私のオカシイ執事

聖 りんご

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レティ様の恋

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5月26日

今日は朝から家庭教師が来て歴史、語学、政治、マナーの勉強をしました。
来年から貴族が必ず通う学園に入学するので、公爵家の名に恥じないように今から頑張らなくてはなりません。

学園は三年間通うことになりますが、お父様がずっと上位十位までをキープできたら何でも言うことを聞いてくれると約束してくれました。

私は必ずやり遂げてみせるわ!!

学園の二年生のお兄様に一年生の時の教科書とテスト問題をもらってますし予習はバッチリです。


勉強の時間が終わると良い天気だったので、テラスで休憩しました。
何となくジョシュアが不機嫌な気がしたのでクッキーを一つ食べさせてあげようとしたら、家宝にするか食べさせて貰うか悩みだした…………
言わなければ良かった……

もちろん無かった事した。


そうしているとレティ様から先触れがきました。

レティ様は挨拶も早々に二人きりでの会話を望まれたので人払いしてお話しました。

なんと!レティ様は想いが通じ合ったとご報告にきて下さったのです!
あの演劇のご利益本物です!
すぐに恋する乙女同盟の皆様にお知らせしないと!!

レティ様は恥ずかしそうにしながらも昨日解散した後の事を話してくださいました。
頬を薔薇色に染めながらお話くださるレティ様は可憐でした。
もうピンクのハートの幻覚がみえそうなくらい幸せそうで羨ましかった…

私にこの可愛らしさの半分でもあれば、ジョシュアは私を好きになってくれるのかな。
少しレティ様を見習い笑顔を心がけよう…

それにしても、恋する乙女同盟では片想いをしているのは私を含めて後三人になってしまいました。
恋人同士になった方がレティ様を含めて三人に、婚約までしてる方が五人…皆様素晴らしいです。
私も頑張りましょう!

ジョシュアはどうしたら私を好きになってくれるかしら。
私より二つ歳上で、魔術の天才で、博士号を取るほど知識をもっていて、顔も綺麗で……変態な事を除けば完璧ね。
でも、変態が治ったら皆が放っておかないと思うし治らなくて良いのかな。

そんなジョシュアの隣に並ぶなんて人間辞めなきゃきっと釣り合わないけど、自分にできる事はしたいから頑張ろう。
最後の手段で大人の魅力で落とせたりしないかな…
例えば胸部は攻撃力高いと思うの。同世代どころか大人にだって負けないわ!
後は社交界で男性の方々が脚派やおしり派やうなじ派なんて話もしていたわ。
男性は色々な箇所に魅力を感じるものなのかしら。
私にはまだ分からないけれど、今度ジョシュアに試してみたいな…

恋する乙女同盟で議題にすれば良い方法が分かるかな。
明日にでもお茶会のお誘いをしてみよう。


明日はジョシュアが私を好きになってくれますように…
あともう少しマトモになっていますように…




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