18 / 82
プロローグ
ビームソード
しおりを挟む
「うおっ!!!??」
振り返った瞬間、俺の身を引き裂こうと迫る巨大な黒爪をライフルで受け止める。
んで、それを振り下ろしたであろう奴の腹を蹴り飛ばして、もう一つの腕の黒爪の斬撃を回避し、後方へと下がった。
おいおい、結構深くまでめりこんじまったじゃねえかっ!!?
これ作るの地味に苦労したんだぞ!?
ライフル銃を壊され、地味に傷付く俺。
そんな俺の心情を察する事もなく、狂気の籠もったその眼で、憎々しげにこちらを睨み付けて来る。
「良くも我の邪魔をしてくれたなっ!!!
人間風情がっ!!!!!」
はいっ…………?!
一体、何を怒ってらっしゃるのでしょうか…………?!
怒りたいのはこっちの方だっての…………!?
せっかくのオニューのライフルぶっ壊されてんだからなっ!?
意外と気に入ってたんだぞ、これっ!!!
「我らの悲願の為っ!!!
貴様はここで狩るっ!!!!!!」
「やれるもんなやってみろんってんだ…………」
俺は半壊したライフルを投げ捨てるとローブの懐からとある筒状の細長い棒のようなものを取り出した。
まぁ、正確に例えるなら、これは日本刀とかでいう鍔のない刀の柄だ。
「はああああっ!?
そんなもんで何が出来るっていうんだあああっ!!??
人間っ!!!!」
俺を小馬鹿にしたように、嘲笑の色を浮かべ、両腕の黒爪を広げて、一瞬で距離を詰める敵。
「んなもん決まってんだろ…………」
あんたを斬る為だ。
「----------------なっ…………!?」
黒爪が俺の身体に触れようとした瞬間、敵の顔が驚愕へと歪む。
「終わりだ…………」
自身の両腕が爪ごと宙を舞い、俺の手にしていた柄の先端にはまるで剣のような光刃が放出されていた。
ビームソード。
某ロボットアニメとかで、良く使われる光学熱量兵器だ。
まぁ、今回は俺のスキルとファンタジー世界とかでありがちな魔力を合わせて擬似的に再現しているが…………。
まぁ、そこそこ使えそうだな…………。
俺は勢いよく、ビームソードを振り下ろし、胴体を叩き斬る。
「な…………何だ…………?
それ…………は…………」
「知る必要なんかねぇよ…………」
俺を怒らせた以上、俺の武器の性能テストのモルモットになりやがれ!
このクソ野郎…………!!
って、やばっ!!?
よく見たら、ビームソードから何やら危なげな煙が出でやがるっ!!!
慌てて投げたら、案の定、大爆発を起こした。
やっぱ、突貫で作ったのは不味かったな…………。
今度は時間を掛けてゆっくりと作ろう。
うん、そうしよう。
とりあえず、あと使えそうなのは----------------リボルバーが一丁と弾丸が数発あるだけか。
心許ないが先遣隊も奮闘しているみたいだし、もういっちょ頑張るかね。
「動かないで…………」
うっわ、何か聞き覚えのある声が聞こえるよ。
もう嫌…………助けてくれよ神様。
視界の端に、背後から伸び出て来た剣の切っ先が映り、また面倒な事が起きると確信した俺は、思わず涙目になるのであった。
振り返った瞬間、俺の身を引き裂こうと迫る巨大な黒爪をライフルで受け止める。
んで、それを振り下ろしたであろう奴の腹を蹴り飛ばして、もう一つの腕の黒爪の斬撃を回避し、後方へと下がった。
おいおい、結構深くまでめりこんじまったじゃねえかっ!!?
これ作るの地味に苦労したんだぞ!?
ライフル銃を壊され、地味に傷付く俺。
そんな俺の心情を察する事もなく、狂気の籠もったその眼で、憎々しげにこちらを睨み付けて来る。
「良くも我の邪魔をしてくれたなっ!!!
人間風情がっ!!!!!」
はいっ…………?!
一体、何を怒ってらっしゃるのでしょうか…………?!
怒りたいのはこっちの方だっての…………!?
せっかくのオニューのライフルぶっ壊されてんだからなっ!?
意外と気に入ってたんだぞ、これっ!!!
「我らの悲願の為っ!!!
貴様はここで狩るっ!!!!!!」
「やれるもんなやってみろんってんだ…………」
俺は半壊したライフルを投げ捨てるとローブの懐からとある筒状の細長い棒のようなものを取り出した。
まぁ、正確に例えるなら、これは日本刀とかでいう鍔のない刀の柄だ。
「はああああっ!?
そんなもんで何が出来るっていうんだあああっ!!??
人間っ!!!!」
俺を小馬鹿にしたように、嘲笑の色を浮かべ、両腕の黒爪を広げて、一瞬で距離を詰める敵。
「んなもん決まってんだろ…………」
あんたを斬る為だ。
「----------------なっ…………!?」
黒爪が俺の身体に触れようとした瞬間、敵の顔が驚愕へと歪む。
「終わりだ…………」
自身の両腕が爪ごと宙を舞い、俺の手にしていた柄の先端にはまるで剣のような光刃が放出されていた。
ビームソード。
某ロボットアニメとかで、良く使われる光学熱量兵器だ。
まぁ、今回は俺のスキルとファンタジー世界とかでありがちな魔力を合わせて擬似的に再現しているが…………。
まぁ、そこそこ使えそうだな…………。
俺は勢いよく、ビームソードを振り下ろし、胴体を叩き斬る。
「な…………何だ…………?
それ…………は…………」
「知る必要なんかねぇよ…………」
俺を怒らせた以上、俺の武器の性能テストのモルモットになりやがれ!
このクソ野郎…………!!
って、やばっ!!?
よく見たら、ビームソードから何やら危なげな煙が出でやがるっ!!!
慌てて投げたら、案の定、大爆発を起こした。
やっぱ、突貫で作ったのは不味かったな…………。
今度は時間を掛けてゆっくりと作ろう。
うん、そうしよう。
とりあえず、あと使えそうなのは----------------リボルバーが一丁と弾丸が数発あるだけか。
心許ないが先遣隊も奮闘しているみたいだし、もういっちょ頑張るかね。
「動かないで…………」
うっわ、何か聞き覚えのある声が聞こえるよ。
もう嫌…………助けてくれよ神様。
視界の端に、背後から伸び出て来た剣の切っ先が映り、また面倒な事が起きると確信した俺は、思わず涙目になるのであった。
10
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説

孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。


【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる