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第二章 魔王は再び蘇る?

トラブルメーカー再び

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『お、起きてください~!!

 大変~!!

 大変なんです~!!』

 何か、グラグラと身体が揺らされている。

 今、良い気持ちだったのに、一体何処のどいつだ……?

『あっ!! お、起きたんですね~!!』

「お休み…………」

 関わっちゃいけない奴だ。

 寝よ…………。

『ちょーっ!! 寝ないでくださいよーっ!!!』

 うるさい奴だな…………。

 最近、徹夜続きだったんだ。

 寝かせてくれよ…………。


『ちょっとー!!!』

『あらあら♡

 何か、面白い感じになっているわね♡』

 また、面倒なのが来た。

『ひっ!! お、お姉様~…………!!』

『あらあら♡

 どうして、そんなに怯えているのかしら♡

 また、お仕置きが必要なのかしら♡』

『いえ、滅相もございません!!

 私はただ、緊急事態に付き、ライハさんのお力をお借りしようと--------』

『そう♡

 楽しみにしていたんだけどな♡』

 何だかんだで、妹いじるの好きだよな…………。

 このドS…………。

「ぐおっ…………!!」

『いい♡

 この命知らずを起こすには、こうした方が効率的ななのよ♡』

 
 ぼ、暴力反対…………。

 手加減なしで殴りやがって…………。

 流石は死と狂気の女神。

 容赦がねぇ…………。

「それで、一体何のよう……?」

『そうでした~!!!

 大変! 大変なんです~!!』

 だから、何が大変なんだ……?

 極度の恥ずかしがり屋で、他の女神に化けてでしか面を向かって話せない事で、有名なこいつが、誰にも化けていない時点で、面倒事なのは分かる。


『暴食が!! 暴食がですね~!!』

『いい加減にしなさい♡』

『あだっ!!』

 妹神の頭に姉の拳骨が落ちた。

『ぅぅ~…………酷いですよ~…………』

 涙目ながら、講義するシリアス。

 いやいや、それどころじゃないんでしょう……?

 本当にこの二人の絡みには、疲れるなぁ~。

「要件がないなら、疲れてるし…………。

 また、寝るけど……?」

『わ、わあああー!! 待てっ!! 待てぇ~!!!』


 結局、またおんなじような、くだりが入って、落ち着くまで時間が掛かった。

 そして、シリアスが落ち着いた頃に本題に入った。

『先程、あの暴食の悪魔が《魔族》に進化しました』


 その結果、予想以上にとんでもない内容が飛び出して来た。

 それにしても、《魔族》ねぇ~…………。
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