【修正中】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜

水先 冬菜

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「なるほど…………。

 そういう事か…………」

 俺が納得したように何度もわざとらしく頷いてみせると、あのクソ女神オリヴィエ様は俺に冷たい眼差しを向けて来る。

『よくもやってくれたな…………』

 その姿は側から見ても、怒りが爆発寸前と言った感じで、静かにメラメラと燃え滾っている。

 完全に怒り心頭なようだ。

 まあ、怖い事…………でもね、こっちもこっちで色々と怒っているんだよ?

 あの時、老騎士が言っていた指名手配で気付くべきだった。

 この世界に来て、俺はまだ数日と日が経ってはいない。

 それだというのに、あの老騎士といい、他の騎士共といい、何故か、俺の情報を少なからず知っていた。

 そんでもって、俺の素性を知っていて、数日と掛からず、伝達出来て-------------尚且つ、即俺を指名手配なんて、ありえない事が出来る奴と言えば…………。

 簡単に予想が出来るな…………。

 そんなのは、人ではなく、神か何かの仕業だ。

 確かにこいつは別れ際に、「絶対に諦めない」みたいな事言っていたし…………。

 大方、この騎士共はこの女神の部下か、何かなのだろう。

 そう考えた方がしっくりと来るし、な…………。

 でも、こうなると、もう少し女神についても調べておいた方が良いのかもな…………。

 つい先日も、他の女神に神罰やらとかで、脅されたりしたし…………。

 この世界をもっと知る上で、必要な事な気がする。

『もう容赦はしないっ!!!』

 おっと…………!?

 女神が振り下ろして来た剣を左腕のシールドで難なく受け流す。

 右腕に装着された小型のシールドから、収納されていたビームガンを展開する。

 それに気付いた女神が慌てて、かわそうとするが、一歩遅く、右の頬をビームが擦り、金色で美しい髪が焼き焦げた。

『よくもっ!!!』

 そんで、右腕のビームガンを再び小型シールドに収納させ、今度は大型の実体剣を展開。

 駆け出しながら、女神の剣とぶつかり合い-------------

『なっ!?』

 途端に、バターのように滑らかに女神の剣を切り裂き、女神の胴体を叩き斬る。

『がはっ!!』

「ヘェ~…………。

 女神の血も赤いんだなぁ…………」

『き、きざ、ま…………』

「まあ、とりあえず、お前、鬱陶しいから此処で死んどけ…………」

 再びシールドからビームガンを展開し、銃口を女神に向ける。

 全く、余計な手間を掛けさせやがって-------------

『ま、待ってください!!!』

「……………………」

 おいおい、またかよっ!?

 このクソ女神の脳髄をぶち撒けようと、引き金に手を掛けた時、また、訳の分からん翼の生えた少女が現れる。

『私の名は愛の女神ベルミナ!

 どうか、お怒りをお静めください!!』

 やっぱり、女神なのね…………?

 つか、この世界、女神が多くね!?
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