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世界の破滅編
改修作業
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「ここで良いんだな…………?」
俺の問いに、壁の大型モニターに映るメイド-------------アルダートが肯定したのを確認すると、例の巨大ロボットの前に設置されていたコンソールパネルに手を翳した。
『スキル《プラモ錬成》所有者を確認。認識生体コードを新規登録します。個体名称をお答えください』
すると、機械的なアナウンスが、コンソールのスピーカーから発せられた。
「如月湊だ」
俺が自身の名を口にすると、『個体名称、如月湊を登録しました』と返事が返って来た。
そして、コンソールパネルのモニターに、様々な項目が表示される。
その内の一つ-------------《改修》の項目を俺はタップすると、更に多くの項目が表示され、例の巨大ロボットの周りに複数の魔法陣が出現する。
そうアルダートが、例のロボット群に対抗する唯一の術とは、今、この格納スペース内に保管されているロボットを改修する事だったのだ。
アルダート(モニターメイドで良いか)の話だと、今、この格納スペースにある巨大ロボットは全てが【未完成】で保管されているらしい。
これを完成させるには、驚く事に、俺の『プラモ錬成》が必要なのだそうだ。
何故、俺のスキルが必要なのか。
その理由は至極単純-------------
なんと、この巨大ロボットは俺と同じスキルで構築されていたのだ。
だからこそ、モニターメイドことアルダートは、そのスキルを保有する俺を匿ったのだ。
あわよくば、このロボットを完成させてくれるのを願っていそうな感じもする話だが…………。
それよりも、今は改修作業を進める事に集中する。
とりあえずは、この機体に、俺の《ビームライフル》や《ビームソード》は装備させる。
後は防御用のシールドも作っておくべきだな…………。
アルダートの説明もあって、ある程度、このコンソールの使い方は理解出来た。
どうやら、このコンソールは俺の《プラモ錬成》で製作出来るキットなら、何でも、瞬時に作り出せる上、《修理》や《改修》を同時に出来るような感じの使用になっていて-------------俺が念じれば、自動的に最善の設計図を提示してくれる。
現に、巨大ロボットが格納されているケージ内に、見覚えのあるライフルがいつの間にか、作られ、鎮座していた。
ビームソードも同様に、左右の腰に装備され、シールドが左腕に装着される。
後はモニターの表示を見る限り、《関節部》と《装甲》及び《腕部》辺りに、エラーが起きているから、そこを俺のスキル内にあるキットから交換して-------------
俺はコンソールパネルのモニターで、機体の隅々まで確認しながら、スキル内のキットを一つ一つ見渡して行く。
コンソールのデータでは、この巨大ロボットは所謂、《可変機能》を持った機体らしいので、それに合わせて、選べば良い。
その中で、面白い武装が目に入ったので、それも導入する。
そんなこんなで、僅か、数分で機体の整備は終わった。
「これで発進は可能になったのか?」
一応、アルダートに確認を取ってみる。
『はい。全システム・オールグリーン。魔力ゲージ・マックス。問題のある箇所はございません。しかし、貴方様があのような危険な場所へ無理に出向く必要はないのではありませんか?』
俺の問いに、アルダートは首を縦に振って肯定するが、不安げな表情で苦言を呈して来る。
そんなアルダートに、俺はしばしの沈黙な後-------------こう答えた。
「見ているだけっていうのは性に合わないんだよ…………」
-------------ちょっと、青臭いな…………。
そう内心思いつつも、アルダートにさっさと乗り方を教えろと、八つ当たり気味に催促する。
そんな俺を見て、アルダートはもう何を言っても無駄だと悟ったように、被りを振ると仕方ないとばかりに、ロボットの腹部にあるコックピットのハッチを開けた。
俺の問いに、壁の大型モニターに映るメイド-------------アルダートが肯定したのを確認すると、例の巨大ロボットの前に設置されていたコンソールパネルに手を翳した。
『スキル《プラモ錬成》所有者を確認。認識生体コードを新規登録します。個体名称をお答えください』
すると、機械的なアナウンスが、コンソールのスピーカーから発せられた。
「如月湊だ」
俺が自身の名を口にすると、『個体名称、如月湊を登録しました』と返事が返って来た。
そして、コンソールパネルのモニターに、様々な項目が表示される。
その内の一つ-------------《改修》の項目を俺はタップすると、更に多くの項目が表示され、例の巨大ロボットの周りに複数の魔法陣が出現する。
そうアルダートが、例のロボット群に対抗する唯一の術とは、今、この格納スペース内に保管されているロボットを改修する事だったのだ。
アルダート(モニターメイドで良いか)の話だと、今、この格納スペースにある巨大ロボットは全てが【未完成】で保管されているらしい。
これを完成させるには、驚く事に、俺の『プラモ錬成》が必要なのだそうだ。
何故、俺のスキルが必要なのか。
その理由は至極単純-------------
なんと、この巨大ロボットは俺と同じスキルで構築されていたのだ。
だからこそ、モニターメイドことアルダートは、そのスキルを保有する俺を匿ったのだ。
あわよくば、このロボットを完成させてくれるのを願っていそうな感じもする話だが…………。
それよりも、今は改修作業を進める事に集中する。
とりあえずは、この機体に、俺の《ビームライフル》や《ビームソード》は装備させる。
後は防御用のシールドも作っておくべきだな…………。
アルダートの説明もあって、ある程度、このコンソールの使い方は理解出来た。
どうやら、このコンソールは俺の《プラモ錬成》で製作出来るキットなら、何でも、瞬時に作り出せる上、《修理》や《改修》を同時に出来るような感じの使用になっていて-------------俺が念じれば、自動的に最善の設計図を提示してくれる。
現に、巨大ロボットが格納されているケージ内に、見覚えのあるライフルがいつの間にか、作られ、鎮座していた。
ビームソードも同様に、左右の腰に装備され、シールドが左腕に装着される。
後はモニターの表示を見る限り、《関節部》と《装甲》及び《腕部》辺りに、エラーが起きているから、そこを俺のスキル内にあるキットから交換して-------------
俺はコンソールパネルのモニターで、機体の隅々まで確認しながら、スキル内のキットを一つ一つ見渡して行く。
コンソールのデータでは、この巨大ロボットは所謂、《可変機能》を持った機体らしいので、それに合わせて、選べば良い。
その中で、面白い武装が目に入ったので、それも導入する。
そんなこんなで、僅か、数分で機体の整備は終わった。
「これで発進は可能になったのか?」
一応、アルダートに確認を取ってみる。
『はい。全システム・オールグリーン。魔力ゲージ・マックス。問題のある箇所はございません。しかし、貴方様があのような危険な場所へ無理に出向く必要はないのではありませんか?』
俺の問いに、アルダートは首を縦に振って肯定するが、不安げな表情で苦言を呈して来る。
そんなアルダートに、俺はしばしの沈黙な後-------------こう答えた。
「見ているだけっていうのは性に合わないんだよ…………」
-------------ちょっと、青臭いな…………。
そう内心思いつつも、アルダートにさっさと乗り方を教えろと、八つ当たり気味に催促する。
そんな俺を見て、アルダートはもう何を言っても無駄だと悟ったように、被りを振ると仕方ないとばかりに、ロボットの腹部にあるコックピットのハッチを開けた。
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