私のドラゴンライフ

聖 りんご

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マリアの買い出し

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【二週間程留守にします。】

マリアは自宅のドアに貼り紙をしてドラゴンの里を出た。
目的地は人間の街での日用品の買い物。
森は魔物が多く歩くのは疲れる為、マリアは空を飛び街の近くになると地上に降り立った。

「こんにちわ。」

「マリアさん。本日は何がご必要でしょうか。」

雑貨屋に入ると割腹の良い店主が用を聞きに来た。
マリアは雑貨屋のお得意様。
マリアの買う物は大抵決まっているので店主は大量に在庫し、マリアの要望に応えられるようにしていた。

「今日はソープ類を各5ダース、トリートメントを7ダース、ブラシを10個、デッキブラシを20本、シーツを20枚、タオルを15枚下さい。」

「毎度ありがとうございます。用意しますのでお待ち下さい。」

この爆買いはマリアの異空間収納があってこそ出来るもの。
この量でも三ヶ月でソープは無くなるしデッキブラシもブラシもダメになる。
シーツとタオルはドラゴン達が大人しくしていれば買い足しはそこまで必要無いのだが、大体毎日何かしらしてくれる。

店主が注文したものを台車に乗せて持ってくると一緒に領収書も持って来た。

「今回のお買い上げ金額は41,780ルピアになります。」

マリアは店主に金貨4枚と銀貨18枚を渡し、買った物を収納した。
店主は釣り銭の銅貨20枚を笑顔で渡すと深々と頭を下げた。

「いつもご贔屓にして下さりありがとうございます。」

「また来ます。」

その後、マリアは市場で食材と調味料を大量に買い冒険者ギルドに入った。

「いらっしゃいませー。マリアさん!二階の応接室にどうぞ。」

受付嬢はマリアに応接室に行くように言うと慌ててギルドマスターを呼びに言った。
マリアは迷うことなく応接室に行くとソファに座りギルドマスターを待った。
暫くしてドアがノックされてがたいの良いスキンヘッドと先程の受付嬢が入ってきた。

「おう!久しぶりだなマリア!!」

「ご無沙汰してます。」

「まずは前回の品の売上を渡そう。」

受付嬢は持っていた皮袋をマリアに手渡した。
中を確認すると大量の白金貨と金貨が入っている。

「その中には手数料500,000ルピアを引いた5,020,000,000ルピア入っている。」

「ありがとうございます。」

「礼を言うのはこっちの方だ。手数料としてこんなにもらっているのだからな。」

「口止め料と私のワガママ込みですから。」

マリアは皮袋を収納すると代わりに黄色の鱗を一枚取り出した。

「次はコレをお願いします。」

「まったく…次から次へと…。」

ギルドマスターはマリアから丁寧に鱗を受け取った。
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