【修正中】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜

水先 冬菜

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聖戦の始動編

突入せよ

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 ストーカー勇者の馬鹿が、大地を崩してくれたおかげで目的の《生産施設を》を発見した俺は大地の崩壊と共に落ちていった愛機《フォートナー》の近くへと降り立った。

 機体は運良く仰向けで、落ちており、コックピット内にすんなり入る事は出来た。

 一応、機体の損傷具合も確認したが、ほんと、矢鱈と頑丈なのか、故障箇所は見当たらない。

 あの崩落じゃあ、あの勇者パーティー共は無事じゃ済まないだろうけど…………。

 本の数日くらいしか、顔を合わせていないが、迷惑極まりない奴らだった。

 でも、最後には、少し役立ってくれた訳だ。

 そこんとこだけは感謝しておく。

 それじゃあ、この施設のマップを表示して……………………おっ!!!

 こっちだな!!!

 俺は機体に乗り込むなり、《フォートナー》を右の方角へと続く巨大ロボットも通れるくらいの通路へと向かって、歩み進める。

 マップの表示に従い、歩み進める事、数分の後-------------

 特に、これといった罠らしき類はなく、目的の場所へと到着した。

「……………………? 妙に、あっさりとしているな…………」

 戦艦から発進する前の話だ。

 あのモニターメイドの《アルダート》の話だと、それはそれは恐ろしい罠がてんこ盛りのセキリティだとほざいていた筈だ。

 まさか、アルダートの奴が、嘘を吹き込みやがったのか?

 と、考えた。

 だから、とりあえず、手頃なコンソールらしきものを見つけて、この施設の情報を《フォートナー》を介して、調べてみた。

 この施設も《アルダート》の戦艦と同じなら、俺にも調べる事は可能な筈。

 その結果-------------

「数時間前に、全セキュリティが解除されただって…………?」

 その解析結果を目の当たりにして、嫌な寒気が背筋を駆け巡った瞬間-------------

 施設の壁を打ち破って、何かが現れた。

 慌てて、回避すると、機体の眼前を鋼の拳がすり抜けて、壁面にめり込んだ。

 視界をその現れたものへと向け、俺の表情は険しくなる。

 何故なら、そこにいたのは、《フォートナー》と同じ巨大ロボットだったからだ。

 それも、例のアルダートに調べさせた資料の中にあった。

 確か、こいつのタイプは-------------

「《ソード》だったか…………?」
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