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生まれ変わって…………
犯人はお前か!?
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それから、数分もしない内に、俺はあの化け物達を塵に変えた。
それにしても、このスキル…………《弾丸錬成》だっけ……?
私の体内から溢れるエネルギーを凝縮して、弾丸に変える。
恐らく、そんなスキルだと思う。
詳しい事はまだ分からないので、断言は出来ないが…………。
この銃と合わせれば、かなり強力なのが、身に染みて分かる。
あれ……?
ちょっと、待ってよ…………。
さっきは気が動転して、冷静じゃなかったとはいえ…………。
「スキルって、確か…………!?」
(はい。
スキルとは、防人しか持ち得ないものです)
その続きをこの銃に言われて固まる私。
防人しか持ち得ない……?
「つまり、それは…………」
(ご察しの通り。
あなたは防人です)
「ほ、本当!?」
思わず、手にした銃を顔を近付けて、確認を取る私。
側から見れば、怪しい事この上ない状況だが、それどころではない。
私が防人になった!?
女になっちゃったけど、こんなに嬉しい事はない!!
(随分と嬉しそうですね)
わいわいと嬉しさを爆発させ、はしゃぎまくる私に、その銃が語り掛けて来る。
「それは当然よ!
防人になる事は私の最大の夢だったんだから!
嬉しい事、この上ないわ!!」
(そうですか。
なら、私もあなたの身体を改造して正解でしたね)
「そうねぇ~!」
ん……?
今、不穏な言葉が聞こえた気が…………。
「ごめんなさい。
今、何て言ったの……?」
思わず、私は聞き返した。
(ですから、あなたの身体を改造して正解だった、と申し上げました)
つまり、私がこんな身体になったのは…………。
「あなたが原因かああああっ!?」
(いきなり、踊り出したり、叫んだりと忙しい人ですね)
「そういう問題じゃない!!
戻しなさい!
私を元の身体に戻しなさい!!」
(そう言われましても、一度死んだあなたを元に戻す事なんて出来ませんよ)
私がぶんぶんとその銃を振り続けながら、講義したが、その答えはあまりにも非常なものだった。
「え……?
やっぱり、私…………死んでたの……?」
(ええ、間違いなく死んでいましたよ。
防人でもない人間があの高さから落ちて無事な筈がないでしょう?)
それを聞いて、乾いた笑いしか出て来ない。
私は、その場で膝を突いて、項垂れた。
「やっぱり、私…………死んじゃったんだ…………」
(ええっ…………。
それはもう見事に絶命しておりましたよ)
「…………あなた、はっきりと言うわね…………。
人の心を持っているのなら、もう少し慰めてくれてもいいでしょう……?」
(そう申されましても、私にはそのような機能は搭載されていません。
むしろ、生き返らせてあげた分、感謝して欲しいくらいです)
何か、ドヤ顔しているこいつの顔が浮かぶんですが…………。
「とりあえず、一発殴って良い……?」
(……?
どうして、そういう結論に至ったのか、理解に苦しみます)
何か、色々とムカつくが…………。
何を話しても無駄そうね。
「もう良いわ。
それよりも、あなたは此処から脱出する方法って分かる?」
(それなら、問題はありません)
「え……?」
突然、手に握られた銃が輝き出し、私はその光に包まれた。
そして、次に目を開けた時、私は見覚えのある場所で佇んでいた。
それにしても、このスキル…………《弾丸錬成》だっけ……?
私の体内から溢れるエネルギーを凝縮して、弾丸に変える。
恐らく、そんなスキルだと思う。
詳しい事はまだ分からないので、断言は出来ないが…………。
この銃と合わせれば、かなり強力なのが、身に染みて分かる。
あれ……?
ちょっと、待ってよ…………。
さっきは気が動転して、冷静じゃなかったとはいえ…………。
「スキルって、確か…………!?」
(はい。
スキルとは、防人しか持ち得ないものです)
その続きをこの銃に言われて固まる私。
防人しか持ち得ない……?
「つまり、それは…………」
(ご察しの通り。
あなたは防人です)
「ほ、本当!?」
思わず、手にした銃を顔を近付けて、確認を取る私。
側から見れば、怪しい事この上ない状況だが、それどころではない。
私が防人になった!?
女になっちゃったけど、こんなに嬉しい事はない!!
(随分と嬉しそうですね)
わいわいと嬉しさを爆発させ、はしゃぎまくる私に、その銃が語り掛けて来る。
「それは当然よ!
防人になる事は私の最大の夢だったんだから!
嬉しい事、この上ないわ!!」
(そうですか。
なら、私もあなたの身体を改造して正解でしたね)
「そうねぇ~!」
ん……?
今、不穏な言葉が聞こえた気が…………。
「ごめんなさい。
今、何て言ったの……?」
思わず、私は聞き返した。
(ですから、あなたの身体を改造して正解だった、と申し上げました)
つまり、私がこんな身体になったのは…………。
「あなたが原因かああああっ!?」
(いきなり、踊り出したり、叫んだりと忙しい人ですね)
「そういう問題じゃない!!
戻しなさい!
私を元の身体に戻しなさい!!」
(そう言われましても、一度死んだあなたを元に戻す事なんて出来ませんよ)
私がぶんぶんとその銃を振り続けながら、講義したが、その答えはあまりにも非常なものだった。
「え……?
やっぱり、私…………死んでたの……?」
(ええ、間違いなく死んでいましたよ。
防人でもない人間があの高さから落ちて無事な筈がないでしょう?)
それを聞いて、乾いた笑いしか出て来ない。
私は、その場で膝を突いて、項垂れた。
「やっぱり、私…………死んじゃったんだ…………」
(ええっ…………。
それはもう見事に絶命しておりましたよ)
「…………あなた、はっきりと言うわね…………。
人の心を持っているのなら、もう少し慰めてくれてもいいでしょう……?」
(そう申されましても、私にはそのような機能は搭載されていません。
むしろ、生き返らせてあげた分、感謝して欲しいくらいです)
何か、ドヤ顔しているこいつの顔が浮かぶんですが…………。
「とりあえず、一発殴って良い……?」
(……?
どうして、そういう結論に至ったのか、理解に苦しみます)
何か、色々とムカつくが…………。
何を話しても無駄そうね。
「もう良いわ。
それよりも、あなたは此処から脱出する方法って分かる?」
(それなら、問題はありません)
「え……?」
突然、手に握られた銃が輝き出し、私はその光に包まれた。
そして、次に目を開けた時、私は見覚えのある場所で佇んでいた。
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