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プロローグ
魔王軍侵攻
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「それは誠か……?」
配下の魔物達を従え、玉座に深々と頬杖しながら腰掛けていた魔王が眉を寄せた。
復活して早々に新たな魔王城を建設させている中、とある地方へ派遣した魔王の耳にある情報がもたらされる。
ある辺境の地に見たこともない武具によって、魔物の軍勢の半数以上が消滅した、というものだった。
それを聞いた魔王はあの日の事を思い出し、憎々しげに奥歯を噛み締めた。
「奴か…………」
それは二年前--------
唐突に我が城に現れては、我に屈辱的な敗北を与えた珍妙な男。
油断していたとはいえ、我は奴に手も足も出ずに滅ぼされた。
だが、今度は違う。
下等生物でありながら、我の顔に泥を塗ったその愚かさ…………。
今度は我が貴様の元へ出向いて、死を持って償わせてやる。
すぐ様、我は配下の魔物達に魔王城の建設を辞めさせるように指示を出し、軍の編成を思案し出した。
我に恥をかかせた憎き人間を血祭りに上げ、再び我ら魔族の栄光を取り戻すために…………。
今持てる最大戦力で蹂躙してくれる!!
待っているが良い!!
人間がああああっ!!!!
この日、魔王の怨念の籠もった雄叫びが世界中に響き渡り、世界を震撼させたのだった。
配下の魔物達を従え、玉座に深々と頬杖しながら腰掛けていた魔王が眉を寄せた。
復活して早々に新たな魔王城を建設させている中、とある地方へ派遣した魔王の耳にある情報がもたらされる。
ある辺境の地に見たこともない武具によって、魔物の軍勢の半数以上が消滅した、というものだった。
それを聞いた魔王はあの日の事を思い出し、憎々しげに奥歯を噛み締めた。
「奴か…………」
それは二年前--------
唐突に我が城に現れては、我に屈辱的な敗北を与えた珍妙な男。
油断していたとはいえ、我は奴に手も足も出ずに滅ぼされた。
だが、今度は違う。
下等生物でありながら、我の顔に泥を塗ったその愚かさ…………。
今度は我が貴様の元へ出向いて、死を持って償わせてやる。
すぐ様、我は配下の魔物達に魔王城の建設を辞めさせるように指示を出し、軍の編成を思案し出した。
我に恥をかかせた憎き人間を血祭りに上げ、再び我ら魔族の栄光を取り戻すために…………。
今持てる最大戦力で蹂躙してくれる!!
待っているが良い!!
人間がああああっ!!!!
この日、魔王の怨念の籠もった雄叫びが世界中に響き渡り、世界を震撼させたのだった。
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