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第1章 救世の聖女

魔法の性質とその効果

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 --------思った通りだった。

 あの後、私はの検証のため、この一帯の魔素を除去する魔法陣にとあるものを術式に組み込んでみた。

 その結果、私の予測は的を得ていたようで…………。

「よしっ!」

 私は思わずガッツポーズを決め込むと私の頬に強い衝撃が来て--------結論から言うと、私は思いっきり殴られて、何本か木々を突き破って吹っ飛んだ。

「よしっ! じゃない!! いきなり何をしているのよあなたは!!?」

 もちろん、当然、その殴った本人はユリシアであって…………私はそのまま意識を手放したのでした。


------------------------------------------

「それでは、ちょっとした報告があるのでよろしく…………」


 それから数分が経ち…………。

 変身が解けた俺はユリシア達合同討伐軍のキャンプにある指揮所テントにて、聖女一向と指揮官クラスの騎士達にとある報告会を開いていた。

 それは例の死霊魔法の件だ。

 まずはこれだけははっきりさせておこう。

「えぇ、まずはっきりと申し上げると、今回使われた死霊魔法は--------死霊魔法であって、死霊魔法ではありません」

「…………どういう事だ……?」

「…………意味不明…………」

 意味がわからない。

 そう言いたげに、双子聖女様方は全く同じタイミングで小首を傾げた。

 頭の上で、はてなマークとか出てそうだな…………。

 他の連中も、予想通り、俺が言っている意味は理解出来ていないようだ。

 まあ、理解できないのは無理はない。

 何せ、これは誰もが知っていて、忘れがちになる類の答えだからだ。

 特に、使なら余計にだ。

「とりあえず、説明する前にだな…………。

 おい、そこの脳筋系撲殺聖女」

「何だ!? その不名誉なあだ名は!?」

「お前の魔法の属性って何だ……?」

「話を聞け…………って、魔法の属性……?

 何だそれ……?」

 やっぱりか…………。

 キャラ的に一番知ってなさそうだもんな……。


 ほら、お前の隣見てみろ…………。

 お前のお姉ちゃん、頭抱えてるから…………。

「一つ聞くが…………お前、魔法ってどんなもんか分かってるか……?」

「んなもん、殴る時に便利なもんだろうが…………。

 それ以外になんかあるか……?」

 これはとりあえず、最初から説明しないとダメだな…………。

 他の連中は反応から見るに問題はなさそうだから、とりあえず、おバカな方の妹様に一から説明いたしますか…………。
 
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