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真野編
真奈の3
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仕事を即効で終わらせた私は定時が過ぎると直ぐに談話室に向かった。
先に先輩が早坂さんと三田さんを連れて入室していると席を立ったので談話室には三人が居るはず。
昼休みに話をしてきてくれた先輩には感謝しかない。
談話室のドアをノックすると中から鍵が開く音がしてドアが開かれた。流石先輩!慎重派です。
部屋の中に入ると先輩と男性が一人と女性が二人?あれ?一人多くない?
男性は早坂さんだろうと思う。私より少し歳上かなくらいの女性が三田さん?だよね?じゃあ結構歳上かなと思われるこの方は誰だろ…。
「先輩、皆さんを集めてくださってありがとうございます。皆さん初めまして、営業部の冬月 真奈と申します。貴重なお時間をいただき申し訳ございません。」
とりあえずお礼と挨拶をしてペコりと頭を下げる。
すると先輩が少し顔を引き攣らせて紹介してくれた。
男性はやはり早坂さん、少し歳上かなくらいの女性も三田さん、結構歳上かなと思われる方は…経理部の部長補佐の花園さん?!
何故そんなお偉い方がココに!!
「冬月さんごめんなさいね。何だか物々しい雰囲気だったから付いてきてしまったの。」
「あ、いえお騒がせして申し訳ございません!」
「そんな畏まらないで。それで…早坂君と三田さんを呼んでどのような話を?」
こ…怖い…笑顔なのに圧力を感じる。
先輩も笑顔で真っ青だし……。でも私が話さなきゃ始まらない。
「実は…私も本日、先輩から聞いて知ったのですが、社内で私の噂が広まっているようでしてその内容に早坂さんの名前もある為お呼び立てしました。
初めに申しますが、事実無根の出鱈目です。」
「なるほど…それはどのような内容なのかしら?」
「それは……」
「本人からは言いづらい内容でしょうから私から。彼女と早坂さんが抱き合っていた。アイコンタクトをとっていた。休憩を合わせ逢瀬をしている。残業中にキスをしていたなどです。」
あれ?朝聞いた内容より増えてませんか?私後半の内容は知りませんよ?あ、三田さんが鬼の様な顔に!!
「真っ赤な嘘です!私そんな事してません!!」
「俺も全否定だ。俺が愛してるのは晴子だけだ。」
あ、三田さんが鬼から天使になった。早坂さんすごっ!
愛の力は偉大だ~。
「皆さん落ち着いて、つまりは冬月さんはこの噂が全くの嘘である事を三田さんに伝えたかったのですね?」
「はい!今朝この噂の事を聞いた時に三田さんと早坂さんがご婚約されている事も伺いました。ですので一刻も早く事実では無い事をお伝えしたかったのです。」
「冬月さん、そのお気持ちしかとお受け致しました。噂が私の耳に入る前にお話くださってありがとうございます。おかげで拗れずに済みました。」
「俺からも、ありがとう。そんな噂がたっているだなんて知らなかった。」
何とか任務は遂行出来たみたいで良かった。
三田さんと早坂さんには良い家庭を築いて欲しいな。
「安堵するにはまだ早いでしょう。一週間、三田さんと早坂さんと冬月さんは知らないふりをして下さい。その間に私が調べ鎮火します。」
「「「「え?!」」」」
「そんな花園補佐のお手を煩わせる事なんて出来ません!」
「部長補佐は大変お忙しい身です。自分たちで解決します!」
三田さんと早坂さんが全力でお断りしてるけど花園部長補佐に響いてる様子は無い。
しまったな…ある程度調べてからにするべきだったかな。でも手遅れになりかねなかったし……。
「私は二人の仲人を務める予定なのです。こんな不愉快な噂を流した者を許せはしません。安心して、きちんと三人にも謝らせますからね。」
こ…怖い……さっきよりも更に怖い。目だけで殺されそう。三田さんも早坂さんも黙っちゃった。先輩は…一人別世界にいる。私も連れて行って下さい!
「では一週間後、同じ時間にこの部屋に集まりましょう。」
先輩、凄く逃げたそうですが逃がしませんよ!
私達は運命共同体です!!
そうして早々と過ぎ去った一週間。
部屋に集まったのは先輩、私、三田さん、早坂さん、花園部長補佐、部長(私の上司)、真野さん、秘書課のドン川嶋さん。
……増えましたね。この部屋狭くないですか。
先に先輩が早坂さんと三田さんを連れて入室していると席を立ったので談話室には三人が居るはず。
昼休みに話をしてきてくれた先輩には感謝しかない。
談話室のドアをノックすると中から鍵が開く音がしてドアが開かれた。流石先輩!慎重派です。
部屋の中に入ると先輩と男性が一人と女性が二人?あれ?一人多くない?
男性は早坂さんだろうと思う。私より少し歳上かなくらいの女性が三田さん?だよね?じゃあ結構歳上かなと思われるこの方は誰だろ…。
「先輩、皆さんを集めてくださってありがとうございます。皆さん初めまして、営業部の冬月 真奈と申します。貴重なお時間をいただき申し訳ございません。」
とりあえずお礼と挨拶をしてペコりと頭を下げる。
すると先輩が少し顔を引き攣らせて紹介してくれた。
男性はやはり早坂さん、少し歳上かなくらいの女性も三田さん、結構歳上かなと思われる方は…経理部の部長補佐の花園さん?!
何故そんなお偉い方がココに!!
「冬月さんごめんなさいね。何だか物々しい雰囲気だったから付いてきてしまったの。」
「あ、いえお騒がせして申し訳ございません!」
「そんな畏まらないで。それで…早坂君と三田さんを呼んでどのような話を?」
こ…怖い…笑顔なのに圧力を感じる。
先輩も笑顔で真っ青だし……。でも私が話さなきゃ始まらない。
「実は…私も本日、先輩から聞いて知ったのですが、社内で私の噂が広まっているようでしてその内容に早坂さんの名前もある為お呼び立てしました。
初めに申しますが、事実無根の出鱈目です。」
「なるほど…それはどのような内容なのかしら?」
「それは……」
「本人からは言いづらい内容でしょうから私から。彼女と早坂さんが抱き合っていた。アイコンタクトをとっていた。休憩を合わせ逢瀬をしている。残業中にキスをしていたなどです。」
あれ?朝聞いた内容より増えてませんか?私後半の内容は知りませんよ?あ、三田さんが鬼の様な顔に!!
「真っ赤な嘘です!私そんな事してません!!」
「俺も全否定だ。俺が愛してるのは晴子だけだ。」
あ、三田さんが鬼から天使になった。早坂さんすごっ!
愛の力は偉大だ~。
「皆さん落ち着いて、つまりは冬月さんはこの噂が全くの嘘である事を三田さんに伝えたかったのですね?」
「はい!今朝この噂の事を聞いた時に三田さんと早坂さんがご婚約されている事も伺いました。ですので一刻も早く事実では無い事をお伝えしたかったのです。」
「冬月さん、そのお気持ちしかとお受け致しました。噂が私の耳に入る前にお話くださってありがとうございます。おかげで拗れずに済みました。」
「俺からも、ありがとう。そんな噂がたっているだなんて知らなかった。」
何とか任務は遂行出来たみたいで良かった。
三田さんと早坂さんには良い家庭を築いて欲しいな。
「安堵するにはまだ早いでしょう。一週間、三田さんと早坂さんと冬月さんは知らないふりをして下さい。その間に私が調べ鎮火します。」
「「「「え?!」」」」
「そんな花園補佐のお手を煩わせる事なんて出来ません!」
「部長補佐は大変お忙しい身です。自分たちで解決します!」
三田さんと早坂さんが全力でお断りしてるけど花園部長補佐に響いてる様子は無い。
しまったな…ある程度調べてからにするべきだったかな。でも手遅れになりかねなかったし……。
「私は二人の仲人を務める予定なのです。こんな不愉快な噂を流した者を許せはしません。安心して、きちんと三人にも謝らせますからね。」
こ…怖い……さっきよりも更に怖い。目だけで殺されそう。三田さんも早坂さんも黙っちゃった。先輩は…一人別世界にいる。私も連れて行って下さい!
「では一週間後、同じ時間にこの部屋に集まりましょう。」
先輩、凄く逃げたそうですが逃がしませんよ!
私達は運命共同体です!!
そうして早々と過ぎ去った一週間。
部屋に集まったのは先輩、私、三田さん、早坂さん、花園部長補佐、部長(私の上司)、真野さん、秘書課のドン川嶋さん。
……増えましたね。この部屋狭くないですか。
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