24 / 144
第一章 常識破りのメカ武装
依頼完了?
しおりを挟む
「これで良いでしょう~?」
死屍累々とした戦場跡で、私は何もない夜空に向けて話し掛けた。
すると、私が視線を向けた先で、細かい粒子の光が一点に集まり、見覚えのある少女が姿を現す。
『うん。これで問題ない』
アイビスは満足そうに頷いている。
「そう。なら、私は帰るねぇ~」
『待って!!』
私が飛び立とうとすると、女神アイビスが待ったを掛ける。
「何ぃ~?」
私が完全武装のまま、小首を傾げると--------
『その…………また何かあった時、助けてくれたりとか--------』
「えぇ~っ? ヤダよぉ~」
あからさまに嫌な顔をすると、アイビスはガックリと肩を落とした。
『どんまい♪』
『大丈夫だアイビス! あたいがいる!』
いつの間にか、アイビスの隣には、自称友人女神シムズと自称美人女神アフロディアがソッと肩に手を置いて、慰めていた。
女神様って、割と暇なのかなぁ~……?
「要件がそれだけなら、もう帰っても良いぃ~?」
報酬も報酬で、先払いにして貰ったし…………。
正直な所、ぶっつけ本番で力を使ったもんだから、反動で肉体的に、かなりの疲労が蓄積してしまった。
だから、さっさと帰って、柔らかベットにダイブしたくてしょうがない。
なのに、女神達ときたら…………。
『次は私♪ 私の依頼が先よ♪』
『何を言っている!? 私が先に決まっておろう!!』
『ちょっ、何を勝手に話を進めて…………』
何か、私が依頼を受ける前提で話が進んでいる。
ほんと、身勝手な神様だ事…………。
さっさと退散しよう。
飛行ユニットを起動。
私は、新たに飛行ユニットに、取り付けた新型のブースターを点火して飛び去る。
『あっ!! ちょっと--------』
もう遅い。
私は帰って寝かせて貰う。
一応、言っておくけど…………。
今後、一切あなた達の依頼は受ける気ないから…………。
しばらく、手が空きそうにないしねぇ~。
『まだ話は終わってないんだからあああっ!!』
何か、言っている気がしたが…………。
空耳だろうと判断して、私はそのまま帰路に着いた。
これが、悲劇の始まりだったとも知らずに…………。
死屍累々とした戦場跡で、私は何もない夜空に向けて話し掛けた。
すると、私が視線を向けた先で、細かい粒子の光が一点に集まり、見覚えのある少女が姿を現す。
『うん。これで問題ない』
アイビスは満足そうに頷いている。
「そう。なら、私は帰るねぇ~」
『待って!!』
私が飛び立とうとすると、女神アイビスが待ったを掛ける。
「何ぃ~?」
私が完全武装のまま、小首を傾げると--------
『その…………また何かあった時、助けてくれたりとか--------』
「えぇ~っ? ヤダよぉ~」
あからさまに嫌な顔をすると、アイビスはガックリと肩を落とした。
『どんまい♪』
『大丈夫だアイビス! あたいがいる!』
いつの間にか、アイビスの隣には、自称友人女神シムズと自称美人女神アフロディアがソッと肩に手を置いて、慰めていた。
女神様って、割と暇なのかなぁ~……?
「要件がそれだけなら、もう帰っても良いぃ~?」
報酬も報酬で、先払いにして貰ったし…………。
正直な所、ぶっつけ本番で力を使ったもんだから、反動で肉体的に、かなりの疲労が蓄積してしまった。
だから、さっさと帰って、柔らかベットにダイブしたくてしょうがない。
なのに、女神達ときたら…………。
『次は私♪ 私の依頼が先よ♪』
『何を言っている!? 私が先に決まっておろう!!』
『ちょっ、何を勝手に話を進めて…………』
何か、私が依頼を受ける前提で話が進んでいる。
ほんと、身勝手な神様だ事…………。
さっさと退散しよう。
飛行ユニットを起動。
私は、新たに飛行ユニットに、取り付けた新型のブースターを点火して飛び去る。
『あっ!! ちょっと--------』
もう遅い。
私は帰って寝かせて貰う。
一応、言っておくけど…………。
今後、一切あなた達の依頼は受ける気ないから…………。
しばらく、手が空きそうにないしねぇ~。
『まだ話は終わってないんだからあああっ!!』
何か、言っている気がしたが…………。
空耳だろうと判断して、私はそのまま帰路に着いた。
これが、悲劇の始まりだったとも知らずに…………。
0
お気に入りに追加
1,055
あなたにおすすめの小説
26番目の王子に転生しました。今生こそは健康に大地を駆け回れる身体に成りたいです。
克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー。男はずっと我慢の人生を歩んできた。先天的なファロー四徴症という心疾患によって、物心つく前に大手術をしなければいけなかった。手術は成功したものの、術後の遺残症や続発症により厳しい運動制限や生活習慣制限を課せられる人生だった。激しい運動どころか、体育の授業すら見学するしかなかった。大好きな犬や猫を飼いたくても、「人獣共通感染症」や怪我が怖くてペットが飼えなかった。その分勉強に打ち込み、色々な資格を散り、知識も蓄えることはできた。それでも、自分が本当に欲しいものは全て諦めなければいいけない人生だった。だが、気が付けば異世界に転生していた。代償のような異世界の人生を思いっきり楽しもうと考えながら7年の月日が過ぎて……
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾 隆生
ファンタジー
旧題:放逐された転生貴族は冒険者として生きることにしました
★第2回次世代ファンタジーカップ『痛快大逆転賞』受賞★
★現在三巻まで絶賛発売中!★
「穀潰しをこのまま養う気は無い。お前には家名も名乗らせるつもりはない。とっとと出て行け!」
苦労の末、突然死の果てに異世界の貴族家に転生した山崎翔亜は、そこでも危険な辺境へ幼くして送られてしまう。それから十年。久しぶりに会った兄に貴族家を放逐されたトーアだったが、十年間の命をかけた修行によって誰にも負けない最強の力を手に入れていた。
トーアは貴族家に自分から三行半を突きつけると憧れの冒険者になるためギルドへ向かう。しかしそこで待ち受けていたのはギルドに潜む暗殺者たちだった。かるく暗殺者を一蹴したトーアは、その裏事情を知り更に貴族社会への失望を覚えることになる。そんな彼の前に冒険者ギルド会員試験の前に出会った少女ニッカが現れ、成り行きで彼女の親友を助けに新しく発見されたというダンジョンに向かうことになったのだが――
俺に暗殺者なんて送っても意味ないよ?
※22/02/21 ファンタジーランキング1位 HOTランキング1位 ありがとうございます!
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
神様との賭けに勝ったので異世界で無双したいと思います。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。
突然足元に魔法陣が現れる。
そして、気付けば神様が異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
もっとスキルが欲しいと欲をかいた悠斗は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―――
※チートな主人公が異世界無双する話です。小説家になろう、ノベルバの方にも投稿しています。
異世界貴族は家柄と共に! 〜悪役貴族に転生したので、成り上がり共を潰します〜
スクールH
ファンタジー
家柄こそ全て!
名家生まれの主人公は、絶望しながら死んだ。
そんな彼が生まれ変わったのがとある成り上がりラノベ小説の世界。しかも悪役貴族。
名家生まれの彼の心を占めていたのは『家柄こそ全て!』という考え。
新しい人生では絶望せず、ついでにウザい成り上がり共(元々身分が低い奴)を蹴落とそうと決心する。
別作品の執筆の箸休めに書いた作品ですので一話一話の文章量は少ないです。
軽い感じで呼んでください!
※不快な表現が多いです。
なろうとカクヨムに先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる