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髙﨑 レイ

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壱章 クマさん道場

クラウンモール

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 クラウンの中は数階建てでまず一階は消耗品や様々な料理店などが入っていた。ただ矢弾やポーション系に匂い移りしないのか気になったがなんともないようだ。変なところでゲームしているな。
「見て分かるようにこの階は消耗品や食料品と冒険に必要な道具がある店が入っている。地下には闘技場やオークション会場がある」
 階段の前まで案内されて紹介される。にしても闘技場?
「闘技場は言わば決闘でしようされる。って言っても君が先ほどしたシステム上に決闘ではなくトーナメントなどだ」
 分かりやすく言うと某カードゲームでのバトルシティ編、だと。
 僕はすぐに理解できたがその作品今じゃあ知っている人の方が珍しいのでは?ちなみに僕はアテムさま構成が使い易い。
「で二階は普段使いの服装とか初心者向けの装備品が充実しているわ」
 ただ明からさまに戦闘職ではない人が多くいるが多分彼らは生産職だろう。なるほど、初心者向けと言うのは双方にとってか。上手いな。
「3階は中級者向けね。また共同生産施設を此処に置いているわ」
 通りで少し狭いわけだ。ただ先ほどよりも店舗が少ない気がする。その分一軒一軒の敷地は広く様々な品物が置かれている。
 うん?
「あの店って幾つか剛物がありますよね?」
 一番奥にある様々な装備品が置かれている店を指す。特に一番手前にある刀は家の宝刀の一つの影打ちと同等レベルだが少し偽装されているのかちょっとした矛盾が起きていなくもない。
「さすが。目利きが出来るな。クラフトウチでは試練の商店って言われていてるわ。此処より上の職人がわざと偽装して作ったり少し失敗品を並べてそれを見分けたら上の職人に目通し出来るわけ」
「へぇ~、偶然ってことはないのか?」
 少なくとも10作に1作はあるぞ?あと飾っているのもが最高品質じゃないって此処も良い趣味しているな。僕の目だとカウンター奥にある漆黒の片手剣だろう。でもアレでも影打ちだろう。
「それでも良いわ。運も実力の内だし」
 出会いも運の中か。厳しいのか優しいのかよく分からない。ただソレもないとこの先はどんな世界でも厳しいと言う意向か。


 これまでよりも長い階段を上がるとセリアから黒いカードを渡される。
「ウチのVIPカードね。中級者の量産品より上だと効かないけど3割引きになるから。あとお客様としては最高位の権限が与えられているわ」
「良いのか?」
「ええ。刻と宮候補は判明次第渡しているから。バインド属性も付与しているし推薦者の名前も出るから盗まれても問題ないわ」
 流石は職人。というかここまで来ると商人だな。経営上手だし。
 ピピッとVIPカードを翳して更に上に上がるととあるものが目に入る。
「あれエレベーター?」
「そうだよ。でも一回はここまで自力で上がる必要があるから」

 どんだけハイテクノロジーなんだこの施設。

 ソレと今まででないほどの活気というか覇気を感じる。
「ここが上級者向け。またここの料理店は料理スキル最上位のスキル持ちしか開いていないからどこも当たりよ」
 値段もビックリするほど高いけどな。でもリアルでも三ツ星レベルらしいのでとても上手いだろう。ただリアルでの食事が味気なく感じそう。


 更にエレベーターで上に案内される。
「君レベルだといきなり此処で良いだろうし。

 ここは私たち幹部専用のフロアでほぼオーダーメイド製。どの幹部も複数の生産スキルを被せてとっていてほぼ全てのトッププレイヤーのプレイヤーメイド品はここで作られているわ」

 少なくとも始めたてが来る場所ではないな。
 でも良いか。多分、試練はそれほどこのゲームでは大きな意味を持つのだろう。
「さてまずは彼のところかな」
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