【修正中】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜

水先 冬菜

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聖戦の始動編

女神とは…………?

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 女神-------------

 それは人類を導く崇拝されるべき絶対的な存在-------------

 この世界では、必ず、一国に、一柱以上の女神が降臨していて、国はその地に住まう女神の方針によって、動くらしい。

 当然、この聖女を含めた勇者パーティーの面々も、国に住まう女神の依頼で、俺の捕縛に動いていたそうだ。

 ほんと、迷惑な話だ。

 だが、聖女から女神に関する話を聞いて、ある事を確信した。

 この世界の連中は、《女神絶対主義》と言える程、女神の願いや決断を後押しする為に、忠実に動いており-------------狂気的だ。

 女神の言葉に、何の疑いもなく、その願いが人類の道標になっていると、本気でそう思っている。

 だから、気付かない。

 気付こうとしない。

 この聖戦が、である事を-------------

 何故、俺がそう考えるのか。

 それは、この管制室の記録データや履歴だ。

 俺達のいるこの生産施設は明らかに、何者かの操作を受けて、稼働している形跡がある。

 しかも、データを見る限り、俺達が来る少し前にだ。

 だが、この施設はそもそも、数百年以上のものになるし、この世界の連中には、常識から外れているものだ。

 そんなものを、定命の生物である人類が知り得る事は可能なのか?

 答えは決まっている。

 不可能だ。

 前に、アルダートから聞いた話だと、かなり巧妙な方法で、この施設の情報は全て、隠匿されていたらしいし…………。

 技術的にも、この世界の連中が、この施設を稼働させる術があるようには思えない。

 それを踏まえると、人類の常識を超えた存在の仕業である。

 と思えて仕方がない。

 そして、それを証明する後押しになったのは、聖女が最後に話しただ。

 それは、国に住まわない《外れ女神》と呼ばれる邪神の類に属する者の話だ。

 何でも、その《外れ女神》は、自己中心的で、自分の考えにそぐわない場合は、戦争を起こす事さえ厭わない程、狂っているらしい。

 前に、俺が勇者共と相対した時、俺の事を夫呼ばわりした女神が、それだとか-------------


「……………………」


 まさか、だよな…………?





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