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白銀ハルと鋼の蝗虫
5-2 遅めのお仕事開始前
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ハルが取引をした次の日の夜、lastpalmの事務所の中。
「ってことがあったのよ」
白銀ハルは机に座った神代唯牙に昨日の取引での事を話した。
「珍しいなお前だけが狙われるの、しかし心当たりは無いんだろう?」
唯牙は机に眠そうに頬杖をついて特に心配している様子もない。
「そうなのよね~、面倒事にならないといいけど・・・ てかユイ寝てないの?」
「今日は朝イチで少し動いてな・・・」
「朝弱いのに頑張ったわね~ お疲れ様~」
よしよしと眠気眼の唯牙の頭を撫でるハル。
そんなやりとりをしているとソファで寝転がっていた凛々奈が顔だけ起こして割って入る。
「なに~、 ハルさんトラブル~? アレだったら私が暫く用心棒で付いててあげよっか?」
向かいに座っていたみいなも心配そうにハルを見る。
「だ、大丈夫なんですか? 心配です・・・」
「うふふ、大丈夫よ、ありがとう二人とも」
ハルは平気だと二人に笑いかける。
「昔から思ってたけどやっぱりハルさん一人は良くないって! 用心棒1人くらい雇った方がいいよ!」
凛々奈はガバッと上半身を起こしてハルの方を向く。
「そうね~ 誰か強くて信頼出来る人がいたら考えるんだけどね~」
ハルは頬に人差し指を当てて考える。
「とりあえず! なにかあったらスグに連絡してね! 飛んでくからさ!」
ピースサインとウインクで凛々奈はキメ顔。
「ありがと、凛々奈ちゃん・・さて!」
ハルは机に置いてあった自分のバッグを肩に掛けて玄関に歩いていく。
「今日はちょっと、もう一件用事があるから行ってくるわね」
ソファにいた凛々奈とみいなは立ち上がって見送りに玄関までついてくる。
「行ってらっしゃい! ハルさん、本当に何かあったらすぐ呼んでね!」
「ハルさん気を付けて!」
「うん、行ってきます」
ハルが扉に手をかけると。
「ハル! 終わったら今日は念の為泊まっていけ」
まだ頬杖をついたまま唯牙は強めに言う。
「フフッ、ベッド片付けといてよ」
そのまま手を振ってハルは出ていった。
「・・・ベッドってハルさん用のもあるんですか?」
みいなは凛々奈の顔を見上げて尋ねる。
「んーん、ハルさんウチ泊まるときはセンセの部屋で寝るからね~ なんか立ち上がったら急に小腹減ったな~ あっ! そういえば昨日買ったアイス余ってたよねー!」
鼻歌を歌いながら冷蔵庫の方へスキップしていく凛々奈。
「二人で・・・一つの・・・・」
ポッ 何故か真っ赤な顔になるみいなと頬杖のまま机でうとうと眠り始める唯牙。凛々奈の下手くそな鼻歌だけが響いていた。
「ってことがあったのよ」
白銀ハルは机に座った神代唯牙に昨日の取引での事を話した。
「珍しいなお前だけが狙われるの、しかし心当たりは無いんだろう?」
唯牙は机に眠そうに頬杖をついて特に心配している様子もない。
「そうなのよね~、面倒事にならないといいけど・・・ てかユイ寝てないの?」
「今日は朝イチで少し動いてな・・・」
「朝弱いのに頑張ったわね~ お疲れ様~」
よしよしと眠気眼の唯牙の頭を撫でるハル。
そんなやりとりをしているとソファで寝転がっていた凛々奈が顔だけ起こして割って入る。
「なに~、 ハルさんトラブル~? アレだったら私が暫く用心棒で付いててあげよっか?」
向かいに座っていたみいなも心配そうにハルを見る。
「だ、大丈夫なんですか? 心配です・・・」
「うふふ、大丈夫よ、ありがとう二人とも」
ハルは平気だと二人に笑いかける。
「昔から思ってたけどやっぱりハルさん一人は良くないって! 用心棒1人くらい雇った方がいいよ!」
凛々奈はガバッと上半身を起こしてハルの方を向く。
「そうね~ 誰か強くて信頼出来る人がいたら考えるんだけどね~」
ハルは頬に人差し指を当てて考える。
「とりあえず! なにかあったらスグに連絡してね! 飛んでくからさ!」
ピースサインとウインクで凛々奈はキメ顔。
「ありがと、凛々奈ちゃん・・さて!」
ハルは机に置いてあった自分のバッグを肩に掛けて玄関に歩いていく。
「今日はちょっと、もう一件用事があるから行ってくるわね」
ソファにいた凛々奈とみいなは立ち上がって見送りに玄関までついてくる。
「行ってらっしゃい! ハルさん、本当に何かあったらすぐ呼んでね!」
「ハルさん気を付けて!」
「うん、行ってきます」
ハルが扉に手をかけると。
「ハル! 終わったら今日は念の為泊まっていけ」
まだ頬杖をついたまま唯牙は強めに言う。
「フフッ、ベッド片付けといてよ」
そのまま手を振ってハルは出ていった。
「・・・ベッドってハルさん用のもあるんですか?」
みいなは凛々奈の顔を見上げて尋ねる。
「んーん、ハルさんウチ泊まるときはセンセの部屋で寝るからね~ なんか立ち上がったら急に小腹減ったな~ あっ! そういえば昨日買ったアイス余ってたよねー!」
鼻歌を歌いながら冷蔵庫の方へスキップしていく凛々奈。
「二人で・・・一つの・・・・」
ポッ 何故か真っ赤な顔になるみいなと頬杖のまま机でうとうと眠り始める唯牙。凛々奈の下手くそな鼻歌だけが響いていた。
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