑った。
「御託はいいから要件を言え、私達はもう帰るところなんだ」
電話をしている唯牙の事を凛々奈とみいなは横で心配そうに見つめている。
「ん~、 残念だけれどお帰りはもう少し後になってしまうねえ! 今から君には上の展望フロアに来てもらうよ、そして横のお嬢さんたちは地下の駐車場へ向かってくれたまえ」
「行く必要がない、それじゃあな、二度とかけて来るなよ」
唯牙は電話を切ろうとする。
「センセって昔っから知らない人との電話めっちゃすぐ切るんだよね~」
横で小声で凛々奈がみいなに囁いている。
「屋上と地下に爆弾を仕掛けたよ」
その言葉を聞いて通話を終わらせようとした唯牙の手が止まる。そして一瞬だけ間を空けて再び耳にスマートフォンを当てて喋りだした。
「関係ない、ここに居るオークションの参加者は殆ど裏の住人だ、依頼でもないのに私達が助ける必要はない」
唯牙は冷たく言い放つ。
「そうだね、だけど“殆ど”だろう? 今日のパーティーの為に働いているスタッフは? 料理を振る舞いに来ているシェフは? それに階下には全く関係ない人達が居るかもしれないよ? 一般人に被害が出るのは君としても避けたいだろう? 仕掛けた爆弾が爆発したら間違いなくこのビルは倒壊だ」
「・・・・目的は?」
「なぁに! ただ君とは少しお話がしたくてね! こうでもしないと相手をしてくれないだろう? それとお嬢さんたちにはうちの子達と少し遊んでもらって欲しくてね」
「チッ・・・ 行けば爆弾は解除するのか?」
「そうだね・・・ いや! こうしよう! せっかくだから展望フロアと地下にある停止装置を君たちが手に入れて作動させたらOKにしようか! その方が下は盛り上がりそうだ!」
「凛々奈! だいたい聞こえてたろ?」
スマートフォンを無視して唯牙は凛々奈に言う。
「おっけい! 私達は下でいいのよね?」
返事を確認してからもう一度スマートフォンへ語りかける。
「とてつもなく面倒でかったるいが、ふざけたお前の遊びに付き合ってやる、ただもしうちの子に何かあったら殺す、必ず殺す、分かったな」
「おお~ 怖い怖い! でも思ってたより身内思いの人なんだな君は! 殲滅の爆雷帝って言うくらいだからもっと冷酷な人かと思ってたよ!」
「やかましい、とりあえず殴りにいくから覚悟して待ってろ」
ピッ
通話が終了した。
「ん~! なんか変な事になっちゃったね~」
凛々奈は横で腕を上に伸ばしてストレッチしている。
「とりあえず速攻行って片付けてくるから、お前は下の停止装置を頼む、ただ今お前の装備は万全じゃないからな、みいなちゃんと無理しない程度でいい、相手の目的もよく分からん、危なくなったらすぐ退避、いいな?」
「りょ~か~い、いくよ~みーちゃん」
「えっ結局どうなったんですか?」
電話の内容が聞こえていなかったみいなが困惑していると。
「緊急ミッション! 爆弾処理! 開始だよ!」
「なんでですか!?」
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