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第四章 強欲がもたらす願い
銀の盾
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「まずい事になった」
「ちょ、ちょっと-------------」
駆け付けて来た勇者達が何か言おうとしていたようだが、余裕のない俺は、工房へと転移して、すぐに製作に取り掛かる。
あのバカを消し去ったデータを機器にインストールして、既に仕上がっていた兵装へと転送して行く。
「第一フェイズ終了。
第二フェイズへ移行。
左腕部モジュールパーツの接続を遮断。
データ蓄積開始。
聖剣のデータと合わせて、想定されるパターンを再出」
もう常人離れしたとしか思えない程の速度で、空中に展開されたコンソールを操作するライハ。
「全パターン参照。
龍王核の接続を確認。
魔導電流グリーンゾーンを維持。
出力系異常なし。
全システムオールグリーン」
次々と組み上がって行くそれは現状を打破する唯一の希望であり、洗礼の効果をより飛躍的に上げる概念と言うべきもの。
これを完成させるには、本来なら数年の年月が必要になるのだが…………。
当初に、あいつが…………アレクセイが原型を作っておいてくれたおかげで、部分的だけれでも、ロールアウト可能になった。
だが、それでも、スライムに対する打開策が出来た見つかっただけ…………。
あいつを倒せるか、どうかと問われれば、不可能だと断言出来る。
何せ、今の俺には、《黒椿》以外に使える機体はないし、身体の負担を軽減する為に、先日、リミッターを付けて、出力を落としている。
先程も、グーラの野郎に、押される形になった。
あのまま、戦っていたら、きっと俺は…………。
「あぁ…………ほんと、頭痛い…………」
気を落としている時間もないし…………。
俺に平穏ってものは訪れるんですかね…………。
『ロールアウト完了しました』
工房内に、機械じみたアナウンスが流れる。
とりあえず、これを勇者に渡すとしますか。
機器から、それを取り出して、勇者の元へと転移する俺。
その手には、銀色に輝く小型の盾が抱えられていた。
「ちょ、ちょっと-------------」
駆け付けて来た勇者達が何か言おうとしていたようだが、余裕のない俺は、工房へと転移して、すぐに製作に取り掛かる。
あのバカを消し去ったデータを機器にインストールして、既に仕上がっていた兵装へと転送して行く。
「第一フェイズ終了。
第二フェイズへ移行。
左腕部モジュールパーツの接続を遮断。
データ蓄積開始。
聖剣のデータと合わせて、想定されるパターンを再出」
もう常人離れしたとしか思えない程の速度で、空中に展開されたコンソールを操作するライハ。
「全パターン参照。
龍王核の接続を確認。
魔導電流グリーンゾーンを維持。
出力系異常なし。
全システムオールグリーン」
次々と組み上がって行くそれは現状を打破する唯一の希望であり、洗礼の効果をより飛躍的に上げる概念と言うべきもの。
これを完成させるには、本来なら数年の年月が必要になるのだが…………。
当初に、あいつが…………アレクセイが原型を作っておいてくれたおかげで、部分的だけれでも、ロールアウト可能になった。
だが、それでも、スライムに対する打開策が出来た見つかっただけ…………。
あいつを倒せるか、どうかと問われれば、不可能だと断言出来る。
何せ、今の俺には、《黒椿》以外に使える機体はないし、身体の負担を軽減する為に、先日、リミッターを付けて、出力を落としている。
先程も、グーラの野郎に、押される形になった。
あのまま、戦っていたら、きっと俺は…………。
「あぁ…………ほんと、頭痛い…………」
気を落としている時間もないし…………。
俺に平穏ってものは訪れるんですかね…………。
『ロールアウト完了しました』
工房内に、機械じみたアナウンスが流れる。
とりあえず、これを勇者に渡すとしますか。
機器から、それを取り出して、勇者の元へと転移する俺。
その手には、銀色に輝く小型の盾が抱えられていた。
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