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聖戦の始動編
ロボットのタイプ
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「…………で? これが、艦内のデータベースにあった資料か?」
『はい』
戦闘を終え、艦へと戻った俺を待っていたのは、例の街を救った後に、モニターメイドの《アルダート》さんに頼んでいたロボット共の細やかな資料だ。
俺の問いに恭しく肯定するこのモニターメイドは自棄に、あのロボット共の事に詳しかった。
《魔導起動兵器計画》
何か、モニター横のコピー機らしき所から出て来た資料の冒頭には、そう日本語で書かれた資料がある。
今、俺が搭乗しているこの戦艦や《フォートナー》のようね巨大ロボットが、俺のスキルと同じ《プラモ錬成》で出来ているのなら、まず、間違いなく、製作者は【俺と同じ世界の奴】だとは思っていた。
けれど、本の冒頭の一部だけを読み進めているだけで、思わず、目を背けたくなる上に、頭を抱えたくなるクソッタレな内容だ。
この資料によると、それはそれは、大量に量産されたロボットの事が書き記されている。
その数、なんと-----------------一千万。
しかも、俺がこれまで、退治したあの大斧のロボットは《レギオン》と呼ばれるタイプの機体らしく。
兵で例えるなら【歩兵】という扱いで、同型の巨大ロボットの方は人型サイズに命令を飛ばす【指揮官機】の役割を果たしているようだ。
なら、その指揮官機を潰せば解決じゃね?
と考えるだろう。
だが、それも想定して、なのか分からないが、指揮官機が潰されると、人型サイズ全てに、とある命令が、自動的に発令されるシステムも導入されているみたいだ。
内容は簡単に言えば、《自爆》と《特攻》-------------
要するに、どうせ倒されるなら、出来るだけ、敵の戦力を奪い、敵諸共朽ち果てろ、って事だ。
悪趣味な…………。
ん?
おい、ちょっと、待て-------------
何気なく、資料を捲ると、最悪な物の記述に目を通してしまった。
それは-------------
「なぁ…………アルダート。俺達が現在、確認しているのは《レギオン》タイプだけか?」
そう俺の手元の資料には、多種多彩なロボットの設計資料があった。
俺は嫌な感じはしつつも、手元の資料を確認しながら、希望を込めて、アルダートに尋ねた。
というか、お願いだから、大丈夫-------------そう言ってっ!!!
『いえ、今現在、我々が確認しているのは、《レギオン》タイプを除くと、《カノン》・《ソード》・《タンク》の三タイプになります』
「……………………」
よぉ~く分かったわ…………。
希望が潰えるって…………こういう事を言うんだな…………。
『はい』
戦闘を終え、艦へと戻った俺を待っていたのは、例の街を救った後に、モニターメイドの《アルダート》さんに頼んでいたロボット共の細やかな資料だ。
俺の問いに恭しく肯定するこのモニターメイドは自棄に、あのロボット共の事に詳しかった。
《魔導起動兵器計画》
何か、モニター横のコピー機らしき所から出て来た資料の冒頭には、そう日本語で書かれた資料がある。
今、俺が搭乗しているこの戦艦や《フォートナー》のようね巨大ロボットが、俺のスキルと同じ《プラモ錬成》で出来ているのなら、まず、間違いなく、製作者は【俺と同じ世界の奴】だとは思っていた。
けれど、本の冒頭の一部だけを読み進めているだけで、思わず、目を背けたくなる上に、頭を抱えたくなるクソッタレな内容だ。
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なら、その指揮官機を潰せば解決じゃね?
と考えるだろう。
だが、それも想定して、なのか分からないが、指揮官機が潰されると、人型サイズ全てに、とある命令が、自動的に発令されるシステムも導入されているみたいだ。
内容は簡単に言えば、《自爆》と《特攻》-------------
要するに、どうせ倒されるなら、出来るだけ、敵の戦力を奪い、敵諸共朽ち果てろ、って事だ。
悪趣味な…………。
ん?
おい、ちょっと、待て-------------
何気なく、資料を捲ると、最悪な物の記述に目を通してしまった。
それは-------------
「なぁ…………アルダート。俺達が現在、確認しているのは《レギオン》タイプだけか?」
そう俺の手元の資料には、多種多彩なロボットの設計資料があった。
俺は嫌な感じはしつつも、手元の資料を確認しながら、希望を込めて、アルダートに尋ねた。
というか、お願いだから、大丈夫-------------そう言ってっ!!!
『いえ、今現在、我々が確認しているのは、《レギオン》タイプを除くと、《カノン》・《ソード》・《タンク》の三タイプになります』
「……………………」
よぉ~く分かったわ…………。
希望が潰えるって…………こういう事を言うんだな…………。
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