逢瀬のルームシェア〜新入居者の少女を溺愛する話〜

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逢瀬 *side:伊織*

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「…ぅうッ…」
「ッ、待って、出てる、から…っ」

動こうとした美咲ちゃんの腰を両手で固定する。

ビクビクッと自分の体が震えて、入っているモノからたくさん出ているのがわかる。



「…ッ、は、はぁッ…」

すべて出し切って乱れた呼吸を整える。

「…美咲ちゃん、大丈夫…?」

「……ふぁい……」

その初めて見た表情も、俺のお気に入りの1つになった。



「抜くから、じっとしててね」


ずぷ…


「んっ」
また彼女の体が跳ねる。
抜く時ですら感じるなんて、淫乱ちゃんだなぁ。

初めて彼女とシた。
すごく嬉しかった。
やっと彼女とつながることができた。
今までも性経験はあったけど、彼女との行為は格別だった。

美咲ちゃんの体を起こしてあげる。
彼女に下着を履かせて、服を元通りにする。彼女は完全に力が抜け切っていて、全部俺が着せてあげた。
自分のズボンも元に戻して、額の汗を拭う。

「…さて」

後始末が大変だ。
リュックから未使用のハンカチを出して、机に垂れた彼女の愛液を拭く。ついでに使ったゴムを包む。…さすがに大学内でゴムを捨てるのには気が引けたから。

彼女はぼーっとしながらもずっと俺の動作を見ていた。そして話しかけてきた。

「…あの、伊織さん」
「ん?なに?」
「それ…私が、持って帰ります」
「えっこれ?」

明らかにハンカチを指している。
愛液を拭いたハンカチ。しかも使用済みのゴムが包んである。

「え、こういうの、集める趣味…なんて、ないよね?」
「そっ、そんな!ないです!絶対ないです!」

全否定。
ああよかった。変態ちゃんになったのかと思ったよ。

「私が汚してしまったのと同然ですし…。きちんと、洗ってお返しします」
「そう?そこまで気にしなくてもいいけど…大丈夫?コンドーム触ったことある?」
「うっ」
「…じゃあゴムは俺が捨てるから。ティッシュって今持ってる?」

トートバッグからポケットティッシュを取り出して、2枚渡してくれた。ゴムをティッシュに包んで、リュックの何も入っていないポケットに入れた。今度リュックは丸洗いしなきゃな…。

「動けそう?美咲ちゃん」
「はい…ぃたたっ」

ああ、明らかに痛そうだ。ゆっくり机から降りて、床に足をつく。
「歩けそう?」
「はぃ…」
「…じゃあ、帰ろっか」

彼女の歩くペースに合わせて教室を出る。

正門はもう人がおらず、警備員が立っているだけだった。軽く頭を下げて大学を出た。

「大学の教室、どうだった?」
「楽しかったです。新しいものを、たくさん見れて」
「そういえば、俺も今日は新しいものをたくさん見たな。美咲ちゃんの目がキラキラした顔とか、はしゃぐ姿とか、あと、

えっちな顔も、ね」

「!!」

今日そんなふうに顔を赤らめたのは何回目かな。本当に、愛しい子。


俺たちは手をつないで歩いて家へ向かった。










「あ、先輩からたくさん通知来てる」
「あ、もう、こんな時間だから…」
「うーん、これは多分、」

察してるな、先輩も。










「…おかえり」

家に帰るとリビングの絨毯の上に座る先輩がいた。…めっちゃ睨んでる。
美咲ちゃんがあたふたしてたから、俺が代わりに返事する。

「ただいま。ごめん、遅くなっちゃった」
「忘れ物届けるだけならすぐ済むだろ…何してたんだよ」

「セックスしてた」

「!! いおり、さん!?」

隣にいる彼女が目を見開く。顔が真っ赤になってる。ああもう、かわいいなぁ。

先輩はというと、は——っ、と長いため息をついている。

「俺への仕返しかよ」
「まぁそんなところ」
「大学で?」
「うん、教室でセックスした」
「…お前あとで覚えてろよ…」
「美咲ちゃんの処女を奪った人に言われたくないなぁ」

言われては言い返す。
俺と先輩の間にはバチバチと電流が走っていた。

美咲ちゃんが間に止めに入る。
「あの、あの、お二人とも、ケンカは…」

「「誰のせいだと!」」

「えぇ…??」

彼女は、事の重大さをわかっていない。

俺と先輩がどれだけ君を好きなのか。






彼女はまだ体に痛みがあるらしく、キッチンに立っていられなかった。だから今日の夕飯は俺が作った。

料理している間、先輩が美咲ちゃんに「大丈夫か?」と聞いていたけど、彼女は「恥ずかしくて、死んじゃいそうです…」と顔を両手で隠していた。

先輩は、彼女のその仕草を好んでいるみたいだけど、俺は隠さずに顔を見せてほしかった。俺と先輩とは彼女に対する性癖が違うみたいだ。


なんとなくまだ気まずい雰囲気の中で食事をしていると、美咲ちゃんが質問してきた。

「あの、聞いてもいいですか?」

「ん?」
「何?」
俺と先輩は同時に味噌汁をすする。




「コンドームって、お財布の中に入ってるものなんですか?」




「「ぶっ‼︎‼︎‼︎」」

俺たちは吹いた。





第2章
逢瀬 side:伊織


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