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プロローグ
素性を隠して…………
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「よしっ!!」
俺はそこへ入るなり、思わずガッツポーズを取った。
俺が入ったその場所…………それは、衣服を取り扱う店だ。
それも、戦闘服などを専門に取り扱っているタイプのだ。
これなら、多少なりとも素性を隠せられる。
何故、俺が素性を隠そうとしているかって……?
そんなのは簡単だ。
これは魔法戦競技だって言っただろ……?
それは当然の如く、参加者だけじゃなく、この競技を見ている人達もいるって事だろ……?
そう!
見られているんだ!
実はこの競技、始まって早々にこのゲームは中継され、魔法を使って全世界の空に放映している。
と言っても、その放映内容は基本、上位のランカーや激しい戦闘が繰り広げられている場所ばかりで、他はあまり映らない事が多いが…………。
それよりも、俺が恐れているのは、顔バレだ。
この戦いは、全世界に放映されたいる。
それ即ち、うっかり中継に映ってしまったら、当然、世界中の人間が俺の事を知ってしまうという事だ。
もし中継に映ってしまった場合、どうなるのか…………。
俺もあまり《聖戦》に関しては詳しくないが…………。
この聖戦にて、生き残った者は、何でも現実世界で、王宮や騎士団などにスカウトされ易く、色々な面倒ごとに巻き込まれる事が多いらしい。
特に上位ランカーはその傾向が特に多く、一部では権力争いとかに巻き込まれて、命を失うケースもあるんだとか…………。
そんな苦労をまだまだ若い俺が背負い込むのは御免被る。
そんな訳で、顔がバレないように…………とりあえずは…………。
「よしっ! 準備出来た!」
黒衣の戦闘服に身を包ませた俺は膝下まであるコートをなびかせ、フードを深く被った。
そして、ゴーグルと忍者とかが身につけていそうな布製のマスクで、口元を覆うと、店の奥へと向かっていった。
俺はそこへ入るなり、思わずガッツポーズを取った。
俺が入ったその場所…………それは、衣服を取り扱う店だ。
それも、戦闘服などを専門に取り扱っているタイプのだ。
これなら、多少なりとも素性を隠せられる。
何故、俺が素性を隠そうとしているかって……?
そんなのは簡単だ。
これは魔法戦競技だって言っただろ……?
それは当然の如く、参加者だけじゃなく、この競技を見ている人達もいるって事だろ……?
そう!
見られているんだ!
実はこの競技、始まって早々にこのゲームは中継され、魔法を使って全世界の空に放映している。
と言っても、その放映内容は基本、上位のランカーや激しい戦闘が繰り広げられている場所ばかりで、他はあまり映らない事が多いが…………。
それよりも、俺が恐れているのは、顔バレだ。
この戦いは、全世界に放映されたいる。
それ即ち、うっかり中継に映ってしまったら、当然、世界中の人間が俺の事を知ってしまうという事だ。
もし中継に映ってしまった場合、どうなるのか…………。
俺もあまり《聖戦》に関しては詳しくないが…………。
この聖戦にて、生き残った者は、何でも現実世界で、王宮や騎士団などにスカウトされ易く、色々な面倒ごとに巻き込まれる事が多いらしい。
特に上位ランカーはその傾向が特に多く、一部では権力争いとかに巻き込まれて、命を失うケースもあるんだとか…………。
そんな苦労をまだまだ若い俺が背負い込むのは御免被る。
そんな訳で、顔がバレないように…………とりあえずは…………。
「よしっ! 準備出来た!」
黒衣の戦闘服に身を包ませた俺は膝下まであるコートをなびかせ、フードを深く被った。
そして、ゴーグルと忍者とかが身につけていそうな布製のマスクで、口元を覆うと、店の奥へと向かっていった。
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