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孝宏編
孝宏の3
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真奈に追い出された俺は仕方なく泊めてくれる奴を探した。複数人にメッセージを送ったり電話をかけたけど無視か断られて実家に泊まるか漫喫に泊まるか悩んだ。
きっと明日になれば真奈の機嫌も治るし漫喫に泊まろうと歩き出し、漫喫に入ると漫画を読みながら菓子を食べて適当に眠った。
翌日、起きると十時を回っていた。
とりあえずスマホをみると昨日無視された奴の一人からメッセージがきている。
「今日じゃないんだよな…」
メッセージには今日の夜だったら良かったのにと書かれていた。メッセージを既読スルーして漫喫で朝食をとってから外にでると昨日家で一緒に飲んだ奴らから今日も飲まないかと電話がきた。
やることも無いし気晴らしは必要なはず。
「今日はうちは無理だからどっちかの家な。」
今日の飲み会場に着くとすでに始まっていて俺は摘みの追加を渡してその輪に入った。
「ほんっと女の癖にうるさいんだよな~。」
「女は大人しく従ってろってなっ!」
真奈の愚痴をもらしながら俺は上機嫌で飲み続け夕方まで騒ぎ帰ることにした。
酒のおかげか気が大きなった俺は普通に真奈の家に帰り玄関ドアを開けようとした。
ガチャン…?ああ鍵開けなきゃ。
ガチャン…?…またチェーンかよ……。
真奈のやつどんなけ根に持つんだ…。
仕方なく今日なら泊まらせてくれるって返事をくれてた奴にメッセージを送りその場を離れると、電車に乗る一歩前でメッセージがきた。
「おい~勘弁しろよ!!」
急に彼女が来たから無理とか俺の方が無理だしっ!
連続で漫喫とか休んだ気にならないし流石に明日は仕事だ。もう選択肢が実家しか無くなり仕方なく実家に向かうことにした。
実家に着き普通に家に入ると親父は出張中みたいで母さんしかいない。
「あんた酔ってるの?そんなんじゃ真奈さんに愛想を尽かされちゃうわよ~!」
「なんで真奈が出てくるんだよ!!母さんには関係ないだろ?!」
可愛い息子が帰って来たのになんで説教されるんだ。意味が分からない。
真奈のやつ母さんに出鱈目を吹き込んだみたいで母さんは口煩く延々と説教をしてくる。
「あ~もう母さん真奈に毒され過ぎっ!それよりスーツ着れるのある?明日着てくのないんだけど。」
「仕方の無い子ねぇ。クリーニング済のがクローゼットに入ってるわよ。それより真奈さんの事だけどちゃんと将来の話はしてるの?」
明日着てく服があるなら母さんに用はない。
「俺風呂に入るから。飯は後で食べるわ。」
母さんの話なんて聞いてられん。
風呂入ったらさっさと飯食って寝よう。
次の日、普通に仕事して今日はどっちに帰るか悩んだ。
明日も仕事あるしな…。また家に入れなかったらウザイしな…。
「ただいま。」
俺は普通に実家に帰った。
真奈とは週末にでも話せばいいや。頭も冷えてるだろ。
リビングでスーツを緩めてるとテーブルの上にケーキの箱があった。
疲れてる俺の為にケーキを用意してくれるなんて流石は母さん!真奈とは違う。
「疲れた時には甘いものだよな~!」
「ちょっと!何食べようとしてるのよ。それは私のよ。」
「え?いいじゃん俺疲れてるし。ここのケーキって平日じゃないと買えないくらい並ぶんだろ?会社の子が前に話してたよ。」
「え?あらそうなの?」
「え?母さんが買って来たんじゃないんだ。」
「頂き物よ。」
箱を開けると中には一つしかケーキが入っていない。
他にも入っていた形跡があるからコレを買った人物とすでに食べたに違いない。
俺は残ってたケーキを掴むとそのまま食べた。有名店なだけあって美味い!
母さんが目をつりあげてるから早々にズラかり風呂に入る。
数日を実家で過ごしていよいよ金曜日、俺は仕事終わりに真奈の家に行くことにした。
真奈の家に着き玄関ドアに鍵を差し込み解錠する。
問題はこの後だ。
俺は勢い良くドアを開け、ここ最近聞いていた不快な鎖の音がしない事に喜んだ。
「真奈のやつやっと機嫌直したか!」
きっと明日になれば真奈の機嫌も治るし漫喫に泊まろうと歩き出し、漫喫に入ると漫画を読みながら菓子を食べて適当に眠った。
翌日、起きると十時を回っていた。
とりあえずスマホをみると昨日無視された奴の一人からメッセージがきている。
「今日じゃないんだよな…」
メッセージには今日の夜だったら良かったのにと書かれていた。メッセージを既読スルーして漫喫で朝食をとってから外にでると昨日家で一緒に飲んだ奴らから今日も飲まないかと電話がきた。
やることも無いし気晴らしは必要なはず。
「今日はうちは無理だからどっちかの家な。」
今日の飲み会場に着くとすでに始まっていて俺は摘みの追加を渡してその輪に入った。
「ほんっと女の癖にうるさいんだよな~。」
「女は大人しく従ってろってなっ!」
真奈の愚痴をもらしながら俺は上機嫌で飲み続け夕方まで騒ぎ帰ることにした。
酒のおかげか気が大きなった俺は普通に真奈の家に帰り玄関ドアを開けようとした。
ガチャン…?ああ鍵開けなきゃ。
ガチャン…?…またチェーンかよ……。
真奈のやつどんなけ根に持つんだ…。
仕方なく今日なら泊まらせてくれるって返事をくれてた奴にメッセージを送りその場を離れると、電車に乗る一歩前でメッセージがきた。
「おい~勘弁しろよ!!」
急に彼女が来たから無理とか俺の方が無理だしっ!
連続で漫喫とか休んだ気にならないし流石に明日は仕事だ。もう選択肢が実家しか無くなり仕方なく実家に向かうことにした。
実家に着き普通に家に入ると親父は出張中みたいで母さんしかいない。
「あんた酔ってるの?そんなんじゃ真奈さんに愛想を尽かされちゃうわよ~!」
「なんで真奈が出てくるんだよ!!母さんには関係ないだろ?!」
可愛い息子が帰って来たのになんで説教されるんだ。意味が分からない。
真奈のやつ母さんに出鱈目を吹き込んだみたいで母さんは口煩く延々と説教をしてくる。
「あ~もう母さん真奈に毒され過ぎっ!それよりスーツ着れるのある?明日着てくのないんだけど。」
「仕方の無い子ねぇ。クリーニング済のがクローゼットに入ってるわよ。それより真奈さんの事だけどちゃんと将来の話はしてるの?」
明日着てく服があるなら母さんに用はない。
「俺風呂に入るから。飯は後で食べるわ。」
母さんの話なんて聞いてられん。
風呂入ったらさっさと飯食って寝よう。
次の日、普通に仕事して今日はどっちに帰るか悩んだ。
明日も仕事あるしな…。また家に入れなかったらウザイしな…。
「ただいま。」
俺は普通に実家に帰った。
真奈とは週末にでも話せばいいや。頭も冷えてるだろ。
リビングでスーツを緩めてるとテーブルの上にケーキの箱があった。
疲れてる俺の為にケーキを用意してくれるなんて流石は母さん!真奈とは違う。
「疲れた時には甘いものだよな~!」
「ちょっと!何食べようとしてるのよ。それは私のよ。」
「え?いいじゃん俺疲れてるし。ここのケーキって平日じゃないと買えないくらい並ぶんだろ?会社の子が前に話してたよ。」
「え?あらそうなの?」
「え?母さんが買って来たんじゃないんだ。」
「頂き物よ。」
箱を開けると中には一つしかケーキが入っていない。
他にも入っていた形跡があるからコレを買った人物とすでに食べたに違いない。
俺は残ってたケーキを掴むとそのまま食べた。有名店なだけあって美味い!
母さんが目をつりあげてるから早々にズラかり風呂に入る。
数日を実家で過ごしていよいよ金曜日、俺は仕事終わりに真奈の家に行くことにした。
真奈の家に着き玄関ドアに鍵を差し込み解錠する。
問題はこの後だ。
俺は勢い良くドアを開け、ここ最近聞いていた不快な鎖の音がしない事に喜んだ。
「真奈のやつやっと機嫌直したか!」
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