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記憶を失って…………
新たな一日
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私の使命(嘘)をパートナーである深雪に教えて貰い、気合を入れ直した私は、次の日の朝を迎えると…………。
昨日、未来さんと約束した寮内のロビーでこの学園のパンフレットと睨めっこしていた。
「朝から随分と勉強熱心なのね…………」
「あ、おはようございます」
顔を上げると、ロビーに繋がる通路から未来さんがこちらへ向かって来た。
私が挨拶を返すと、未来さんは「おはよう」と笑顔で挨拶を返してくれた。
それにしても、未来さんは美人だな~…………。
同じ女としては、憧れちゃう。
あれ……?
何か、今、寒気がした気が…………。
「どうかしたの……?
何だか、顔色が悪いみたいだけど…………」
「い、いえ、何でもありません。
急に寒気がしただけで…………」
「そう……?
最近、夜は冷えるから、暖かくして寝なきゃ…………」
「そうですよね…………。
はははっ…………」
こうして、話すと、何だか、未来さんがお母さんみたいに見える。
私、記憶がないから、お母さんがどんな人なのか分からないけれど…………。
「そ、それよりも…………!!
今日は確か、学園を案内してくれるんですよね!?」
私は気を取り直して、未来さんに目を輝かせて問い掛けた。
「ええ、その予定よ。
そんなに楽しみだったの……?」
「もちろんですよ!?」
昨日、未来さんから貰った他のパンフレットやガイドブックなんか、何度も読み返して、暗記しちゃったし…………。
何より、こんな私にも、何か出来る事もあるかもしれないからね。
「なら、私も気合を入れて紹介しましょうかね…………」
「よろしくお願いします」
こうして、私の学園見学は始まったのだった。
昨日、未来さんと約束した寮内のロビーでこの学園のパンフレットと睨めっこしていた。
「朝から随分と勉強熱心なのね…………」
「あ、おはようございます」
顔を上げると、ロビーに繋がる通路から未来さんがこちらへ向かって来た。
私が挨拶を返すと、未来さんは「おはよう」と笑顔で挨拶を返してくれた。
それにしても、未来さんは美人だな~…………。
同じ女としては、憧れちゃう。
あれ……?
何か、今、寒気がした気が…………。
「どうかしたの……?
何だか、顔色が悪いみたいだけど…………」
「い、いえ、何でもありません。
急に寒気がしただけで…………」
「そう……?
最近、夜は冷えるから、暖かくして寝なきゃ…………」
「そうですよね…………。
はははっ…………」
こうして、話すと、何だか、未来さんがお母さんみたいに見える。
私、記憶がないから、お母さんがどんな人なのか分からないけれど…………。
「そ、それよりも…………!!
今日は確か、学園を案内してくれるんですよね!?」
私は気を取り直して、未来さんに目を輝かせて問い掛けた。
「ええ、その予定よ。
そんなに楽しみだったの……?」
「もちろんですよ!?」
昨日、未来さんから貰った他のパンフレットやガイドブックなんか、何度も読み返して、暗記しちゃったし…………。
何より、こんな私にも、何か出来る事もあるかもしれないからね。
「なら、私も気合を入れて紹介しましょうかね…………」
「よろしくお願いします」
こうして、私の学園見学は始まったのだった。
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