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1 ※残虐な表現のみです。お嫌な方は避けて下さい。2話からでも話は判ります。
しおりを挟む「きゃあああ!!!!」
「なにをしているんだ!!!」
どどっーーー!ごん!がん!どーん!
「きゃあぁあああああ!!だ、誰か来てーーーーー」
行き合わせた女達の足元に首や手足があり得ない方向にねじ曲がり、口、鼻、耳から血を流し、左胸から血が吹き出して血溜まりを作る女が横たわっていた。目は見開き、その眼球はドロリと濁り始めていた。すでに魂はあの世に招かれたであろう。落ちて来た階段には転がり落ちる過程で張り付いた血痕がべたりべたりと落ちていた。
「いやー!いやー!!!こんなこといやー!」
その場に行き合わせた女はその惨状を見て半狂乱になり、悲鳴を上げ四つん這いで逃げた。ある女は腰が抜け逃げたくても逃げられずひたすら悲鳴を上げ続けていた。
その悲鳴を聞きつけてやって来た男はあまりの惨状に声もなく立ちすくむ。悲鳴を聞き付け興味本位で覗いた女は今後しばらく安眠は見込めないほどの惨状を目にする。
戦場ではよくあることだろうが、ここ貴族の子女が学ぶ王立学園ではありえない光景に生徒達、居合わせた者達は言葉もなかった。
女達が上げ続ける悲鳴と声無く立ちすくむ男達の静寂の対比が、その魂のなくなったものをこの世のもので無いと確実にしていた。
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