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【第2部】逢瀬 *side:義人*
(2)
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**義人**
(あ、桜)
月の光に照らされて、咲いたばかりの桜が俺の目に映る。
風が吹いてざわざわと枝が揺れて、花びらが数枚落ちる。
その花びらをキャッチしようと手を伸ばして、ぐっと手を握った。
手を開いてみるとそこには————花びらはなかった。
(!?)
もう一度、空中でひらひらしている花びらを掴む。
実際は、掴めていなかった。
(!?)
悔し————い!
もう花びらは諦めて普通に帰ることにした。
(別にいいし!花びらよりももっと良いのが家にいるし!)
我ながら大人気ないと思った。
仕事帰りで本当は疲れてるけど、最近は疲れを吹き飛ばしてくれるほどの良い習慣を身につけていた。
俺はこの習慣が仕事終わりの楽しみになっている。
「ただいまー」
…………。あれ。
いつもは玄関まで迎えがあるのに、なぜか今日はなかった。
その代わりに、小さな喘ぎ声が聞こえてきた。
(おいおいおい!まじかよ…!!)
玄関からリビングを通ってキッチンに向かう。
「美咲!!」
「!! ふぁ…っ、せんぱ…」
「あーあ、いいとこだったのに」
伊織が美咲を壁に押しつけてキスをしていた。
美咲は顔を真っ赤にして涙目になっていた。
「今、舌でグチュグチュにしてたのにさー。タイミング悪すぎでしょ先輩」
「伊織テメー!また俺より先に!!」
「お互いに文句言わない約束でしょ?フェアにやろうって言ったのは先輩じゃん」
「お前はいつも度を越してんの!俺だってまだそこまでやってな……つか、早よ離れろ!」
「美咲ちゃん、最後にもう一回…」
「はーなーれーろ!!」
無理矢理2人の間に割って入る。
「美咲、大丈夫か?」
「…………恥ずかしい、です……」
美咲は真っ赤な顔を両手で隠していた。
(あーー~~~そんな顔をされると…)
俺だってキスしたくなるんですけど…!!
その衝動をなんとかこらえて、いつも通り美咲に抱きつく。美咲も俺の背中に手を回してくれる。このおかえりのハグが最近の日課になっていた。
「ただいま美咲」
「……おかえりなさい、先輩」
あ~~~~癒される~~~~
「先輩キモッ」
「お前に言われたかねーよッ」
伊織とのこのやりとりも、日課となりつつあった。
このシェアハウス《Flower》には今、俺と伊織、そして美咲の3人が住んでいる。
4月で引っ越しシーズン真っ最中だが、他の入居者はおらず、幸運にも3人一緒の生活が続いている。
俺と伊織は美咲のことが好きだ。…つか、メロメロ。それで伊織と一悶着あったが、「美咲から答えを言ってくるまで、俺達は待つ」ことに決めた。
美咲の優しさ、控えめさに付け込んで、さっきみたいにハグやキスをしまくる毎日を送っていた。当の美咲本人はというとそれらを嫌がることはなく(むしろ気持ちよさそうな声を出しやがるから止められん…)、俺と伊織のどちらを選ぶのか…そんな雰囲気は全くない。
「私は、おふたりとも、好きですよ」
晩飯のカレーを食べながら美咲はそう言った。
(…こいつは平気でこういうことを言う…!!)
(どうしよう…ムラムラしてきた)
俺たちが美咲を振り回してるというより、美咲が俺たちを振り回していた。
美咲は4月になってからバイトが始まり、昼から夕方まで週6(100円ショップで3回、カラオケ屋で3回)で働くようになった。まだ4月に入って1週しか経っていないが、周りの従業員にも恵まれているらしく働きやすい環境だと言った。
「これからは、お家賃も自分の分はお支払いするので」
まだ18なんだから大人に甘えればいいのに、と俺は言ったが美咲は断固として譲らなかった。
そして伊織も4月から大学院の授業が再開し、平日は家にいないようになった。
で、ある日こんなことを伝えられた。
「今週の金曜日、ゼミの親睦会で外食してくる。その日は晩ご飯いらないから」
「帰り遅くなんの?」
「多分二次会も行くしね。朝方になるかも」
今週の金曜の夜、伊織はいない。
俺にとっては、絶好のチャンスだ。
伊織が風呂に入っている間に、皿洗いを終えた美咲に話しかける。
「美咲、金曜はバイトどっち?何時に終わる?」
「100円ショップのほうで、17時まで勤務です」
「迎えに行くからさ、帰らずに店で待っててくれね?」
「……?どうしてですか?」
「あー…恥ずかしいから言いにくいんだけど、
デート、したいと思って」
美咲はぽかんと口を開けて固まった。
数秒経ったら、頬が赤くなった。
「でっ、でで、でーと……ですか」
「おう」
俺も顔が熱くなるのを感じた。
デートに誘うのって、意外と勇気いるな…。
「そ、れは、えと、ふたり、で…?」
「もちろん」
机に乗せていた美咲の手に自分の手を乗せる。美咲の手が小さくて、簡単に包み込むことができた。
「2人きりがいい」
「…っ、わ、わかりました…」
美咲の顔の赤みは耳まで達していた。
俺は嬉しくて思わず美咲に抱きついていた。
腰に手を回して、ぎゅう、と密着する。
「俺も仕事終わったらすぐ行くから」
「…はい」
美咲も俺の背中に手を回してくれた。今日2回目のハグ。
ちょっと興奮してきたけど、これは金曜まで取っておこう。
金曜の仕事はクラス授業が2つと個別指導が2人分だった。
最後の個別指導を終えて美咲のバイト先に向かう。
美咲のバイト先は俺の仕事場から電車で5駅先にあり、その間に家の最寄駅がある。つまり、俺の仕事場と美咲のバイト先は反対方向。時間が惜しく感じる。
17時15分、100円ショップの入り口に着く。美咲はまだいないようだ。
LINEで『今着いた。どこにいる?』と送る。
すぐに既読がついたが、返事がなかなか来ない。美咲はまだスマホに慣れていないから、入力に時間がかかっているのだろう。
しばらく待つと、ポン、とスマホから音が鳴る。『着替えているのでもう少しお待ちください』と書いてあった。
そういえばこの100円ショップは白シャツとジーンズが仕事服らしい。この間美咲が安物の白シャツを買いに行っていた。
5分もしないうちに美咲が店から出てきた。
フリルのついた水色のブラウスに、白の膝丈スカートを着ていた。肩にバイト用のトートバッグを下げていた。
「すみません、お待たせしてしまって…」
「いや全然。わざわざ着替えてくれたのか?」
「あ、はい。デート…なので、かわいいって思われたくて…」
「…!」
ま じ か !!
そう考えてくれるのがもう可愛いすぎんだろ…。
「すげー可愛いよ」
「お世辞じゃ、ないですか…?」
「いやっまじで!めちゃ似合ってる!」
美咲が嬉しそうに微笑んだ。
あぁ————もう、俺ノックアウト…。
照れてるのが気付かれないように、無理矢理会話を続ける。
「俺スーツのままで悪ぃな」
「私、先輩のスーツ姿、好きです」
…うぉぉぁあ————ッ
俺もう休日もスーツでいようかなぁ————!?
これ以上話してたら身がもたないと思って、無理矢理手をつないで歩く。
「映画予約してあんだ。少し歩くけど大丈夫か?」
「はいっ」
つないでる手をぎゅっと握ってきた。
映画館で席に座ると、美咲が財布を出してきた。
「あの、チケット代…」
「俺が出すよ。当たり前だろ」
「でも…」
「デートは男が払うもんなの。お前は『出してくれてラッキー!』ぐらいに思っとけ」
美咲はまだ納得いかない顔をしていたが、「…ありがとうございます」とだけ言ってきた。こいつは金に関して気にしすぎ!
映画を観たあと、少し遅めの夕食をレストランで食べる。食べながら映画の感想を喋った。
「映画、面白かったですね」
「ああ。アクションシーンすげーハラハラした」
「役者さんも合ってましたね」
「敵役の中に仕事場の上司に似た人がいて笑い堪えてた」
「ふふ」
デザートが運ばれてきた頃、店の外からザーッという音が聞こえてきた。最初は車が走る音かと思ったが、違った。
「あ、雨ですね」
「え!?」
店の窓に水滴がついていて、外はかなりの量の雨が降っているのが見えた。
「美咲、傘持ってるか?」
「すみません、持ってないです…」
「わり、ちょっとスマホ出すわ」
鞄からスマホを出して雨雲レーダーを見る。これから朝まで止まないらしい。天気予報、完全に外れたな…。
この辺りはコンビニがないし、傘を売ってるような店もない。タクシーを呼ぼうかとも思ったが、他の人達も考えは同じだろう。
(どっか、雨宿りできる場所…)
マップで探していると、いくつか良さげな場所がヒットした。
(でも、美咲が……)
美咲の方をチラッと見る。
目が合うと首を傾げた。「?」
「……美咲、デザート食ったらちょっと移動しよう」
「家まではかなりありますが…」
「いや、帰るのは明日の朝になるな」
「え?」
俺はネットで部屋を予約した。
(あ、桜)
月の光に照らされて、咲いたばかりの桜が俺の目に映る。
風が吹いてざわざわと枝が揺れて、花びらが数枚落ちる。
その花びらをキャッチしようと手を伸ばして、ぐっと手を握った。
手を開いてみるとそこには————花びらはなかった。
(!?)
もう一度、空中でひらひらしている花びらを掴む。
実際は、掴めていなかった。
(!?)
悔し————い!
もう花びらは諦めて普通に帰ることにした。
(別にいいし!花びらよりももっと良いのが家にいるし!)
我ながら大人気ないと思った。
仕事帰りで本当は疲れてるけど、最近は疲れを吹き飛ばしてくれるほどの良い習慣を身につけていた。
俺はこの習慣が仕事終わりの楽しみになっている。
「ただいまー」
…………。あれ。
いつもは玄関まで迎えがあるのに、なぜか今日はなかった。
その代わりに、小さな喘ぎ声が聞こえてきた。
(おいおいおい!まじかよ…!!)
玄関からリビングを通ってキッチンに向かう。
「美咲!!」
「!! ふぁ…っ、せんぱ…」
「あーあ、いいとこだったのに」
伊織が美咲を壁に押しつけてキスをしていた。
美咲は顔を真っ赤にして涙目になっていた。
「今、舌でグチュグチュにしてたのにさー。タイミング悪すぎでしょ先輩」
「伊織テメー!また俺より先に!!」
「お互いに文句言わない約束でしょ?フェアにやろうって言ったのは先輩じゃん」
「お前はいつも度を越してんの!俺だってまだそこまでやってな……つか、早よ離れろ!」
「美咲ちゃん、最後にもう一回…」
「はーなーれーろ!!」
無理矢理2人の間に割って入る。
「美咲、大丈夫か?」
「…………恥ずかしい、です……」
美咲は真っ赤な顔を両手で隠していた。
(あーー~~~そんな顔をされると…)
俺だってキスしたくなるんですけど…!!
その衝動をなんとかこらえて、いつも通り美咲に抱きつく。美咲も俺の背中に手を回してくれる。このおかえりのハグが最近の日課になっていた。
「ただいま美咲」
「……おかえりなさい、先輩」
あ~~~~癒される~~~~
「先輩キモッ」
「お前に言われたかねーよッ」
伊織とのこのやりとりも、日課となりつつあった。
このシェアハウス《Flower》には今、俺と伊織、そして美咲の3人が住んでいる。
4月で引っ越しシーズン真っ最中だが、他の入居者はおらず、幸運にも3人一緒の生活が続いている。
俺と伊織は美咲のことが好きだ。…つか、メロメロ。それで伊織と一悶着あったが、「美咲から答えを言ってくるまで、俺達は待つ」ことに決めた。
美咲の優しさ、控えめさに付け込んで、さっきみたいにハグやキスをしまくる毎日を送っていた。当の美咲本人はというとそれらを嫌がることはなく(むしろ気持ちよさそうな声を出しやがるから止められん…)、俺と伊織のどちらを選ぶのか…そんな雰囲気は全くない。
「私は、おふたりとも、好きですよ」
晩飯のカレーを食べながら美咲はそう言った。
(…こいつは平気でこういうことを言う…!!)
(どうしよう…ムラムラしてきた)
俺たちが美咲を振り回してるというより、美咲が俺たちを振り回していた。
美咲は4月になってからバイトが始まり、昼から夕方まで週6(100円ショップで3回、カラオケ屋で3回)で働くようになった。まだ4月に入って1週しか経っていないが、周りの従業員にも恵まれているらしく働きやすい環境だと言った。
「これからは、お家賃も自分の分はお支払いするので」
まだ18なんだから大人に甘えればいいのに、と俺は言ったが美咲は断固として譲らなかった。
そして伊織も4月から大学院の授業が再開し、平日は家にいないようになった。
で、ある日こんなことを伝えられた。
「今週の金曜日、ゼミの親睦会で外食してくる。その日は晩ご飯いらないから」
「帰り遅くなんの?」
「多分二次会も行くしね。朝方になるかも」
今週の金曜の夜、伊織はいない。
俺にとっては、絶好のチャンスだ。
伊織が風呂に入っている間に、皿洗いを終えた美咲に話しかける。
「美咲、金曜はバイトどっち?何時に終わる?」
「100円ショップのほうで、17時まで勤務です」
「迎えに行くからさ、帰らずに店で待っててくれね?」
「……?どうしてですか?」
「あー…恥ずかしいから言いにくいんだけど、
デート、したいと思って」
美咲はぽかんと口を開けて固まった。
数秒経ったら、頬が赤くなった。
「でっ、でで、でーと……ですか」
「おう」
俺も顔が熱くなるのを感じた。
デートに誘うのって、意外と勇気いるな…。
「そ、れは、えと、ふたり、で…?」
「もちろん」
机に乗せていた美咲の手に自分の手を乗せる。美咲の手が小さくて、簡単に包み込むことができた。
「2人きりがいい」
「…っ、わ、わかりました…」
美咲の顔の赤みは耳まで達していた。
俺は嬉しくて思わず美咲に抱きついていた。
腰に手を回して、ぎゅう、と密着する。
「俺も仕事終わったらすぐ行くから」
「…はい」
美咲も俺の背中に手を回してくれた。今日2回目のハグ。
ちょっと興奮してきたけど、これは金曜まで取っておこう。
金曜の仕事はクラス授業が2つと個別指導が2人分だった。
最後の個別指導を終えて美咲のバイト先に向かう。
美咲のバイト先は俺の仕事場から電車で5駅先にあり、その間に家の最寄駅がある。つまり、俺の仕事場と美咲のバイト先は反対方向。時間が惜しく感じる。
17時15分、100円ショップの入り口に着く。美咲はまだいないようだ。
LINEで『今着いた。どこにいる?』と送る。
すぐに既読がついたが、返事がなかなか来ない。美咲はまだスマホに慣れていないから、入力に時間がかかっているのだろう。
しばらく待つと、ポン、とスマホから音が鳴る。『着替えているのでもう少しお待ちください』と書いてあった。
そういえばこの100円ショップは白シャツとジーンズが仕事服らしい。この間美咲が安物の白シャツを買いに行っていた。
5分もしないうちに美咲が店から出てきた。
フリルのついた水色のブラウスに、白の膝丈スカートを着ていた。肩にバイト用のトートバッグを下げていた。
「すみません、お待たせしてしまって…」
「いや全然。わざわざ着替えてくれたのか?」
「あ、はい。デート…なので、かわいいって思われたくて…」
「…!」
ま じ か !!
そう考えてくれるのがもう可愛いすぎんだろ…。
「すげー可愛いよ」
「お世辞じゃ、ないですか…?」
「いやっまじで!めちゃ似合ってる!」
美咲が嬉しそうに微笑んだ。
あぁ————もう、俺ノックアウト…。
照れてるのが気付かれないように、無理矢理会話を続ける。
「俺スーツのままで悪ぃな」
「私、先輩のスーツ姿、好きです」
…うぉぉぁあ————ッ
俺もう休日もスーツでいようかなぁ————!?
これ以上話してたら身がもたないと思って、無理矢理手をつないで歩く。
「映画予約してあんだ。少し歩くけど大丈夫か?」
「はいっ」
つないでる手をぎゅっと握ってきた。
映画館で席に座ると、美咲が財布を出してきた。
「あの、チケット代…」
「俺が出すよ。当たり前だろ」
「でも…」
「デートは男が払うもんなの。お前は『出してくれてラッキー!』ぐらいに思っとけ」
美咲はまだ納得いかない顔をしていたが、「…ありがとうございます」とだけ言ってきた。こいつは金に関して気にしすぎ!
映画を観たあと、少し遅めの夕食をレストランで食べる。食べながら映画の感想を喋った。
「映画、面白かったですね」
「ああ。アクションシーンすげーハラハラした」
「役者さんも合ってましたね」
「敵役の中に仕事場の上司に似た人がいて笑い堪えてた」
「ふふ」
デザートが運ばれてきた頃、店の外からザーッという音が聞こえてきた。最初は車が走る音かと思ったが、違った。
「あ、雨ですね」
「え!?」
店の窓に水滴がついていて、外はかなりの量の雨が降っているのが見えた。
「美咲、傘持ってるか?」
「すみません、持ってないです…」
「わり、ちょっとスマホ出すわ」
鞄からスマホを出して雨雲レーダーを見る。これから朝まで止まないらしい。天気予報、完全に外れたな…。
この辺りはコンビニがないし、傘を売ってるような店もない。タクシーを呼ぼうかとも思ったが、他の人達も考えは同じだろう。
(どっか、雨宿りできる場所…)
マップで探していると、いくつか良さげな場所がヒットした。
(でも、美咲が……)
美咲の方をチラッと見る。
目が合うと首を傾げた。「?」
「……美咲、デザート食ったらちょっと移動しよう」
「家まではかなりありますが…」
「いや、帰るのは明日の朝になるな」
「え?」
俺はネットで部屋を予約した。
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