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プロローグ

《聖戦》

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 《聖戦》
 
 それはこの世界で、最も人気で、熱狂的な魔法戦競技だ。

 ルールは至って簡単、どんな方法を用いても、制限時間内に多くの敵を

 要するに、何でもありの殺し合いゲームだ。

 一応、殺された奴は現実世界に戻るだけで、実際には命を失う事はない。

 その代わりに、《聖戦》への参加資格を永久に剥奪されるらしいが…………。

 理由はどうであれ、死なないとしても、…………らしい。

 そんなのは真っ平ごめんだった。

 
 ちなみに参加資格とは、《神器》と呼ばれる武器の事だ。


 《神器》とは、一説には女神が創造したとされる聖具の名称だ。

 その性能はあらゆる武器を凌駕するとされ、どんな事であってもに破壊されないと謳われている。

 それらが、各国にばら撒かれ、《神器》によって選ばれた者達が、戦闘フィールドである異世界へと召喚され--------殺し合う。

 生き残れば、それ相応の報酬が貰え、上位に入れば入るほど、報酬が増していく。

 そんな競技形式のゲームだ。

 特に恐ろしいのが、このゲームは強制参加型の点だ。

 《神器》に選ばれた時点で、時間になれば、自分の意思関係なく、強制的に異世界へ飛ばされる。

 そして、順位を競って殺し合う訳だ。

 まあ、上位に入れば、出場するしないは自由に出来るらしいが…………。


 ほんと、何てもんに巻き込まれたまったんだ…………俺は…………。

 そんなこんなと色々愚痴りたい所ではあるが、とりあえず死なない程度には頑張ろう。

 そう思いながら、周りを警戒して--------

 走る!

 走る!

 走る!

 そうして、ある程度、走り終えた時、視界にある者が目に入った。

「ふっ…………」


 そして、迷う事なく、その中へと入っていった。

 これから、俺がすべき事をするために…………。
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