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その後もレオンハルトと使用人達の戦いは続いた。執事のマルコがレオンハルトを客間に案内しようとしたのを、夫婦の寝室にとレオンハルトが強く主張したのだ。マルコは動揺もせず、大人しく主寝室に案内しながら
「こちらのお邸は奥様と旦那様の私室の間にご夫婦の寝室がございます。旦那様の私室にご案内いたします」
と言ってその部屋に通した。ユリアも自分の部屋と言われた部屋に通されて、幼い頃から来ていた邸なのにやはり見覚えがないとがっかりした。その時にいきなり扉が音を立てて開きレオンハルトが飛び込んで来た。
「公爵様 どうされましたか?お部屋に何か不備がございましたか?」
ノンナはそう言って、マルコを呼びに行こうとした。
「なぜ 私室と夫婦の寝室の間の中扉の鍵が掛かっているんだ!」
レオンハルトが大きな声を出して、こちらの部屋の中扉のドアノブに手を掛けた。
「開かない」
愕然としたレオンハルトの言葉を聞いて、ノンナがレオンハルトに言った。
「今までご夫妻の寝室は使われた事ありませんので、中扉の鍵はずっと掛かったままです」
それを聞いたレオンハルトは自分のして来た事を今更ながら思い出したのだろう恥ずかしげに
「中扉の鍵をマルコからもらって来てくれ」
と言った。ノンナはそれに従わずにユリアに向かって
「お嬢様はそれでよろしいのですか?」
と訊ねた。レオンハルトまですがる様にユリアを見た。
「ええ ノンナ 悪いけれど、鍵をもらって来て」
それを聞いてびっくりするほどレオンハルトの顔が緩んだのだ。ノンナは恐ろしいものを見た様に後退って部屋を出て行った。レオンハルトはユリアが座ってる三人掛けのソファの対面でなく、隣に座った。
「ありがとう。てっきり鍵を掛けたままでと言われると思った」
あらあら自覚があるのね。ノンナはきっと心の中でレオンハルトを罵倒しているのだろうなと思った。それでもユリアはレオンハルトを逃すわけにはいかないので
「だって今更でしょう?もう実質夫婦ですし。それともレオンハルトはまだどこかに愛人や恋人隠しているの?」
と言ってやった。レオンハルトはちょっと傷ついた様に頭を下げて
「いい加減信用して」
と呟いた。執事のマルコが鍵を持って入室してきた。
「お嬢様 本当によろしいのですか」
と念を押して来た。ユリアはしっかりとマルコの目を見て
「本当にいいのよ。これは軽はずみに決めたことじゃないから。レオンハルトとやり直すの」
ユリアがそう言うとマルコはそっと息を吐き出した。
「使用人達はお嬢様の意向に逆らうわけにいきません。それでは鍵でございます」
と同じ鍵を一つずつレオンハルトとユリアに渡した。
「こちらのお邸は奥様と旦那様の私室の間にご夫婦の寝室がございます。旦那様の私室にご案内いたします」
と言ってその部屋に通した。ユリアも自分の部屋と言われた部屋に通されて、幼い頃から来ていた邸なのにやはり見覚えがないとがっかりした。その時にいきなり扉が音を立てて開きレオンハルトが飛び込んで来た。
「公爵様 どうされましたか?お部屋に何か不備がございましたか?」
ノンナはそう言って、マルコを呼びに行こうとした。
「なぜ 私室と夫婦の寝室の間の中扉の鍵が掛かっているんだ!」
レオンハルトが大きな声を出して、こちらの部屋の中扉のドアノブに手を掛けた。
「開かない」
愕然としたレオンハルトの言葉を聞いて、ノンナがレオンハルトに言った。
「今までご夫妻の寝室は使われた事ありませんので、中扉の鍵はずっと掛かったままです」
それを聞いたレオンハルトは自分のして来た事を今更ながら思い出したのだろう恥ずかしげに
「中扉の鍵をマルコからもらって来てくれ」
と言った。ノンナはそれに従わずにユリアに向かって
「お嬢様はそれでよろしいのですか?」
と訊ねた。レオンハルトまですがる様にユリアを見た。
「ええ ノンナ 悪いけれど、鍵をもらって来て」
それを聞いてびっくりするほどレオンハルトの顔が緩んだのだ。ノンナは恐ろしいものを見た様に後退って部屋を出て行った。レオンハルトはユリアが座ってる三人掛けのソファの対面でなく、隣に座った。
「ありがとう。てっきり鍵を掛けたままでと言われると思った」
あらあら自覚があるのね。ノンナはきっと心の中でレオンハルトを罵倒しているのだろうなと思った。それでもユリアはレオンハルトを逃すわけにはいかないので
「だって今更でしょう?もう実質夫婦ですし。それともレオンハルトはまだどこかに愛人や恋人隠しているの?」
と言ってやった。レオンハルトはちょっと傷ついた様に頭を下げて
「いい加減信用して」
と呟いた。執事のマルコが鍵を持って入室してきた。
「お嬢様 本当によろしいのですか」
と念を押して来た。ユリアはしっかりとマルコの目を見て
「本当にいいのよ。これは軽はずみに決めたことじゃないから。レオンハルトとやり直すの」
ユリアがそう言うとマルコはそっと息を吐き出した。
「使用人達はお嬢様の意向に逆らうわけにいきません。それでは鍵でございます」
と同じ鍵を一つずつレオンハルトとユリアに渡した。
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