柔泥を食む

喇蛄

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アボカドオイスター

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アボカドが好きだ。

森のバターとも呼ばれる緑色の実はサラダに混ぜても美味しいし、わさびや醤油でごはんと食べても美味しいし、ペーストにしてパンに塗って食べても美味しい。

牡蠣も好きだ。
海のミルクとも呼ばれる乳白色の貝は、そのまま食べても美味しいし、焼いてちょっと醤油を垂らして食べても美味しいし、フライにしたら空も飛べるほど美味しい。

てか、なぜに彼らはわざわざ乳製品に例えられるのだろう。
アボカドに至っては、加工品だし。

アボカドも牡蠣も天然素材なのだから、どう考えても人間の畜産により生まれた食品より歴史が長いはずだ。

ちょっと調べたところ、アボカドさんは紀元前1万年前から存在が確認されているし、牡蠣も縄文時代から食べられている。

つまり、彼らの方がバターや牛乳よりずっとパイセンなのだ。

むしろ、バターを「牛乳アボカド」、ミルクを「牛の出す牡蠣汁」と呼ばなければ、彼らに失礼である。

まあ、美味けりゃ、なんでもいいんだけどさ。
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