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弐章 最初のイベント
炎舞
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「…水蒸気爆発かよ。アイツ、メイに泣き付かれそうだが」
カオルが単身で敵陣で無双しだしたところで何が起きたのかを理解したがなんとなくその後の展開が読めてしまっている。
「それにアイツ確かここ最近はナニカ部屋に篭ってるか【クラフト】に居ることが多かったのはこのためか?」
そんな風にぼやきながらも長剣を2本構える。
「さてと【マルクト】【ケテル】」
彼によって全能力が書き換えられた2本の剣はそれぞれが形を変える。片方は言わずと知れた彼の最強の片割れ。両刃の剣が片刃の剣へと変わり参加者が驚く。これも彼が伏せていた札の一つ。そして驚くべきはもう一つだ。それは大型の槍へと変化を遂げている。それもパルチザンを連想させるものになっている。
「じゃあやるか」
異種二刀流。
それはエージが伏せていた札の2枚目。これは彼の師匠がもしものために身につけておけと彼の幼馴染及び双子の異母妹弟にも共通して叩き込んでいた一通りの武器種を使えるようにと彼のみに課した両手に距離感が違う武器の応用。師匠は銃や鉤縄を使うが生憎とノーコンと言われる彼にはそんなことをさせない。だからこそ斬るという行為が可能かつ剣との併用で選ばれたものだ。
「バーサーク」
それにより彼の体は赤黒くなり脅威が増す。そこにパルチザン側から放たれた矢…βテストで唯一無二の速度を誇る【魔法弓】による狙撃をも軽く無効化する。通常槍系統の武器での遠距離攻撃の無力化は難しいとされているが彼が居る環境がその事を容易くした。
まずは1つ。
パーティーメンバーのタクが高校生にして超凄腕の二刀流の野球選手であること。成長すれば時速180kmには迫ると云われるジャイロボールや時速160kmのフォークなどをキャッチャーとして受けたりバッターとし打つということをしているからだ。それでも時々、ボールの縫い目が見えるのだから異常な動体視力をしているだろう。
2番目。
幼い頃から通っている武術道場。
そこには当然だが弓道にアーチェリーに射撃と飛び道具も存在する。そしていつも次期当主候補である香織の側にいて時折門下生に襲われることがありまず殺気を捉えることくらい容易で最適な弾き方もそこで習得した。
3番目。
彼の師匠が一時期嵌っていたサバイバルゲームである。これがそれなりに酷い。まず最初に香織が着手したのが弾速の魔改造でそれの試射に的として避けるように言われていたのだ。そしてそのうちに今度は刃物で弾を切れと。
最後に彼の異常なほどの仮想空間への適性。
最初のうちは香織に勝てていたほどだ。最もその内に異常な習得速度であっという間に追い越されたが知覚能力は圧倒的に上であり索敵能力もどちらでも上昇したほど。それを自己内でしだす師匠を見て倒れたこともあるが。
それが相互に影響を及ぼして世界一となったのだ。そして彼の本気を叩かせるトリガーを引いてしまった。チートスペックの半分ほどに加減しているのが普段。イベントや死亡クエストに大会などでしか出さないはずの誓約を今此処で破った。
「見せてやるよ。俺の技を」
パルチザンを体の前に片刃剣を体の後ろに回す独特な構えで。告げる。
「世界最強の極致を」
カオルが単身で敵陣で無双しだしたところで何が起きたのかを理解したがなんとなくその後の展開が読めてしまっている。
「それにアイツ確かここ最近はナニカ部屋に篭ってるか【クラフト】に居ることが多かったのはこのためか?」
そんな風にぼやきながらも長剣を2本構える。
「さてと【マルクト】【ケテル】」
彼によって全能力が書き換えられた2本の剣はそれぞれが形を変える。片方は言わずと知れた彼の最強の片割れ。両刃の剣が片刃の剣へと変わり参加者が驚く。これも彼が伏せていた札の一つ。そして驚くべきはもう一つだ。それは大型の槍へと変化を遂げている。それもパルチザンを連想させるものになっている。
「じゃあやるか」
異種二刀流。
それはエージが伏せていた札の2枚目。これは彼の師匠がもしものために身につけておけと彼の幼馴染及び双子の異母妹弟にも共通して叩き込んでいた一通りの武器種を使えるようにと彼のみに課した両手に距離感が違う武器の応用。師匠は銃や鉤縄を使うが生憎とノーコンと言われる彼にはそんなことをさせない。だからこそ斬るという行為が可能かつ剣との併用で選ばれたものだ。
「バーサーク」
それにより彼の体は赤黒くなり脅威が増す。そこにパルチザン側から放たれた矢…βテストで唯一無二の速度を誇る【魔法弓】による狙撃をも軽く無効化する。通常槍系統の武器での遠距離攻撃の無力化は難しいとされているが彼が居る環境がその事を容易くした。
まずは1つ。
パーティーメンバーのタクが高校生にして超凄腕の二刀流の野球選手であること。成長すれば時速180kmには迫ると云われるジャイロボールや時速160kmのフォークなどをキャッチャーとして受けたりバッターとし打つということをしているからだ。それでも時々、ボールの縫い目が見えるのだから異常な動体視力をしているだろう。
2番目。
幼い頃から通っている武術道場。
そこには当然だが弓道にアーチェリーに射撃と飛び道具も存在する。そしていつも次期当主候補である香織の側にいて時折門下生に襲われることがありまず殺気を捉えることくらい容易で最適な弾き方もそこで習得した。
3番目。
彼の師匠が一時期嵌っていたサバイバルゲームである。これがそれなりに酷い。まず最初に香織が着手したのが弾速の魔改造でそれの試射に的として避けるように言われていたのだ。そしてそのうちに今度は刃物で弾を切れと。
最後に彼の異常なほどの仮想空間への適性。
最初のうちは香織に勝てていたほどだ。最もその内に異常な習得速度であっという間に追い越されたが知覚能力は圧倒的に上であり索敵能力もどちらでも上昇したほど。それを自己内でしだす師匠を見て倒れたこともあるが。
それが相互に影響を及ぼして世界一となったのだ。そして彼の本気を叩かせるトリガーを引いてしまった。チートスペックの半分ほどに加減しているのが普段。イベントや死亡クエストに大会などでしか出さないはずの誓約を今此処で破った。
「見せてやるよ。俺の技を」
パルチザンを体の前に片刃剣を体の後ろに回す独特な構えで。告げる。
「世界最強の極致を」
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