【修正中】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜

水先 冬菜

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世界の破滅編

帰還

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 例のロボット群を撃退した俺は戦艦へと既に帰還していた。

 アルダートとかいう、例のモニターメイドに再び、されてだが…………。

「こういうご招待は勘弁願いませんかね…………?」

 今現在、俺は《フォートナー》のコックピット内で、逆さまになっていた。

 何故なら、搭乗中のフォートナーが飛行形態で、逆さまでカタパルトの上を転がっているからだ。

 何せ、戦艦の座標を確認して、着艦しようとした時に、また、あの捕獲用のアンカーでグルグル撒きにして引き摺り込まれたのだ。

 もしかして、着艦する際、毎回、こういった嫌がらせが続くんか?

『それは申し訳ありませんでした。以後、気を付けます』

 右上の小型モニターに映るメイドのアルダートの姿を見て、分かる。

 あ…………これ、絶対、直す気無いパターンだ。

『とりあえず、カタパルトにいつまでも居座られるのは困りますので、クレーンで格納スペースまでお連れします』

 いや、その前にアンカー外せよっ!?

 グルグル撒きにされて、ハッチが開かないんだよ!!!

 ここから出せえええええええっ!!!!!!

 無情にも、大型クレーンで吊り上げられ、格納スペースまで連れていかれるフォートナーのコックピット内で、逆さのまま、連れて行かれる俺。

 頭に血が昇るのを感じながら、今後、絶対と言い切れる程、このモニターメイドは反省という言葉は皆無だと理解した。


 その数十分後-------------


 漸く、コックピットから脱出した俺は、そのまま、崩れるように地面に手を着き、胃の奥から込み上げるものをぶち撒ける。

『汚いですね』

 誰の所為だ!!!

 だ・れ・のっ!!!

 嘔吐しながら、苦しむ俺を可哀想なものを見るような眼差しで、苦笑するアルダート。

『あ…………そういえば、湊様。先程、言い忘れた事があるのですけれど…………』

 そんな彼女が、ふと、何かを思い出すような仕草で掌を合わせて来た。

「あぁ…………? 何だよ…………?」

 そんなアルダートの仕草に、イラッとしながらも尋ね返したら、気にする素振りも見せず、とんでもない事を言い出した。

『また街が襲われているようですよ?』

「……………………」

 ニッコリと可愛らしく小首を傾げて微笑むアルダートを見て、内心、こう思った。




 そういう重要な事は先に言えよっ!!!!!
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