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第一章 キリエ争奪戦
回復ポーション
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「っ!?」
俺は洞窟へ入るなり、自分の目を疑った。
何故なら、神童一美が血だらけになりながら、横たわっていたからだ。
慌てて駆け寄った。
微かにだが、まだ息はある。
脈もかなり弱いが、命の危険は無さそうだ。
よく見ると、あまりにもボロボロな戦闘服の隙間から、応急手当てらしき包帯が目に入った。
それに、彼女の体の側には、空っぽになった瓶のようなものがあって…………。
思わず、それを手に取って、確認する。
これは、瓶の形や僅かに残った液体の色からして、回復ポーションか……?
回復ポーションとは、傷や状態異常といったものを治す魔法薬の一種だ。
効果によっては、それこそ家を買えるくらいの高値で売られており、中々市場には出回らないと聞いている。
かく言う俺も、昔に一度、見かけた事があるだけで、それ以降は目にした事もない程のかなり希少な薬だ。
状況からした、気を失う前にこれを飲んでそのままぶっ倒れた…………って、ところだろう。
全く人騒がせな…………。
俺じゃなかったら、今頃どうなっていた事やら…………。
とりあえず、ここに放置するのは危険だ。
ある程度、マホロバの連中を撃滅したとはいえ、この周辺にいないとは限らない。
幸い、この洞窟はかなり深いみたいだし、少し進めば休む場所くらいは確保出来るだろう。
このバカの治療もしてやりたいしな…………。
俺は一美をそっと抱え上げると、洞窟の奥へと足を進めていった。
その姿を見ていた者がいたとも知らず…………。
俺は洞窟へ入るなり、自分の目を疑った。
何故なら、神童一美が血だらけになりながら、横たわっていたからだ。
慌てて駆け寄った。
微かにだが、まだ息はある。
脈もかなり弱いが、命の危険は無さそうだ。
よく見ると、あまりにもボロボロな戦闘服の隙間から、応急手当てらしき包帯が目に入った。
それに、彼女の体の側には、空っぽになった瓶のようなものがあって…………。
思わず、それを手に取って、確認する。
これは、瓶の形や僅かに残った液体の色からして、回復ポーションか……?
回復ポーションとは、傷や状態異常といったものを治す魔法薬の一種だ。
効果によっては、それこそ家を買えるくらいの高値で売られており、中々市場には出回らないと聞いている。
かく言う俺も、昔に一度、見かけた事があるだけで、それ以降は目にした事もない程のかなり希少な薬だ。
状況からした、気を失う前にこれを飲んでそのままぶっ倒れた…………って、ところだろう。
全く人騒がせな…………。
俺じゃなかったら、今頃どうなっていた事やら…………。
とりあえず、ここに放置するのは危険だ。
ある程度、マホロバの連中を撃滅したとはいえ、この周辺にいないとは限らない。
幸い、この洞窟はかなり深いみたいだし、少し進めば休む場所くらいは確保出来るだろう。
このバカの治療もしてやりたいしな…………。
俺は一美をそっと抱え上げると、洞窟の奥へと足を進めていった。
その姿を見ていた者がいたとも知らず…………。
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