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第三章 際限なき悪意
圧倒的
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「どりゃああああああっ!!!」
「っ!?」
目にも留まらぬ速度で、空を飛び交い、剣聖と偽ライハの戦いは続いていた。
剣聖の大剣を振り払い、刀で受け流し、激しく火花を散らせていた偽ライハ。
機械的な表情も、段々と焦りが滲み出ていた。
『やっぱり、こいつには本人と違う点があるみたいだぜ……?』
パートナーのグレンの言葉を聞いて、ニヤリと悪どく邪悪に笑う剣聖。
「それはつまり…………」
『ああっ!! その通りだぜ!?
こいつ…………神聖を持っていやがらねえ…………!!』
それは良い事を聞いた。
通常、ライハ本人は神聖を用いて、戦闘を行う。
だが、この偽者からは、その神聖の反応は皆無だった。
要するに、こいつはライハ本人と違って、神聖は使えない。
つまり、《神電》の主武装である《雷電》の魔力無効化能力がない。
ただ、姿形を真似ただけの木偶人形だ。
「なら、とっとと潰すぞっ!!」
魔力が無効化される事がない。
なら、こんな奴、簡単に捻り潰せる。
「《攻撃上昇》・《肉体活性》・《斬撃強化》」
機体の攻撃性能の上から複数の強化魔法を発動。
その結果、ただ振り払った剣の風圧だけで、上空へと吹き飛ばされた偽ライハは、眼前に迫る大剣を目にして…………。
視界が上下にズレた。
そんな様子を地上で眺めていた聖女は、彼女の眼下で今も黒こげになった森を見て、呆れたように、ため息を吐いた。
後始末が大変だな…………。
そうガックリと大きく肩を落としながら…………。
「っ!?」
目にも留まらぬ速度で、空を飛び交い、剣聖と偽ライハの戦いは続いていた。
剣聖の大剣を振り払い、刀で受け流し、激しく火花を散らせていた偽ライハ。
機械的な表情も、段々と焦りが滲み出ていた。
『やっぱり、こいつには本人と違う点があるみたいだぜ……?』
パートナーのグレンの言葉を聞いて、ニヤリと悪どく邪悪に笑う剣聖。
「それはつまり…………」
『ああっ!! その通りだぜ!?
こいつ…………神聖を持っていやがらねえ…………!!』
それは良い事を聞いた。
通常、ライハ本人は神聖を用いて、戦闘を行う。
だが、この偽者からは、その神聖の反応は皆無だった。
要するに、こいつはライハ本人と違って、神聖は使えない。
つまり、《神電》の主武装である《雷電》の魔力無効化能力がない。
ただ、姿形を真似ただけの木偶人形だ。
「なら、とっとと潰すぞっ!!」
魔力が無効化される事がない。
なら、こんな奴、簡単に捻り潰せる。
「《攻撃上昇》・《肉体活性》・《斬撃強化》」
機体の攻撃性能の上から複数の強化魔法を発動。
その結果、ただ振り払った剣の風圧だけで、上空へと吹き飛ばされた偽ライハは、眼前に迫る大剣を目にして…………。
視界が上下にズレた。
そんな様子を地上で眺めていた聖女は、彼女の眼下で今も黒こげになった森を見て、呆れたように、ため息を吐いた。
後始末が大変だな…………。
そうガックリと大きく肩を落としながら…………。
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