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ミラ編
エレナの告白
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「ミラはマリアンヌが修道院に送られた理由を院長様から聞いている?」
「はい。詳細は聞いてませんが、ドルン侯爵の媚薬密輸に関わって、王族を騙った罪だと」
「私は一代限りの騎士爵の家に生まれたの。三姉妹で一番上の姉が嫁に行ったのが、ドルン侯爵に資金を出してもらった商会を経営している男だったの。下の姉は隣国との国境で宿屋をやっていた男に嫁いだのよ。私は地味な結婚した下の姉を馬鹿にして、派手な生活をしている上の姉に頼んで、王宮に侍女として上がったの。そして美しく凛々しい国王陛下に恋をした。その頃王妃様が第二子の王女様を妊娠中で側妃か愛妾を勧める貴族がいっぱいいたわ。でも陛下は王妃様だけだとお断りになった。そんな陛下を陰ながら見て私はますます恋心を募らせたの。そして姉に呼ばれて陛下を好きなら愛妾になればいいと。びっくりしたわ。騎士爵の娘では愛妾すら難しいから。でも姉は媚薬を盛って既成事実さえあれば大丈夫だからって。でもその前に子種を入れておけと言われたの」
「え!それは」
「そう 陛下の髪と目の色の男に抱かれて妊娠して陛下に媚薬を盛って抱かれろと。妊娠さえすれば王族の子を身篭ってると愛妾になれると言われたの」
「そんなこと露見しないわけないわ」
「そう その通りよ。でも当時の私は恋に狂っていたのよ。恋する男に抱かれるためには、好きでもない男に抱かれるなんて、普通ならいやよ」
「…エレナ……」
「とにかく狂っていた私は目を瞑って好きでもない男に妊娠するまで抱かれたの。それはそれで辛かったわ。でも媚薬に狂わされた陛下が王妃様の名前を呼んで私を抱いたとき、私は少しも嬉しくなかった。私は王妃様じゃないエレナなんだと叫びたかった。それから私は姉達の名前は出さずに媚薬は自分で手に入れた。陛下に横恋慕していたと言い張ったの。周りの思惑と違って、陛下は私の顔を見るのすら嫌がられて私は処刑が決まったの。陛下は王妃様しか愛してなかったのよ。間違って抱いた私なんて目にも入れて貰えなかったわ」
エレナが泣き出した。エレナの背を撫でながら、私も妃殿下を愛しているエミール様を想った。
「それから私が妊娠していることがわかって、処刑が延期されたの。月足らずで生まれた事から陛下の子供では無いと疑われたわ。陛下と同じ髪と目の色の男に抱かれたのに生まれたのは私にそっくりの女の子。あまりな皮肉で笑いが止まらなかったわ。それからどうなったかわからないけど、生まれた子供は下の姉に引き取られ、私はお慈悲で修道院に入れられたのよ」
「でもね。マリアンヌのことは一度も忘れたことはなかった。愚かな私の犠牲になったあの子のことを。だからエミール様から話をもらった時エミリアの世話が出来るならって引き受けたの。私も罪人だからマリアンヌと遠くにいくわ」
エレナが私の両腕を掴み真摯な眼差しで言う。
「ミラはエミール様に恋しているのね。伝えなきゃだめよ」
「何言うの!エレナ」
「ここに来てまだ日が浅いけれど見てればわかるわ。見つめる目がものを言ってる」
「エレナ…私ってそんなに物欲しげ?」
「違うわ。人を好きなる心を卑下しないで」
「でもエミール様には忘れられない人がいるわ」
「そうなの?でも私の好きな陛下の愛する方は王妃様だけど、この恋心は私だけのものよ」
エレナと話したことは、衝撃的だった。私はエミール様を追い求めてもいいにだろうか。何かして欲しいのではない。想う、それだけを許してほしい。
「はい。詳細は聞いてませんが、ドルン侯爵の媚薬密輸に関わって、王族を騙った罪だと」
「私は一代限りの騎士爵の家に生まれたの。三姉妹で一番上の姉が嫁に行ったのが、ドルン侯爵に資金を出してもらった商会を経営している男だったの。下の姉は隣国との国境で宿屋をやっていた男に嫁いだのよ。私は地味な結婚した下の姉を馬鹿にして、派手な生活をしている上の姉に頼んで、王宮に侍女として上がったの。そして美しく凛々しい国王陛下に恋をした。その頃王妃様が第二子の王女様を妊娠中で側妃か愛妾を勧める貴族がいっぱいいたわ。でも陛下は王妃様だけだとお断りになった。そんな陛下を陰ながら見て私はますます恋心を募らせたの。そして姉に呼ばれて陛下を好きなら愛妾になればいいと。びっくりしたわ。騎士爵の娘では愛妾すら難しいから。でも姉は媚薬を盛って既成事実さえあれば大丈夫だからって。でもその前に子種を入れておけと言われたの」
「え!それは」
「そう 陛下の髪と目の色の男に抱かれて妊娠して陛下に媚薬を盛って抱かれろと。妊娠さえすれば王族の子を身篭ってると愛妾になれると言われたの」
「そんなこと露見しないわけないわ」
「そう その通りよ。でも当時の私は恋に狂っていたのよ。恋する男に抱かれるためには、好きでもない男に抱かれるなんて、普通ならいやよ」
「…エレナ……」
「とにかく狂っていた私は目を瞑って好きでもない男に妊娠するまで抱かれたの。それはそれで辛かったわ。でも媚薬に狂わされた陛下が王妃様の名前を呼んで私を抱いたとき、私は少しも嬉しくなかった。私は王妃様じゃないエレナなんだと叫びたかった。それから私は姉達の名前は出さずに媚薬は自分で手に入れた。陛下に横恋慕していたと言い張ったの。周りの思惑と違って、陛下は私の顔を見るのすら嫌がられて私は処刑が決まったの。陛下は王妃様しか愛してなかったのよ。間違って抱いた私なんて目にも入れて貰えなかったわ」
エレナが泣き出した。エレナの背を撫でながら、私も妃殿下を愛しているエミール様を想った。
「それから私が妊娠していることがわかって、処刑が延期されたの。月足らずで生まれた事から陛下の子供では無いと疑われたわ。陛下と同じ髪と目の色の男に抱かれたのに生まれたのは私にそっくりの女の子。あまりな皮肉で笑いが止まらなかったわ。それからどうなったかわからないけど、生まれた子供は下の姉に引き取られ、私はお慈悲で修道院に入れられたのよ」
「でもね。マリアンヌのことは一度も忘れたことはなかった。愚かな私の犠牲になったあの子のことを。だからエミール様から話をもらった時エミリアの世話が出来るならって引き受けたの。私も罪人だからマリアンヌと遠くにいくわ」
エレナが私の両腕を掴み真摯な眼差しで言う。
「ミラはエミール様に恋しているのね。伝えなきゃだめよ」
「何言うの!エレナ」
「ここに来てまだ日が浅いけれど見てればわかるわ。見つめる目がものを言ってる」
「エレナ…私ってそんなに物欲しげ?」
「違うわ。人を好きなる心を卑下しないで」
「でもエミール様には忘れられない人がいるわ」
「そうなの?でも私の好きな陛下の愛する方は王妃様だけど、この恋心は私だけのものよ」
エレナと話したことは、衝撃的だった。私はエミール様を追い求めてもいいにだろうか。何かして欲しいのではない。想う、それだけを許してほしい。
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