36 / 52
〇 5
5-7 その身を燃やして
しおりを挟む
人とドラゴンの大きな違いに魔力の有無がある。
人には通常、魔法陣を展開するだけの魔力源が無く、どれだけ生まれ持ったそれが多かったとしても「火をつける」だとか「身体能力を少しだけ向上させる」程度のものしか持たない。
だから伝承の魔導士は「伝説」となっていた。
というのはエシリヤさんから聞いた話だけど、とにかく彼女は「人の身ながらにして魔法を自在に操ることができた」のだ。
それは異常なことであり、彼女のように大量の魔力源を有しているものは数えるほどしか有史上存在せず、そのどれもが伝説となり、伝承されている空想上の存在だった。
故《ゆえ》に、彼女は人々から畏怖され、恐怖の対象となっていたとも。
……当然だ、国一つ滅せる力をその身に宿した者が他の者たちと同等に扱ってもらえるわけがない。
この国の初代国王と出会うまでは単身、各地を転々とする日々を送っていたと伝えられていた。
しかしそれも力の矛先が不明瞭だった為の結果。
その力が「自分たちを守るために行使される」とわかれば民衆の手のひらはクルリと返り、彼らは彼女を「守護者」として称えた。
彼女のその胸の内など知らず。
「黒の魔導士は寂しかったんじゃないかな」
僕は肩の結梨に話しかける。
「だから理解してくれる相手を必要とした」
空では主様とエシリヤさんが空中戦を繰り広げている。
戦い慣れた動きは地下に縛られていた事など感じさせはしない。しかし、数を押し切れずにいた。
エシリヤさんは後ろの目となり指示を飛ばしているが、時々きわどい一撃を喰らいそうになり、そう長くは持たないことを思わせる。
あの場所に行かなくちゃ。
黒の魔導士として。あそこにいる「旧友」の為にも。
「少し、借りるよ?」
言って結梨のおでこに頬をくっつけるとその心音を心で感じた。
遥かに小さく、握りつぶしてしまいそうなそれをスッと指先で汲み取り、「我、漆黒より来たりし闇の使者なり。我、この世に混沌と混乱をもたらせる闇の化身なり。我、闇の中に溶け、世界を蹂躙す闇そのものなりーー影となりて世界に通じ、影となりてそれを使役する。永遠の果てに生まれし契約を持って我らが存在を今、ここに一つにーー、」
詠唱と共に指先で魔方陣を描き出す。
ゆっくりと、体の中を通じて結梨の魔力を感じつつ。
「我ら、契約の元に、今、一つに!」
契約の魔法を発動させた。
「……これで一蓮托生ってヤツだね」
見た目は何も変わってない。
ただ、元に戻っただけとも言える。
別に契約なんて結ばなくても結梨の言葉は理解できるし、不都合なんてなかった。
契約で結んでしまえば互いの命は括り付けられ、互いを枷で縛ることになる。
けど、それは必要なことだった。
僕にとって、結梨にとって。……大切なことだった。
「ふんっ」
鼻で笑い、結梨は頭の上に飛び乗った。
「元から腐れ縁じゃないの」
「それもそっか?」
笑う、何も変わってない結梨に僕は笑って「さぁ、やろうか」遥か上空の黒いドラゴンに向かっても笑いかけた。頭の上で結梨も頷くのを感じる。うん、大丈夫。自分の中で確認し、腕を再び伸ばした。
「痛かったら言ってね」
「なにそれ、キモい」
結梨の心音に耳をすませ、「結梨の魔力を」さっきと同じように吸い取る。
「んっ……」
魔力は血液に等しい。
体の中のそれを吸い取られてるわけだから違和感があって当たり前だ。
結梨の肌に触れ、さらにその体の奥にある魔力源に触れーー、直接「飛行《フライ》!」魔力を吸い取ると魔法を発動させる。
足元に展開された魔法陣か僕の体をくぐり、魔力の翼を現出させる。
「こっちは頼んだ」
「はいっ……!」
エミリアに告げ、今にもその爪の餌食となり掛けていたエシリヤさんとドラゴンの間に割って入り「乱舞する竜の牙!!!」、今度は「結梨の体の中に」魔法式を押し込んで展開させた。
「ッ……!!」
口を開き、その中から僕の展開させた魔法陣を生み出した結梨。
その魔法は僕が使ったものとは比べ物にならないほどの光を生み、空を舞うドラゴンたちに次々と喰らい付いていく。
「あっ……アカリ様……!」
「悪い、またせた」
主様からは何もなかった。
ただ目を細めて見つめただけだ。
「いまはコイツが僕のパートナーです」
「……何もいっとらん」
不機嫌とも取れと言葉に思わず笑いそうになりながら空を蹴った。
上空から睨み付けてくる黒いあのドラゴンへと上昇し、「終わりにしよう」魔法式を展開する。
「いいや、始まりだ」
「ユーリ!」
ドラゴンもブレスを打つように魔法陣を展開させ、それに呼応するかのように結梨も魔法陣を吐き出す。
4つの魔法陣を支えとして中央の魔法陣は大きく膨らみ、それらを内包した一つの魔法陣へとーー。
それは遥か昔、大陸を破壊し、七つの海を生みだしたという巨大な、長距離迎撃魔法。
「古の神の鉄槌!!!」
目の前を光が覆った。
空気が振動し、肌が焼けるように熱くなる。
黒《ブラック》いドラゴンが吐いた炎は魔法陣により一つの光線のようになり、結梨の生み出した「光」と空中でぶつかる。
質量を持たないように見えるそれらは轟音を生み出し、余波で吹き飛ばされそうになった。
「耐えろッ……ユーリっ……!!」
僕も踏ん張りながら防御魔法を発動。
苦しそうに呻く結梨の声に胸が締め付けれそうになるが、歯を噛み締めた。
わかっていた。
結梨と共に戦うとはこういうことだ。
エミリアがクー様を通じて魔法を使うように、僕も、黒の魔導士も使い魔である「結梨」を通じて魔法を使うべきだったんだ。
それが魔導士としての戦い方。それが「結梨が傍にいる理由」。
結梨に傷ついて欲しくはなかった。だからそんな戦い方したくなかった。けど、そうしなきゃ戦えない相手にぶつかったーー、
「なにごちゃごちゃ考えてんのよ……!!」
上から結梨の悲鳴が飛んできた。
「私をッ……舐めないでッ……舐めんじゃ無いわよぉッ……!!」
ぐっと押し込まれそうになった所を耐え、全身の魔力を総動員しての駆け引き。
時間にしてそれほど長いものでは無いが、僕らにとっては永遠にも思えた。
「やりなさいっ……燈《アカリ》ィっ……!!!」
なにも言わなくても結梨はわかってくれる。
契約なんかなくたって言いたいことは伝わる。
「ッ……」
これがどれほどの負担を強いることになるかは僕が一番わかってる。
魔導書の中に記される中でも「古の神の鉄槌」は上級に属する魔法だ。
それを発動中に「更に魔力を吸い上げる」なんて命そのものを焼き殺すハメになり兼ねない、
「燈《アカリ》ィ……!!!」
もう結梨は限界だった。
徐々に光の線は細くなり始め、押され始めている。
『 私を、信じてっ……!! 』
「 複合魔術《インフェルノ》 ・ 天元の雷槌《ラグナロック》 !!! 」
頭の中に響いた声に背を押されるようにして結梨の体から魔力を吸い取り、今度は「僕の体で」魔法式を展開、発動させる。
「あああああああッ……えいやぁああああ!!!」
結梨の叫びと共に二つの光が打ち消し合い、そしてその新たに生まれた雷の光線が空を切り裂くのはほぼ同時だった。
空を切り裂き、時空すら歪みかけた世界を天元の一撃は貫く。
以前失敗した複合魔法。上手く発動するかは殆ど賭けに近かったけどそんなこと考える余裕もなかった。
ただ発動し、それは空《くう》を切った。
そう、
「惜しかったな」
黒いドラゴンはそれを紙一重の所で躱していた。
人には通常、魔法陣を展開するだけの魔力源が無く、どれだけ生まれ持ったそれが多かったとしても「火をつける」だとか「身体能力を少しだけ向上させる」程度のものしか持たない。
だから伝承の魔導士は「伝説」となっていた。
というのはエシリヤさんから聞いた話だけど、とにかく彼女は「人の身ながらにして魔法を自在に操ることができた」のだ。
それは異常なことであり、彼女のように大量の魔力源を有しているものは数えるほどしか有史上存在せず、そのどれもが伝説となり、伝承されている空想上の存在だった。
故《ゆえ》に、彼女は人々から畏怖され、恐怖の対象となっていたとも。
……当然だ、国一つ滅せる力をその身に宿した者が他の者たちと同等に扱ってもらえるわけがない。
この国の初代国王と出会うまでは単身、各地を転々とする日々を送っていたと伝えられていた。
しかしそれも力の矛先が不明瞭だった為の結果。
その力が「自分たちを守るために行使される」とわかれば民衆の手のひらはクルリと返り、彼らは彼女を「守護者」として称えた。
彼女のその胸の内など知らず。
「黒の魔導士は寂しかったんじゃないかな」
僕は肩の結梨に話しかける。
「だから理解してくれる相手を必要とした」
空では主様とエシリヤさんが空中戦を繰り広げている。
戦い慣れた動きは地下に縛られていた事など感じさせはしない。しかし、数を押し切れずにいた。
エシリヤさんは後ろの目となり指示を飛ばしているが、時々きわどい一撃を喰らいそうになり、そう長くは持たないことを思わせる。
あの場所に行かなくちゃ。
黒の魔導士として。あそこにいる「旧友」の為にも。
「少し、借りるよ?」
言って結梨のおでこに頬をくっつけるとその心音を心で感じた。
遥かに小さく、握りつぶしてしまいそうなそれをスッと指先で汲み取り、「我、漆黒より来たりし闇の使者なり。我、この世に混沌と混乱をもたらせる闇の化身なり。我、闇の中に溶け、世界を蹂躙す闇そのものなりーー影となりて世界に通じ、影となりてそれを使役する。永遠の果てに生まれし契約を持って我らが存在を今、ここに一つにーー、」
詠唱と共に指先で魔方陣を描き出す。
ゆっくりと、体の中を通じて結梨の魔力を感じつつ。
「我ら、契約の元に、今、一つに!」
契約の魔法を発動させた。
「……これで一蓮托生ってヤツだね」
見た目は何も変わってない。
ただ、元に戻っただけとも言える。
別に契約なんて結ばなくても結梨の言葉は理解できるし、不都合なんてなかった。
契約で結んでしまえば互いの命は括り付けられ、互いを枷で縛ることになる。
けど、それは必要なことだった。
僕にとって、結梨にとって。……大切なことだった。
「ふんっ」
鼻で笑い、結梨は頭の上に飛び乗った。
「元から腐れ縁じゃないの」
「それもそっか?」
笑う、何も変わってない結梨に僕は笑って「さぁ、やろうか」遥か上空の黒いドラゴンに向かっても笑いかけた。頭の上で結梨も頷くのを感じる。うん、大丈夫。自分の中で確認し、腕を再び伸ばした。
「痛かったら言ってね」
「なにそれ、キモい」
結梨の心音に耳をすませ、「結梨の魔力を」さっきと同じように吸い取る。
「んっ……」
魔力は血液に等しい。
体の中のそれを吸い取られてるわけだから違和感があって当たり前だ。
結梨の肌に触れ、さらにその体の奥にある魔力源に触れーー、直接「飛行《フライ》!」魔力を吸い取ると魔法を発動させる。
足元に展開された魔法陣か僕の体をくぐり、魔力の翼を現出させる。
「こっちは頼んだ」
「はいっ……!」
エミリアに告げ、今にもその爪の餌食となり掛けていたエシリヤさんとドラゴンの間に割って入り「乱舞する竜の牙!!!」、今度は「結梨の体の中に」魔法式を押し込んで展開させた。
「ッ……!!」
口を開き、その中から僕の展開させた魔法陣を生み出した結梨。
その魔法は僕が使ったものとは比べ物にならないほどの光を生み、空を舞うドラゴンたちに次々と喰らい付いていく。
「あっ……アカリ様……!」
「悪い、またせた」
主様からは何もなかった。
ただ目を細めて見つめただけだ。
「いまはコイツが僕のパートナーです」
「……何もいっとらん」
不機嫌とも取れと言葉に思わず笑いそうになりながら空を蹴った。
上空から睨み付けてくる黒いあのドラゴンへと上昇し、「終わりにしよう」魔法式を展開する。
「いいや、始まりだ」
「ユーリ!」
ドラゴンもブレスを打つように魔法陣を展開させ、それに呼応するかのように結梨も魔法陣を吐き出す。
4つの魔法陣を支えとして中央の魔法陣は大きく膨らみ、それらを内包した一つの魔法陣へとーー。
それは遥か昔、大陸を破壊し、七つの海を生みだしたという巨大な、長距離迎撃魔法。
「古の神の鉄槌!!!」
目の前を光が覆った。
空気が振動し、肌が焼けるように熱くなる。
黒《ブラック》いドラゴンが吐いた炎は魔法陣により一つの光線のようになり、結梨の生み出した「光」と空中でぶつかる。
質量を持たないように見えるそれらは轟音を生み出し、余波で吹き飛ばされそうになった。
「耐えろッ……ユーリっ……!!」
僕も踏ん張りながら防御魔法を発動。
苦しそうに呻く結梨の声に胸が締め付けれそうになるが、歯を噛み締めた。
わかっていた。
結梨と共に戦うとはこういうことだ。
エミリアがクー様を通じて魔法を使うように、僕も、黒の魔導士も使い魔である「結梨」を通じて魔法を使うべきだったんだ。
それが魔導士としての戦い方。それが「結梨が傍にいる理由」。
結梨に傷ついて欲しくはなかった。だからそんな戦い方したくなかった。けど、そうしなきゃ戦えない相手にぶつかったーー、
「なにごちゃごちゃ考えてんのよ……!!」
上から結梨の悲鳴が飛んできた。
「私をッ……舐めないでッ……舐めんじゃ無いわよぉッ……!!」
ぐっと押し込まれそうになった所を耐え、全身の魔力を総動員しての駆け引き。
時間にしてそれほど長いものでは無いが、僕らにとっては永遠にも思えた。
「やりなさいっ……燈《アカリ》ィっ……!!!」
なにも言わなくても結梨はわかってくれる。
契約なんかなくたって言いたいことは伝わる。
「ッ……」
これがどれほどの負担を強いることになるかは僕が一番わかってる。
魔導書の中に記される中でも「古の神の鉄槌」は上級に属する魔法だ。
それを発動中に「更に魔力を吸い上げる」なんて命そのものを焼き殺すハメになり兼ねない、
「燈《アカリ》ィ……!!!」
もう結梨は限界だった。
徐々に光の線は細くなり始め、押され始めている。
『 私を、信じてっ……!! 』
「 複合魔術《インフェルノ》 ・ 天元の雷槌《ラグナロック》 !!! 」
頭の中に響いた声に背を押されるようにして結梨の体から魔力を吸い取り、今度は「僕の体で」魔法式を展開、発動させる。
「あああああああッ……えいやぁああああ!!!」
結梨の叫びと共に二つの光が打ち消し合い、そしてその新たに生まれた雷の光線が空を切り裂くのはほぼ同時だった。
空を切り裂き、時空すら歪みかけた世界を天元の一撃は貫く。
以前失敗した複合魔法。上手く発動するかは殆ど賭けに近かったけどそんなこと考える余裕もなかった。
ただ発動し、それは空《くう》を切った。
そう、
「惜しかったな」
黒いドラゴンはそれを紙一重の所で躱していた。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
天使な息子にこの命捧げます
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
ファンタジー
HOTランキング第6位獲得作品
ジャンヌは愛する夫に急死されて、生まれて間もない息子と二人で残されてしまった。夫の死を悲しむ間もな無く、伯母達に日々虐められるが、腕の中の天使な息子のお陰でなんとか耐えられている。その上侯爵家を巡る跡継ぎ争いに巻き込まれてしまう。商人の後妻にされそうになったり、伯母たちの手にかかりそうになるジャンヌ。それをなんとか切り抜けて、0歳の息子を果たして侯爵家の跡継ぎに出来るのか?
見た目はおしとやかな淑女というか未亡人妻。でも実際は……
その顔を見た途端、顔を引きつらせる者もちらほらいて……
結果は読んでのお楽しみです。ぜひともお楽しみ下さい。
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
婚約者が私以外の人と勝手に結婚したので黙って逃げてやりました〜某国の王子と珍獣ミミルキーを愛でます〜
平川
恋愛
侯爵家の莫大な借金を黒字に塗り替え事業を成功させ続ける才女コリーン。
だが愛する婚約者の為にと寝る間を惜しむほど侯爵家を支えてきたのにも関わらず知らぬ間に裏切られた彼女は一人、誰にも何も告げずに屋敷を飛び出した。
流れ流れて辿り着いたのは獣人が治めるバムダ王国。珍獣ミミルキーが生息するマサラヤマン島でこの国の第一王子ウィンダムに偶然出会い、強引に王宮に連れ去られミミルキーの生態調査に参加する事に!?
魔法使いのウィンロードである王子に溺愛され珍獣に癒されたコリーンは少しずつ自分を取り戻していく。
そして追い掛けて来た元婚約者に対して少女であった彼女が最後に出した答えとは…?
完結済全6話
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる