17 / 36
進級試験(後編)
しおりを挟む
進級試験三日目、最終日になります。
今日の課題は宝探し、校舎と校庭に隠された宝箱に宝石が入っているので、それを見つけ出し手に入れるというもので、それぞれの価値が得点となります。
もちろん模造品や綺麗なだけの石、罠もあります。
相手から奪うのも有りなので敵は228人!昨日の友は今日の敵です。
スタート地点は屋上で、今まさに皆が合図を待っています。
「校舎、校庭は破壊しない事。殺傷ランクAの魔法は使用禁止です。」
注意事項が伝えられたら花火が上がり宝探しが始まりました。
皆が一斉に階段を降りたりや空を飛んだり散っていきます。
私はまず屋上を探すことにしました。
目を閉じ手を地面に当て「マッピング」と唱えると校舎の総てが分かります。
校舎の宝箱の場所を把握した私は開けるのは後にして先に回収して回ることにしました。
結果、屋上で三箱、3Fで十五箱、2Fで八箱、1Fで七箱回収に成功しました。
次に校庭に向かいましたが、そこで未発見の箱は30個とアナウンスが流れました。
そろそろバトルの予感がします。
校庭の端でまたマッピングを使うとすでに半分に減ってました。
慌てて回収に向かいましたが結局二箱しか回収できず、アナウンスで総ての箱が回収された事が伝えられ、同時に十分後に試験終了の連絡もされた。
私は攻撃に備えて自身の周りを分厚い氷のドームで覆い、更にその周りに竜巻を発生させると獲得した箱を開けていった。
三十五箱全て開け終わると丁度試験終了のアナウンスが流れ、開始位置の屋上に戻った。
屋上に着くと各担任が自分のクラスの生徒の宝石を鑑定機にかけていた。
結果はペーパーテストと一緒に発表されそのまま順位も張り出される。
私は大きく伸びをして開放感を味わった。
すると、後ろからリリアン様が声をかけてきて、スカーレット様とシリウス様を探しお茶をすることになった。
「私、リリアンは途中で見たけどシリウス様とジゼルは見なかったわね。どこにいたの?」
「私は残り三十箱までは校舎にいました。」
「私は最初から校庭にいたよ。」
「そうだったのね。」
「校庭といえば、残り十分に突然巨大な竜巻が発生してましたね。皆様ご無事でしたか?」
「アレはビックリしたね。近くに居なかったから何事も無かったよ。」
「私も離れていたから無事だったわ。」
「私はその頃魔法で防御していたので知りませんでした。」
行事にトラブルは付き物ですが、自然災害とは恐ろしいものです。
「防御とは何をしていたんだい?」
「簡単ですよ。氷のドームをつくってその周りに風を纏わせただけです。」
「「「…………」」」
「ジゼル様はどの辺にいらしたのですか?」
「東側の隅ですね。」
三人は何故か笑顔のまま固まってしまいました。
もしかしたら私は危ない位置に居たのかもしれません。
とりあえず、無事に試験は終わったので後は結果を見るだけです。
今日の課題は宝探し、校舎と校庭に隠された宝箱に宝石が入っているので、それを見つけ出し手に入れるというもので、それぞれの価値が得点となります。
もちろん模造品や綺麗なだけの石、罠もあります。
相手から奪うのも有りなので敵は228人!昨日の友は今日の敵です。
スタート地点は屋上で、今まさに皆が合図を待っています。
「校舎、校庭は破壊しない事。殺傷ランクAの魔法は使用禁止です。」
注意事項が伝えられたら花火が上がり宝探しが始まりました。
皆が一斉に階段を降りたりや空を飛んだり散っていきます。
私はまず屋上を探すことにしました。
目を閉じ手を地面に当て「マッピング」と唱えると校舎の総てが分かります。
校舎の宝箱の場所を把握した私は開けるのは後にして先に回収して回ることにしました。
結果、屋上で三箱、3Fで十五箱、2Fで八箱、1Fで七箱回収に成功しました。
次に校庭に向かいましたが、そこで未発見の箱は30個とアナウンスが流れました。
そろそろバトルの予感がします。
校庭の端でまたマッピングを使うとすでに半分に減ってました。
慌てて回収に向かいましたが結局二箱しか回収できず、アナウンスで総ての箱が回収された事が伝えられ、同時に十分後に試験終了の連絡もされた。
私は攻撃に備えて自身の周りを分厚い氷のドームで覆い、更にその周りに竜巻を発生させると獲得した箱を開けていった。
三十五箱全て開け終わると丁度試験終了のアナウンスが流れ、開始位置の屋上に戻った。
屋上に着くと各担任が自分のクラスの生徒の宝石を鑑定機にかけていた。
結果はペーパーテストと一緒に発表されそのまま順位も張り出される。
私は大きく伸びをして開放感を味わった。
すると、後ろからリリアン様が声をかけてきて、スカーレット様とシリウス様を探しお茶をすることになった。
「私、リリアンは途中で見たけどシリウス様とジゼルは見なかったわね。どこにいたの?」
「私は残り三十箱までは校舎にいました。」
「私は最初から校庭にいたよ。」
「そうだったのね。」
「校庭といえば、残り十分に突然巨大な竜巻が発生してましたね。皆様ご無事でしたか?」
「アレはビックリしたね。近くに居なかったから何事も無かったよ。」
「私も離れていたから無事だったわ。」
「私はその頃魔法で防御していたので知りませんでした。」
行事にトラブルは付き物ですが、自然災害とは恐ろしいものです。
「防御とは何をしていたんだい?」
「簡単ですよ。氷のドームをつくってその周りに風を纏わせただけです。」
「「「…………」」」
「ジゼル様はどの辺にいらしたのですか?」
「東側の隅ですね。」
三人は何故か笑顔のまま固まってしまいました。
もしかしたら私は危ない位置に居たのかもしれません。
とりあえず、無事に試験は終わったので後は結果を見るだけです。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

冤罪から逃れるために全てを捨てた。
四折 柊
恋愛
王太子の婚約者だったオリビアは冤罪をかけられ捕縛されそうになり全てを捨てて家族と逃げた。そして以前留学していた国の恩師を頼り、新しい名前と身分を手に入れ幸せに過ごす。1年が過ぎ今が幸せだからこそ思い出してしまう。捨ててきた国や自分を陥れた人達が今どうしているのかを。(視点が何度も変わります)

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる