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第二章 魔王は再び蘇る?

繋がる答え

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 《人造魔王製造計画》--------

 
 それが今回の騒動の全ての始まりだった。

 
 何でも、その計画は過去の魔王が人類を滅ぼそうと立案したものなのだそうだ。


 だが、その計画は当時の勇者によって、阻まれ、頓挫した筈だった。


 しかし、長い時間の中、その計画をとある天才魔導師が引き継ぎ、完成させてしまったのだ。


「おい…………。その魔導師って、まさか…………」


 俺の問いに、無言で肯定するデリヘラ。


『そう…………。

 あなたが想像した通りの人物よ。

 あなたを、あなたがその手で男。

 闇の魔導師、アレクセイ・ニコラビッチよ…………』

「……………………」


 まさか、そこであいつの名前が出て来るとはな…………。

 ほんと、あいつはどこまで行っても、俺に迷惑を掛けまくる。


『初めはただの偶然だった。

 彼は偶然、その計画の鍵となる魔道具を見つけて------------魔道具に宿っていた魔王の魂に乗っ取られた』


 …………良く知ってる…………。

 何せ、俺はそれをで見て来た部類の人間だからな…………。


『魔王の魂に乗っ取られた彼は、冒険者としての表の顔を持ちつつ、裏では非道な方法で、その計画を着実に完成させて行きました。

 そして、全ての理論が完成し、実行に移そうとして…………』

「気付いた俺に全てを台無しにされた」

 俺はデリヘラの言葉を遮って、答えた。


 その時の事は、今でも鮮明に覚えている。

 突然、人が変わったようなあいつの後を付けたら、あいつが何人もの子供達を攫って、何か儀式を始めようとしていた。

 それを見兼ねて、俺はその儀式を妨害。

 結果的に、俺はあいつをこの手で

 子供達は無事に親元に戻り、俺は子供達を悪の魔導師から救った英雄として、称賛された。


 それが何となく嫌で、俺は何かと理由を付けて町を出たのだ。

『あなたが依代になった彼を殺した事によって、計画は再び頓挫した。

 けれど、魔王の魂は消滅する寸前、儀式に必要だった魂を自分自身の魂で補ったのよ。

 その結果、生まれたのが、あの《大罪の悪魔》よ』


 あぁ、話が繋がったぞ。

「つまり、《大罪の悪魔》とは、その《人造魔王製造計画》の産物って事か…………」


 そんでもって、その内の一体が同族を喰らって、《魔族》へと進化。

 バグキャラ化したと…………。

『残念だけど、まだこれには話の続きがあってね…………。

 そもそも、《大罪の悪魔》達はあるもの----------------あなたでいうところのプログラムが施されていてね。

 生まれた時から、争い合うようになっているのよ』


 生まれた時から争うように…………。

 ある可能性が脳裏を過ぎる。


「おい、ちょっと待て…………」


 それって…………。


 俺の心を読んだのか、デリヘラが頷いた。

『そのまさかなのよ』


「……………………」

 まさかまさかの答えが出たよ。

 なるほど、これで全て合点が言った。

 確かに、それは俺の身に余る事案だ。


 だから、勇者達と共に…………って事か…………。


 だが、俺は----------------
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