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聖戦の始動編
施設破壊
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『成程、此処はそう言った場所なのですね…………』
考え深げに、モニターに映る聖女様が仰々しく頷いた。
俺は先程、剣聖と聖女の二人に、此処が、あの《レギオン》タイプの製造施設である旨を伝え、此処の破壊に協力する打診を出してみた。
その方が効率が良いし、正直、此処の破壊には、損傷状況の酷い《ストラーダ》では難しいかもしれない。
だが、もし、この二人の搭乗する《リヴァーサル》の武装をうまく使えれば、確実に破壊可能だ。
「んで? どうするよ?」
『行くに決まっているでしょう』
即答だった。
「流石、剣聖の名は、伊達や酔狂ではないですな…………!!」
『…………蹴るわよ…………』
《リヴァーサル》が、ゆっくりと右足を下げて、構える。
「…………冗談です…………」
怖過ぎなんですけど-------------
俺は《ストラーダ》の両の手を上げて、降参の姿勢を取った。
「とりあえず、まずは、お二人の機体の説明をしたいんで、構えを解いて貰えませんか?」
俺の頬を嫌な汗が伝う。
そんな俺の様子を見て、何故だか、聖女様が微笑ましそうに笑っていた。
--------------------------------------------
「着いたぞ」
あれから、数十分後-------------
ある程度の機体の説明を終え、この施設の動力炉へと到着した。
今、俺達の目の前には、八十メートルにもなる巨大な塔が建っている。
この筒状の塔は、製造設備に加え、魔力を無限に生成する動力炉にもなっていて、恐らく、あの女神が稼働した所為で、現在も稼働し続けている。
その証拠に、塔の根本の生産ラインと思われるレールに、幾重もの《レギオン》が造られ、ラインに沿って、移送されて行っている。
『あのようなものが、この世界にあったのですね』
『あんなものがあった所為で…………』
何か、お二人とも、憎々しげな表情で、例の塔を睨み付けておられる。
「とりあえず、段取りは分かっているな…………? うんじゃあ、よろしく」
『分かっているわよ!!!』
『《ブレード・ビット!!!》』
《リヴァーサル》の背部の装備から、あるものが、《リヴァーサル》の周りを飛翔する。
それは、四振の短剣状の刀身だ。
この機体には、遠隔操作可能な飛行浮遊系の短剣が装備されている。
この短剣は、《リヴァーサル》の背部ユニットに搭載されていて、後部座席の搭乗者の思念によって、操作可能な兵器らしい。
操作の間隔は、魔法を放つ感覚に似ているらしいが、そこん所は俺にも分からん。
だって、俺、魔法使えないし、使った事もない。
だから、そこは魔法のエキスパートな聖女様に任せます。
『《シールド・セイバー!!!》』
そして、本体の操縦は前の席に搭載する剣聖様の役目だ。
左腕に装着された盾の内から、剣を引き抜いた。
当然、この剣もヒートアックスと同じ系統のヒートソードだ。
剣を引き抜いた瞬間、刀身が赤く染まって行き、熱を放っている。
この《リヴァーサル》は前で機体制御を行い、後部座席で、遠隔操作系のサブウェポンを操作する。
そういう使用の機体コンセプトらしい。
まぁ、他にも、機能はあるのだが…………。
それを教える義理はない。
「分かっていると思うが、俺があの塔の壁をぶち破ると同時に突入。動力炉まで辿り着いたら、その自慢の剣で貫け」
『何度も言わせないでくれるかしら? 無駄口叩く暇があるなら、さっさとやって頂戴な…………!!!』
『こちらも、準備は出来ております!』
「威勢の良い事で-------------なら、行くぞ!!!」
俺はそう叫ぶなり、両肩のシールドからキャノン砲とミサイルの全弾を一斉に放ち、塔の壁を粉砕する。
「行くぞ!!!」
それを視認して、俺の《ストラーダ》が先に壁の内側へと入り込み、二人の《リヴァーサル》が、その後を続く。
動力炉は稼働しているので、当然、それを守る奴らもいる訳で、三体のレギオンが、行く手に立ち塞がる。
「おおおおおおおおおっ!!!!!」
俺は片手のナイフで、一体の腕を斬り落とし、もう一体のレギオンの頭部へとナイフを投擲する。
投擲したナイフは見事に命中し、振り上げたヒートアックスを落として、倒れた。
俺はそのアックスを地面に転がる前に、空中で掴んで、最後の一体のアックスを左肩の盾で受け止め、相手も装備した小型の盾で受け止めた。
「行けっ!!!!!」
『『っ!!!』』
その横を《リヴァーサル》の奴が通り過ぎて行き-------------思わず、俺の頬が緩んだ。
それじゃあ、後は任せたぜ!?
俺は奴らが動力炉の中枢に入るのを確認してから、レギオンが後方に飛び去るようにして、俺との距離を取る。
俺も同じように、距離を取るように飛び去る-------------と同時に、これまた、手にしたヒートアックスを投擲して、そのヒートアックスが奴の胴体を上下に両断し、爆散した。
「今だ…………!!!」
敵を撃破してからの俺の行動は速かった。
すぐに、塔から脱出して、ある地点へと向けて、スラスターを全開にして上に飛んだ。
実は、この動力炉の塔近くの天井には、緊急用の脱出方法が隠されており、ある一部分を押すと、巨大ロボット専用の《緊急脱出カプセル》の入り口が出現する。
俺はすぐ様、その《緊急脱出カプセル》の中へと入り、《ストラーダ》ごと地上へ向け、射出された。
それと同時に、塔が巨大な爆発を起こして、大地を揺らした。
悪いな二人共-------------お前らは知らないだろうが…………。
《動力炉》ってのは、破壊されたら、周りを巻き込む程の巨大な爆発を起こすのが定番だ。
まぁ、君らの《機体》なら、問題なく耐えるから、安心しな…………!!!
施設の動力炉を破壊の為に、追手を有効活用して、難なく逃走する。
ほんと、俺ってば、天才っ!!!!!!
俺は高笑いを上げながら、心にもない二人の無事を祈っていた------------
-------------と、そんな時だった。
「………………………………へ?」
施設の大爆発と同時に、脱出カプセルが無事、地上へ射出され-------------そのカプセルから機体が排出された瞬間に、それは起きた。
突然の危険を知らせるアラート音が、コックピット内でけたたましく鳴り響いた。
生産施設が剣聖達によって、動力炉を破壊され、目の前で、大爆発を起こしながら、周辺に影響を及ぼしている光景が、モニターに反映されているのは分かる。
だが、そのモニターの画面が、右反面が欠けた?
機体の状態を示すパネルに視線を移す。
すると、頭部部分が、何かしらの攻撃で、半壊しており-------------再び、コックピット内に、また、あのアラート音が鳴る。
(熱源反応っ!? まさか、狙撃-------------いや、あれは-------------)
センサーに反応があった方へとスラスターとバーニアを慌てて吹かせ、機体を、その方向へ向けると…………。
物凄いスピードで、黒い物体が《ストラーダ》の至近距離にまで、迫って来ていて-------------
「まさか、砲撃か!?」
俺がそう叫ぶなり、それが、機体の胸部に命中した。
「がっ!?」
砲弾が直撃するなり、強い衝撃がコックピット内に伝わる。
運が悪い事に、砲弾は機体の操作系の回路に、深刻なダメージを与えたらしく-------------機体が地面に落下するなり、機能を停止した。
「くそっ…………!!」
何とか、再起動させようと緊急用のスイッチを押して、予備の動力を起動。
座席の左下のコンソールを取り出して、操作を行う。
(頭部、胸部装甲半壊。魔導回路、操縦系統の断絶。再起動は…………不可能か…………。なら、せめて、ハッチだけでも-------------)
「っ!? 何だ…………?」
コックピットのハッチを強制的に開こうと、コンソールのキーボードを再び、操作しようとした時-------------「コンっ!!!」と、何か、金属音らしきものが聞こえた。
そう…………それは、磁石が、磁力を持ったもの-------------例えれば、鉄板か、何かに張り付いたような音で…………。
「えっ!? ちょっ!!!」
急に、何かに引き上げられたように、コックピット内が揺れ、妙な浮遊感が襲って来る。
その上で、何やら、施設の大爆発とは違う爆発音も聞こえて来て-------------
「……………………よしっ…………」
何とか、コックピットのハッチを開けると、視界に飛び込んで来たのは、見覚えのある発進ゲート内で-------------
『お帰りなさいませ。マスター』
聞き覚えのある、あのモニターメイドの声が響いて来る。
どうやら、俺は拠点である例の戦艦の中へと強制的に回収されたらしい。
慌てて、機体の外へと出ると、発進ゲートの入り口が閉じる寸前-------------戦艦の砲撃などを回避する機体を一瞬だが、目撃した。
「あれは…………」
あの背部から展開した両肩の二門の砲身と翼のように広げた飛行専用のユニット。
間違いない。
あれは、遠距離砲撃能力のある《カノン》タイプだ。
という事は、俺はあれに砲撃されたのか?
『マスターの回収を確認。緊急回頭。全速力で、この中域から退避します』
アルダートのアナウンスが流れ、艦内が僅かながら、揺れた。
俺は閉じた発進ゲートの入り口を凝視して、再び、アルダートの奴が声を掛けるまで、呆然とその場で立ち尽くしていた。
妙な胸騒ぎを抱いて-------------
考え深げに、モニターに映る聖女様が仰々しく頷いた。
俺は先程、剣聖と聖女の二人に、此処が、あの《レギオン》タイプの製造施設である旨を伝え、此処の破壊に協力する打診を出してみた。
その方が効率が良いし、正直、此処の破壊には、損傷状況の酷い《ストラーダ》では難しいかもしれない。
だが、もし、この二人の搭乗する《リヴァーサル》の武装をうまく使えれば、確実に破壊可能だ。
「んで? どうするよ?」
『行くに決まっているでしょう』
即答だった。
「流石、剣聖の名は、伊達や酔狂ではないですな…………!!」
『…………蹴るわよ…………』
《リヴァーサル》が、ゆっくりと右足を下げて、構える。
「…………冗談です…………」
怖過ぎなんですけど-------------
俺は《ストラーダ》の両の手を上げて、降参の姿勢を取った。
「とりあえず、まずは、お二人の機体の説明をしたいんで、構えを解いて貰えませんか?」
俺の頬を嫌な汗が伝う。
そんな俺の様子を見て、何故だか、聖女様が微笑ましそうに笑っていた。
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「着いたぞ」
あれから、数十分後-------------
ある程度の機体の説明を終え、この施設の動力炉へと到着した。
今、俺達の目の前には、八十メートルにもなる巨大な塔が建っている。
この筒状の塔は、製造設備に加え、魔力を無限に生成する動力炉にもなっていて、恐らく、あの女神が稼働した所為で、現在も稼働し続けている。
その証拠に、塔の根本の生産ラインと思われるレールに、幾重もの《レギオン》が造られ、ラインに沿って、移送されて行っている。
『あのようなものが、この世界にあったのですね』
『あんなものがあった所為で…………』
何か、お二人とも、憎々しげな表情で、例の塔を睨み付けておられる。
「とりあえず、段取りは分かっているな…………? うんじゃあ、よろしく」
『分かっているわよ!!!』
『《ブレード・ビット!!!》』
《リヴァーサル》の背部の装備から、あるものが、《リヴァーサル》の周りを飛翔する。
それは、四振の短剣状の刀身だ。
この機体には、遠隔操作可能な飛行浮遊系の短剣が装備されている。
この短剣は、《リヴァーサル》の背部ユニットに搭載されていて、後部座席の搭乗者の思念によって、操作可能な兵器らしい。
操作の間隔は、魔法を放つ感覚に似ているらしいが、そこん所は俺にも分からん。
だって、俺、魔法使えないし、使った事もない。
だから、そこは魔法のエキスパートな聖女様に任せます。
『《シールド・セイバー!!!》』
そして、本体の操縦は前の席に搭載する剣聖様の役目だ。
左腕に装着された盾の内から、剣を引き抜いた。
当然、この剣もヒートアックスと同じ系統のヒートソードだ。
剣を引き抜いた瞬間、刀身が赤く染まって行き、熱を放っている。
この《リヴァーサル》は前で機体制御を行い、後部座席で、遠隔操作系のサブウェポンを操作する。
そういう使用の機体コンセプトらしい。
まぁ、他にも、機能はあるのだが…………。
それを教える義理はない。
「分かっていると思うが、俺があの塔の壁をぶち破ると同時に突入。動力炉まで辿り着いたら、その自慢の剣で貫け」
『何度も言わせないでくれるかしら? 無駄口叩く暇があるなら、さっさとやって頂戴な…………!!!』
『こちらも、準備は出来ております!』
「威勢の良い事で-------------なら、行くぞ!!!」
俺はそう叫ぶなり、両肩のシールドからキャノン砲とミサイルの全弾を一斉に放ち、塔の壁を粉砕する。
「行くぞ!!!」
それを視認して、俺の《ストラーダ》が先に壁の内側へと入り込み、二人の《リヴァーサル》が、その後を続く。
動力炉は稼働しているので、当然、それを守る奴らもいる訳で、三体のレギオンが、行く手に立ち塞がる。
「おおおおおおおおおっ!!!!!」
俺は片手のナイフで、一体の腕を斬り落とし、もう一体のレギオンの頭部へとナイフを投擲する。
投擲したナイフは見事に命中し、振り上げたヒートアックスを落として、倒れた。
俺はそのアックスを地面に転がる前に、空中で掴んで、最後の一体のアックスを左肩の盾で受け止め、相手も装備した小型の盾で受け止めた。
「行けっ!!!!!」
『『っ!!!』』
その横を《リヴァーサル》の奴が通り過ぎて行き-------------思わず、俺の頬が緩んだ。
それじゃあ、後は任せたぜ!?
俺は奴らが動力炉の中枢に入るのを確認してから、レギオンが後方に飛び去るようにして、俺との距離を取る。
俺も同じように、距離を取るように飛び去る-------------と同時に、これまた、手にしたヒートアックスを投擲して、そのヒートアックスが奴の胴体を上下に両断し、爆散した。
「今だ…………!!!」
敵を撃破してからの俺の行動は速かった。
すぐに、塔から脱出して、ある地点へと向けて、スラスターを全開にして上に飛んだ。
実は、この動力炉の塔近くの天井には、緊急用の脱出方法が隠されており、ある一部分を押すと、巨大ロボット専用の《緊急脱出カプセル》の入り口が出現する。
俺はすぐ様、その《緊急脱出カプセル》の中へと入り、《ストラーダ》ごと地上へ向け、射出された。
それと同時に、塔が巨大な爆発を起こして、大地を揺らした。
悪いな二人共-------------お前らは知らないだろうが…………。
《動力炉》ってのは、破壊されたら、周りを巻き込む程の巨大な爆発を起こすのが定番だ。
まぁ、君らの《機体》なら、問題なく耐えるから、安心しな…………!!!
施設の動力炉を破壊の為に、追手を有効活用して、難なく逃走する。
ほんと、俺ってば、天才っ!!!!!!
俺は高笑いを上げながら、心にもない二人の無事を祈っていた------------
-------------と、そんな時だった。
「………………………………へ?」
施設の大爆発と同時に、脱出カプセルが無事、地上へ射出され-------------そのカプセルから機体が排出された瞬間に、それは起きた。
突然の危険を知らせるアラート音が、コックピット内でけたたましく鳴り響いた。
生産施設が剣聖達によって、動力炉を破壊され、目の前で、大爆発を起こしながら、周辺に影響を及ぼしている光景が、モニターに反映されているのは分かる。
だが、そのモニターの画面が、右反面が欠けた?
機体の状態を示すパネルに視線を移す。
すると、頭部部分が、何かしらの攻撃で、半壊しており-------------再び、コックピット内に、また、あのアラート音が鳴る。
(熱源反応っ!? まさか、狙撃-------------いや、あれは-------------)
センサーに反応があった方へとスラスターとバーニアを慌てて吹かせ、機体を、その方向へ向けると…………。
物凄いスピードで、黒い物体が《ストラーダ》の至近距離にまで、迫って来ていて-------------
「まさか、砲撃か!?」
俺がそう叫ぶなり、それが、機体の胸部に命中した。
「がっ!?」
砲弾が直撃するなり、強い衝撃がコックピット内に伝わる。
運が悪い事に、砲弾は機体の操作系の回路に、深刻なダメージを与えたらしく-------------機体が地面に落下するなり、機能を停止した。
「くそっ…………!!」
何とか、再起動させようと緊急用のスイッチを押して、予備の動力を起動。
座席の左下のコンソールを取り出して、操作を行う。
(頭部、胸部装甲半壊。魔導回路、操縦系統の断絶。再起動は…………不可能か…………。なら、せめて、ハッチだけでも-------------)
「っ!? 何だ…………?」
コックピットのハッチを強制的に開こうと、コンソールのキーボードを再び、操作しようとした時-------------「コンっ!!!」と、何か、金属音らしきものが聞こえた。
そう…………それは、磁石が、磁力を持ったもの-------------例えれば、鉄板か、何かに張り付いたような音で…………。
「えっ!? ちょっ!!!」
急に、何かに引き上げられたように、コックピット内が揺れ、妙な浮遊感が襲って来る。
その上で、何やら、施設の大爆発とは違う爆発音も聞こえて来て-------------
「……………………よしっ…………」
何とか、コックピットのハッチを開けると、視界に飛び込んで来たのは、見覚えのある発進ゲート内で-------------
『お帰りなさいませ。マスター』
聞き覚えのある、あのモニターメイドの声が響いて来る。
どうやら、俺は拠点である例の戦艦の中へと強制的に回収されたらしい。
慌てて、機体の外へと出ると、発進ゲートの入り口が閉じる寸前-------------戦艦の砲撃などを回避する機体を一瞬だが、目撃した。
「あれは…………」
あの背部から展開した両肩の二門の砲身と翼のように広げた飛行専用のユニット。
間違いない。
あれは、遠距離砲撃能力のある《カノン》タイプだ。
という事は、俺はあれに砲撃されたのか?
『マスターの回収を確認。緊急回頭。全速力で、この中域から退避します』
アルダートのアナウンスが流れ、艦内が僅かながら、揺れた。
俺は閉じた発進ゲートの入り口を凝視して、再び、アルダートの奴が声を掛けるまで、呆然とその場で立ち尽くしていた。
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