【修正中】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった？〜

聖戦の始動編

いつものお邪魔虫…………

　何で、こうなった-------------



　そんな風に思った事はないだろうか…………？

　例えば、理不尽な現実を唐突に突きつけられ、否応なしに追い込まれる。

　そんな状況に陥って、思わず、ため息をしてしまうかの如く、うんざりした。

　そう思ってしまうのではないのだろうか？

　一体、俺が何を言っているのかって…………？

　それはね。

　俺の目の前にいる奴に聞いてみてね。

　はい、答えをどうぞっ！！！

「今日こそ、私達の元に来て貰うよ！！！」

　いやいや、お断りさせてもらいますよ。

　ストーカー勇者御一行様-------------


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　話は数十分前までに戻る。

　それはアルダートの話を聞き、その《生産施設》とやらの場所まで、俺専用の巨大可変ロボットの《フォートナー》で向かっている最中の事だった。

「本当に、此処にその《生産施設》とやらがあるのか？」

『艦内のデータベースの情報では、その地点で間違いありません』

　モニターメイドこと、アルダートさんが示したマップの点滅地点に差し掛かり、戦艦にいるアルダートに通信すると、何とも、あっさりとした返答が返って来た。

　と言っても、俺はその話をあまり信じ切れなかった。

　何せ、アルダートが示した地点、その上空から見下ろして見えるのは、緑の絨毯が生い茂る平原-------------

　特に、変わった所は見られない。

　とりあえず、《フォートナー》を飛行形態から人型形態へと変えて、地表に着地する。

　うん。

　美味い空気…………。

　コックピットのハッチが空いた瞬間、草木の香りが、鼻腔をくすぐり、心地の良い新鮮な空気が機体内へと入り込んで来る。

　そして、《フォートナー》から降りて-------------後悔した。





「見つけたよ！！！！！」




　聞き覚えのある嫌な声-------------

　声のする方へと振り返ると、これまた、見覚えのある三人組が視界に入り、口元をへの字に思わず、曲げてしまう。

「その巨人…………やっぱり、あれは君の物だったんだね！！！」

　うるさ…………。

　とりあえず、死んでおけ…………。

　俺はアイテムボックスからビームライフルを取り出して、躊躇なく、手に取り次第、勇者目掛けて、撃ち放つ。

《ホーリーバリア》

　ちっ…………！！！

　聖女の奴、魔法で咄嗟に防ぎやがったな…………。

　俺の蛮行を目の当たりにした所為か、勇者の隣にいた剣聖も警戒心を露わにして、腰にぶら下げていた剣を引き抜いて、構えた。

　勇者も同様に、聖剣の切っ先をこちらに向けて、睨んでいる。

　まぁ、どっちにしろ、やる事は変わらない訳だし-------------さっさとやるか…………。

《プラモ錬成》

　俺はスキルを発動させ、人型ロボット《エグゼス》の姿へと変身して、ビームライフルの銃口を奴らに向けて、再び、その引き金を引いた。

　そして、今に至る。

　つか、何で、勇者様御一行が、こんな所にいるんだ？