最下級冒険者は英雄である事をひた隠す 〜生産スキルで、メカチート生産？〜

第五章 欲望大戦

言葉の袋叩き

「それはライハさんが悪いですわね…………」


「だから、何でだよ…………？」


　賢者様に呆れたように言われて、府に落ちない俺はふてくされながら、ティーカップに注がれた紅茶を一口含む。


　あの後、剣聖様に引き摺られて、連れてこられたのは休憩中と思しき賢者と聖女がいるラウンジだった。


　そんで、剣聖様が事情を二人に説明した矢先、何故か二人から、非難した目を俺に向けて口を開きやがった。


　その上、疑問符を浮かべる俺を見て、剣聖同様に呆れたようにため息を吐いた。


「あなたと言う人は…………本当に鈍いと言いますか…………」


「もう少し他人の気持ちを考えるべき、ですわね…………」


「そうだよな…………」


　何か、皆さん共感しているみたいですが…………。


　俺は一向に分からないよ…………？


「「「そういう所です（だ）！！」」」


「お、おう…………」


　何か、何とも言えない迫力があるな…………。


「ほんと、こんなにすごい技術を持っておきながら、どうしてあなたと言う人は他人を思いやる気持ちが乏しいのか…………」


「不思議で仕方ねぇよな…………」


「そうですね…………」


　何で、そんな残念そうな人を見る目で俺を見るのか…………。


　俺、何かしたか…………？


　思わず頭を抱えて考え込む俺の様子を見て、深々と溜息を吐く面々。


　とりあえず、この話題は後で考えるとして、続きを行うとすっか…………。